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ゆきっち |
2006/07/07 12:51:33 |
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ママのお馬鹿な話で、つくしの緊張はほぐれ、不安な気持ちもどこかに行ってしまった。 いよいよ式が始まろうとしていた。
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/07 12:52:08 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:45:07 |
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皆さん、おはようございま~すって言っても、誰もいないか。。。 みんなヴァネースのコンサでお忙しかったかな? めげずにがんばる湾。
生ヴァネースを見られた方、素敵でした? 筋肉、健在でした? ジェリーのこと言ってませんでした??? また、ここでも感想お聞かせください。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.48
★ お邪魔虫? 類は司たちと別れると、日本の阿川に急いで電話をした。 類「阿川か?」 阿川「部長?どうされたんですか?」 類「野口さんはみつかったか?」 阿川「まだ調査中ですが、どうやら台湾にいらっしゃるようです。」 類「台湾に?」 阿川「はい。日本を出国されてから入国した記録がありませんので、まだ台湾にいらっしゃるのではないかと。」 類「居場所は分からないのか?」 阿川「今、調べているのですが、明日の朝、くわしい調査結果が出ると思います。」 類「分かった。調査結果が分かり次第、連絡してくれ。」 類はその夜、一睡もすることが出来なかった。
類の携帯がなった。 類「阿川か?」 阿川「お持たせいたしました。どうやら、今日の午後の便で日本に帰られるようです。午後の便の搭乗者名簿にお名前がありました。」 類「分かった。ありがとう。」 阿川「いえ。」 類が電話を切ろうとしたとき、阿川が叫ぶように言った。 阿川「部長!がんばってくださいね!」 阿川は類の声の様子から何かを感じたのだろうか。 類「ありがとう。」阿川の思わぬ励ましに類は元気付けられたような気がした。 類は電話を切ると急いで空港に向かった。
空港に入ると、出国ゲートに急いだ。 奏に良く似た後姿を見つけては類は声をかけた。 何人かに声をかけた後、遠くに奏の横顔を見つけた。 類は思わず叫んでいた。 類「奏!」 類は初めて、奏を下の名前で呼んだ。 その声は、奏の耳にも届いたようだった。 左右を見渡し、類の姿を見つけた。 類は心臓が張り裂けるかと思うくらい走った。 こんなに |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:46:02 |
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切れちゃいました。続きです。
こんなに走ったのはどれくらい前だろう、ぜんぜん関係がないことが頭をよぎった。
奏「大丈夫ですか?」 類「はあはあはあ。」類はあまりにも走りすぎて言葉が出てこなかった。 奏「花沢さん?」 類「だ・大丈夫です。すいません。」 奏「それは良かったです。」 類「ちょっとお話したいことが・・・」 奏「今から日本に戻るところなんですが・・・」 類「どうしても今話がしたい。」そう言って奏の腕をつかんだ。 いつにない類の真剣な顔に奏はその手を振り払うことが出来なかった。
司「類!」 二人の緊張した空気を破るように司の声がした。 つくし「そんなわけないでしょ。ごまかそうたって無駄よ。誰がなんと言おうと私は沖縄なんて行かないからね。あんたのわがままにはとてもついて・・・」 類の姿が目に飛び込んできて、つくしは言葉を失った。 つくし「どうしたの?花沢類?なぜここに?」 類はどう答えていいか困ってしまった。 司「類、何してるんだ?この人か?お前の好きな人って?」 能天気に司が言った。 つくし「道明寺!あんた、何言ってんの!ごめんなさいね。」 類と奏のただならぬ雰囲気につくしはあわてていった。 奏の腕をつかんだ類の手が少し緩んだ。 奏はその手を優しくはらい、司とつくしに軽く会釈するとその場を離れようとした。 司「そうだ。お前たちも一緒に行こうぜ。」司が急に言った。 つくし「あんた、何わけのわかんないこと言ってんの?」 司「いいからいいから。行こうぜ。」 強引な司のペースにはまり、類と奏はいつのまにか司の車に乗せられていた。 沖縄行きをあきらめた司は、あの思い出のコテージへと向かった。
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:49:59 |
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司&つくしファンの皆様、流星雨花沢類篇にも登場させてみました。 喜んでもらえるかな?
