台湾での初放送から7年、国内でも初OAから5年が経過した台湾ドラマ『流星花園~花より男子~』 その制作舞台裏を昔話
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ここまでは、とんとん拍子。 そして、これからが試練の連続。
文字通り、ナイナイづくしで始まった流星
まず、【金がない】
地上波局の新規看板枠ではあるが、その制作費は日本と比較した場合、一般的な物価差以上のものがあった
「うそー この金額で・・・」 これが最初の素直な印象。実際、他の番組の方に局として力が入っていた。
でも、今思うと、
充分な金なんて、無くても大丈夫。別に豪華なセットやコスチュームを見せることが目的ではない。金は無くても心は錦。作り手の気持ちが一番大切
一方、潤沢な予算の中で音声マンの技術力アップなどサウンド全般の改善は台湾ドラマに必要だと思う。これは多くの方言を話す中国語視聴者向けに、全編中国語字幕付きで放送していることにも起因している。セリフが聞き取れなくても、字幕で伝えられるため、サウンド全般に対する捉え方が低くなってしまう。結果として音響スタッフの労働環境が金銭的にもプライド的にも向上しないため、優秀な人材が育たない悪循環が起きていると思う。過去、日本の音響スタッフを撮影現場に立ち会ってもらい、そのノウハウを現地スタッフに伝授しようと試みたことがあったが、一週間後、その現地スタッフは現場に姿を見せなくなったこともあった。
充分な【経験がない】
バラエティ内でのミニドラマや短編ドラマなど制作してきたが、54分放送枠で20話以上の長編製作は初めて。
その結果、既成概念がなかったことが逆に功を奏し、自由な発想で、新しい世界が広がることになる。台湾視聴者だけでなく、バラエティの時と同じように汎アジアでの市場を意識した (又は、せざるを得なかった)
【時間がない】
いったん、決まるとゆっくりしてはいられない放送開始日。その後、スリルを味うことに