それでは続きまして、 勝手に妄想 『 流星花園3 』はじまりはじまり~
★★ 緊張の結婚式 ★★
司がチャペルの祭壇の前に立った。 白いタキシードに身を包んだ司は洗練された美しさを漂わせていた。 美しいという言葉は間違っているかもしれないが、今日の司はタキシードをさらっと着こなし、緊張からか少し青白い顔をしているが、まさに『美しい』という形容詞がぴったりだった。 チャペルの扉が開いた。 つくしパパに手をとられ、つくしがチャペルの中に入ってきた。 白いウエディングドレスに着たつくしは、今までの中で一番綺麗だった。 青白かった司のほほに赤みがさしてきた。 美作「あいつ、赤くなってるぞ。」美作は小声でとなりの西門に言った。 西門「見とれてる。また惚れ直したって感じか?」 類「青白い顔してるから、ちょうど良かったんじゃないのか。」 一歩ずつ、つくしが近づいてきた。 近づくにつれて、誰かの泣き声が聞こえてきた。その声は大きくなってきた。 つくし「パパ、泣きすぎだよ。」小声でつくしが言った。 そう、泣いていたのはつくしのパパだった。 あともう少しというところで、急につくしパパの足が止まった。 つくし「パパ、どうしたのよ!」 パパ「だめだ。」 つくし「?」パパの声が小さくて聞き取れなかった。 パパ「やっぱり、つくしをお嫁になんてやれない。パパはつくしがいないとだめなんだ。」 つくし「パパ・・・」 パパ「それにあんな怖い女帝のところにかわいいつくしをやるわけにはいかない。」 つくし「パパ、あんなに喜んでくれたじゃない。」 パパ「だめだ。つくしが苦労するところなんて見たくない。結婚なんてやめて帰ろう。」 パパは鼻をすすりながら、涙でくしゃくしゃになった顔で言った。 司がそんな二人に近づいてきた。
★★ パパとママの涙 ★★
パパ「近寄るな!かわいいつくしはやらないぞ。」おもちゃを取られまいとする子どものようにパパはつくしを抱きしめた。 つくし「パパ |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:50:31 |
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つくし「パパ!子どもみたいなことやめてよ。」 ママ「パパ、何やってるの!」ママも近づいてきた。 司「お父さん。」 パパ「お父さんって呼ばれる筋合いはありません。」変なところで丁寧なしゃべり方になっている。 つくしはこんな状況になっているのに近づいてきた司に見とれてしまった。 道明寺ってやっぱりかっこいいなあ。 白いタキシードもいやみなく着こなしてるし、もって生まれたものかな。 でも、さらっと似合ってしまうところがまた悔しいな。 昔から思ってたけど、鼻高いし、まつげも長いな~。 足も長いし、見た目は申し分ないんだけど、ちょっとおばかなところがな・・・ まあ、かっこよくて偉かったら、すご~くいやみな奴だな。 ちょっとおばかなぐらいがかわいいか。 とひとり考えている間もパパのだだっこ攻撃は続けられていた。 司「お父さん、聞いてください。」 司の声でつくしは我に返った。 悠長に考えている場合じゃないんだった・・・ 司「お嬢さんを幸せにします。苦労なんか僕がぜったいさせません。信じてください。」 パパ「あなたがそうでもあの女帝が・・・」 司「母には手出しはさせません。必ず守ってみせます。」 パパ「・・・」 司「お嬢さんを僕にください。」 ありきたりな言葉だったが司が言うととてもありがたみがあるのはなぜだろう? 美作「司がまともなこと言ってるぞ。」 西門「お嬢さんだって。牧野がお嬢さんって柄か?」 類「司はやるときはやる男だよ。」 ママ「必ずつくしを幸せにしてやってくださいよ。」 今度はママが泣き始めた。 司「はい。」 ママ「今までたくさん泣いた分、もう泣かせるようなことはしないでくださいね。」 つくし「ママ・・・」 司「はい。もう悲しませたりしません。」 パパ「親の私が言うのもあれなんですが、つくしはとてもいい子です。私達にはもったいないくらいやさしい子です。この子がいたから、私達は今まで頑張ってこれたんです。この子がいなかったら私達はどうなってたか・・・貧乏で何のとりえもない私が誇れるのは唯一つくしだけです。どうかこの子を幸せに・・・大切にしてやってください。」 つく |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:52:12 |
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つくし「パパ・・・ありがとう・・・私もパパとママの子どもに生まれてよかった。今までありがとう・・・」 つくしの目にも涙があふれてきた。 司「必ず幸せにします。」 シーンと静まり返ったチャペルの中に拍手の音が響いた。 一人が始めた拍手はやがて大きくなり、司とつくしをやさしく包んだ。 最初に拍手を始めたのは、楓だった・・・
★★ 宣戦布告?! ★★
拍手も止み、式は再開された。 つくしの手はパパから司へと渡された。 二人が神父の前に立つと、賛美歌が流れ始めた。 透き通った歌声は、人々の心に深く響きわたった。 神父が威厳のある低い声で誓いの言葉を言い始めた。 神父「道明寺司、あなたは健やかなる時も病める時も相手を信じ、愛し、固く節操を守ることを誓いますか?」 司「はい、誓います。」 神父「牧野つくし、あなたは健やかなる時も病める時も相手を信じ、愛し、固く節操を守ることを誓いますか?」 つくし「・・・」 つくしはすぐに返事をしなかった。
神父「牧野つくし、あなたは健やかなる時も病める時も相手を信じ、愛し、固く節操を守ることを誓いますか?」神父がふたたびつくしに言った。 つくし「道明寺、あんたに言っておきたいことがあるの。」 司「なんだ?」 つくし「あんたと結婚するけど、お飾りの奥さんになるつもりはない。仕事をやめて道明寺家に入るのが普通なんだろうけど、私は今の仕事を続けたい。わがままかもしれないけど、どこにいようと私は自分らしくいたい。かわいくないかもしれないけど、あんたに守ってもらうのは嫌なの。あんたとはいつも対等でいたい。それでもいい?」 司「そんなこと千も承知だ。」 つくし「百も承知でしょ。」 司「そう、それだ。そんなおまえだから俺は好きになったんだ。おまえは誰にも左右されず、自分らしくしてればいい。」 つくし「道明寺、ありがとう。」 司「それじゃあいいんだな。」 つくし「ちょっと待って。」 司「まだ、何かあるのか?」 つくし「もうひとつだけ言わせて。」 つくしは参列者の楓の方を向いた。 つくし「おば様、私は道明寺と結婚します。だけど、あなたの思い通 |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:53:08 |
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つくし「おば様、私は道明寺と結婚します。だけど、あなたの思い通りにはなりません。おば様の言うことを聞く大人しい嫁になんてなるつもりはありませんから!」 司はつくしの姿を見て、微笑んだ。 美作「やっちまった・・・」小声で言った。 西門「おば様に宣戦布告してどうすんだ。司の先が思いやられるよ。」 類「牧野らしいな。昔を思い出す。」 つくし「ああ、すっきりした。言いたいことは言ったし、神父様、続きお願いします。」 神父「は、はい。」 あっけにとられたみんなをよそに、一人涼しい顔のつくしだった。 神父「それではもう一度聞きますよ。牧野つくし、あなたは健やかなる時も病める時も相手を信じ、愛し、固く節操を守ることを誓いますか?」 つくし「はい、誓います。」 神父「それでは指輪の交換を。」 二人は流星の指輪をそれぞれの指にはめた。 神父「それでは誓いのキスを。」 つくしが少ししゃがみこみ、司がベールをあげた。 そして、司はやさしくつくしにキスをした。 神父「神の名のもとに二人を夫婦と認めます。」 祝福の鐘がなった。チャペルの中は祝福の拍手でいっぱいになった。 二人はふたたびバージンロードを歩き、チャペルの外にでた。 花のシャワーを受けながら、幸せいっぱいの二人はゆっくりと歩いた。 そこには静や、和也とミミ、店長・シン・イーリンの三人組、アミにトク、今まで二人が出会った人々が二人を祝福しようと集まってくれていた。 遠くには真紀子と順平の姿もあった。その顔は穏やかで心から二人の結婚を喜んでいるようだった。 美作「見ろよ。司のあのでれでれした顔。あれが泣く子も黙る道明寺司の顔か?」 遠巻きに見ていた美作が言った。 類「二人ともとっても幸せそうだ。」 西門「そうだな。司は牧野といる時が一番生き生きしてる。牧野も司といる時が一番いい顔してるよ。」 滋「ほんとだね。」 西門「珍しいな。おまえが牧野のこと言って怒らないなんて。」 滋「だってほんとのことだもん。今日のつくしは今までで一番綺麗。」 そのとき、二人の周りで歓声があがった。 滋「ブーケトスだ!行かなくっちゃ!」 滋は急いで二人の |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:54:01 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/07/11 09:54:27 |
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滋は急いで二人の方に走っていった。 美作「なんか執念を感じるよ。そうじろう、おまえもそろそろ覚悟しなくちゃな。」 西門「・・・ああ・・・」 類「・・・」類は西門の何ともばつの悪そうな顔を見て必至で笑いをこらえていた。
★★ ブーケの行方 ★★
つくし「みんないい?いくよ。」つくしはみんなに背を向け、手にもっていたブーケを高々と投げた。 つくしの投げたブーケは、始め静の所にしかし誰かの手にはじかれ、滋の所に飛んでいった。 滋が取ろうと手を伸ばすとつくしママの手に弾かれ、ある女性の手にすぽっと落ちた。 つくし「なんでママが参加してるのよ?」 ママ「つい・・・」 つくし「ほんとにまったく!ところで誰が取ったの?」 人々が顔を見合わせた。 つくし「誰?」 後ろの方で咳払いが聞こえた。 つくし「もしかして・・・」 タマ「私がもらって悪いかい?私だって独身だよ。」 そうつくしママの手に弾かれたブーケはタマの手の中に落っこちたのだ。 つくし「いえ、そんなことは・・・ぜひ、幸せになってください。」 タマ「ありがとう。」タマの迫力に負けて、つくしはそれ以上何もいえなくなってしまった。 途中いろいろあったが、二人の結婚式は無事終わった。 紆余曲折はありましたが、これでつくしは晴れて『道明寺つくし』となりました。
つづく |
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のりこ |
2006/07/11 20:07:56 |
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これでめでたしめでたし・・・ ってな訳無いのよね! じゃなきゃ流星じゃないわよねヾ(@⌒ー⌒@)ノ
類偏もまたまた面白い展開になってきたし~
無理しないで でも 更新よろしくね! |
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ゆきっち |
2006/07/12 09:43:09 |
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おお、のりこさんだ。 おはようございます。 流星3は、もうちょっと続きますよ。 流星雨ももうちょっとかな。。。 内職が今お休みなので、この間にせっせと執筆中です。 |
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ゆきっち |
2006/07/12 09:53:06 |
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今日も暇なので朝から更新いたしま~す。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.49
★ それぞれの事情
つくし「道明寺、あんたどういうつもりよ。」運転席の司に小声で言った。 司「和也の顔なんて見たくもねえ。」司ははき捨てるように言った。 類「状況がいまいち呑み込めないんだけど。牧野、ちゃんと説明してくれないかな。」 やさしい口調だったが、つくしには怒っているように聞こえた。 つくし「ごめんね。花沢類。今、和也君がうちにいるの。」 類「和也が?なぜ?」 つくし「話せばながくなるんだけど・・・」 類「ちゃんと説明して。」類は座席で腕組をしてつくしの話をじっと聞いていた。 つくしは和也が家に転がり込む羽目になったいきさつを類に話した。 類「で、司はせっかく二人っきりになれると思っていたのに、そんなことになって拗ねてるってわけか。」 司は黙って運転を続けていた。しかし、その顔は耳まで赤くなっていた。 類「司。」バックミラーにうつるように、類は手を突き出すと、懐かしい、あのいつものポーズをして見せた。 司「類~。」 類「司、運転中。」振り返って文句を言いかけた司に類が一言言った。 つくし「ごめんなさいね。あなたまで巻き込んでしまって。このバカが、強引に連れてきちゃって。えーっと、まだお名前聞いてませんでしたよね。私、牧野つくしです。」 奏「私のほうこそ、お言葉に甘えてついてきてしまって、すいません。野口奏と申します。」 怒ってもおかしくない状況なのに、相手を立てるその態度につくしはこの女性に好感をもった。 つくし「日本の方ですか?」 奏「はい。そうです。花沢さんには日本でいろいろお世話になっています。」 つくしは奏が流暢な中国語を話すのに、感心してしまった。 つくし「中国語がとてもお上手ですね。」 奏「ありがとうございます。」 つくし「コンニチハ、ワタシノナマエハ、マキノツクシデス。ドウゾヨロシクオネガイシマス。」つくしが日本語で挨拶をした。 奏「牧野さんも日本語、お上手ですよ。」今度は奏が感心する番だった。 つくし「以前、旅行代理店に勤めていたことが |
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ゆきっち |
2006/07/12 09:53:58 |
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切れちゃいました。続きです。
つくし「以前、旅行代理店に勤めていたことがあって、そのとき、日本からのお客様に教えていただきました。ちゃんと通じました?」 奏「はい。ばっちりです。」どうやらこの二人なかなか気が合うようである。 そうこうしているうちに、車はコテージに到着した。
司が先頭、そのあとをぶつぶつ言いながらつくしが続き、花沢類、奏の順にコテージへと入った。 つくし「本当にすいませんでした。」コテージに着き、一息つくとつくしは再び、奏に謝った。 奏「いいえ。もう気にしないでください。日本に誰が待っているわけでもありませんから。」 そう言って奏は微笑んだ。顔は笑っていたが、表情はなぜか悲しく見えた。 それを類は複雑な気持ちで見つめていた。 つくしはそんな二人の微妙な空気に気がついた。自分のことは鈍感だが、やはり人のことには敏感なようだ。 つくし「ねえ道明寺、散歩に行かない?」 司「今、着いたばっかりだぜ。もう少し休ませろよ。」 司の野生の勘はこのときばかりは発揮されなかったようである。 つくし「そんなこといわずに、ねえ、行こうよ。」 司「まあ、お前がそういうんなら、行ってやってもいいけど。」 そう言って、つくしに腕をとられると惚れた弱みか司はすぐに立ち上がった。 つくし「さあ行こう。行こう。」司の腕を引っ張り、つくしは外に出た。 司「お前、そんなに二人っきりになりたかったのか?それならそうと早く言えよ。」 そう言って、つくしの肩を抱こうとした。 つくし「何バカなこと言ってんの。花沢類と野口さんを二人っきりにしてあげるためよ。そんなことも分かんないの?」 司「そ・それぐらい俺も分かってるよ。冗談に決まってるだろ。冗談に。何だよ。その目は?」 つくし「ほんとに分かってるの?」 司「俺の言うことが信じられないってのか!」 つくし「何、怒ってるの?さあ、行こう。」 つくしには強く言えない司であった。
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/12 09:57:25 |
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続きまして、流星3でございます。
それでは早速、勝手に妄想 『 流星花園3 』はじまりはじまり~
★★ 素直な好奇心 ★★
司とつくしの二人は無事、結婚式も終わり、今日はバルセロナで一泊、明日ハワイに新婚旅行に出発することとなっていた。 西門「本当に行くのか?」 美作「もちろん。」 西門「趣味悪いぞ。」 美作「おまえ気にならないのか?」 西門「・・・」 美作「無理にとは言わないけど・・・」西門の気持ちを見抜くように美作が言った。 西門「分かったよ。行くよ。」 ここは司とつくしが宿泊しているホテル。皆さんは覚えているだろうか? 二人が以前バルセロナにきたときに泊まっていたホテルである。 二人はフロントで鍵を受取ると、エレベーターに乗り、最上階へと向かった。 美作「しかし、司も用心深いよな。自分達が泊まるフロア-全部押えてるなんて。」 西門「邪魔されたくないんだろ。」 美作「今まで散々邪魔されてきたからな。」 西門「でもいったって、何にも分かんないだろ?」 美作「となりの部屋をおさえた。」 西門「今、司が全部押えてるって?」 美作「ここのホテルの支配人に話をつけた。」 西門「そこまでするか・・・」 美作「俺たちが見届けないで誰が見届けるんだ。やっと司が男になるんだぞ!」 西門「おまえ何そんなに盛り上がってんだ。ただの好奇心だろ。」 美作「そうとも言うけどな。」 西門「ところで類は?また寝てるのか?」 美作「誘ったんだけど、なんか人と会う用があるって。おまえらも暇だなって言われたよ。」 西門「俺をいっしょにするな。でも、となりの部屋からでも中の様子は分かんないだろ?」 美作「雰囲気だよ。雰囲気。明かりが消えたの確認したら安心だ。」 美作は一人で盛り上がっていた。 エレベーターが司とつくしの泊まっているフロアーについた。 美作「なんだかわくわくしてきたな。司がついにって思ったら。」 西門「平和だな。」 美作「おまえだってそう言いながら気になってるんだろ?」 「そうだよね。気になるよね。」 西門「わ!おまえ何してんだ!こん |
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ゆきっち |
2006/07/12 09:58:30 |
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西門「わ!おまえ何してんだ!こんなところで。」 いつのまにか後ろに滋がいた。 滋「私も二人のことが気になるもの。私の魅力をもってしても、なびかなかった司の最後を見届けないと。」 西門「最後って・・・おまえ、言葉の使い方間違ってないか?」 滋「なんでもいいの。とにかくちゃんと見届けてあげないと友達として!」 美作「だよな。おまえもそう思うよな。今日は何だか気が合うな。」 美作と滋は、まるで泥棒に入るように忍び足で部屋に近づいていった。 そんな二人を見て、西門は大きなため息をついた。 美作「司達の部屋はここか。」美作は小声でそう言って、ドアに耳を押し当てた。 西門「バカ。何にも聞こえるわけないだろ。」同じく小声で西門が言った。 滋「二人が出てきたら大変よ。早く部屋に入りましょ。」 そのころ、隣の部屋では三人を今か今かと待ち受けている人物がいた。
三人がドアをそっと開け、部屋の中に入った。 明かりをつけると、そこに・・・ 美作「わ!」 滋「キャ!」 西門「タマさん、何してるんですか!」 タマ「皆さんこそ、こんなところで何してらっしゃるんですか?」 美作「何って・・・なあ、そうじろう?」 西門「俺に振るな!」 滋「タマさん、どうやってこの部屋に?」 マイペースな滋は焦る事もなく、タマに聞いた。 タマ「蛇の道は蛇でございます。ここのホテルのメイド頭は私が仕込んだんです。私の言うことには逆らえません。」そう言って高らかに笑った。 この人はいったい何者なんだろう?下手するとあの女帝より怖い存在なのかもしれない。 タマ「美作様がこのホテルの支配人とお話されたと聞きまして、こうして部屋でお待ちしていたというわけです。」 美作「明かりも消して待ってるから、驚いちゃったよ。」 タマ「びっくりされました?皆さんを驚かそうと思って。よかったよかった。」 西門「タマさん・・・」 滋「ねえねえ。そんなことより、となりの様子は?」 タマ「ベランダ越しに明かりが漏れているのは分かりますが、声などは聞こえません。」 あたりまえである。ここは高級ホテルの部屋。外に声など漏れるはずがない。 美作「 |
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ゆきっち |
2006/07/12 09:59:14 |
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あたりまえである。ここは高級ホテルの部屋。外に声など漏れるはずがない。 美作「やっぱり。まあ、明かりの消えるのを待つとするか。」 西門「明かりが消えようが消えまいが中の様子はわからないんだから、意味ないんじゃないのか?」 美作「なんとなく雰囲気が分かればいいんだよ。深く考えるな。な。」 滋「何だかお腹がすいちゃった。何かルームサービスでも頼もうか?」 天真爛漫というか、自由というか・・・ 西門「ルームサービスなんか頼んだら、司達にばれるだろ。ここには誰もいないことになってるんだから。」 滋「そっか。じゃあ明かりがついてたらばれるんじゃない!」 タマ「ベランダのある部屋の明かりは消してございます。ちゃんと見張りもおいております。ご安心を。それに簡単なお食事ならご用意してあります。」 美作「さすがタマさん。そこまでは気が回らなかった。尊敬しちゃうよ。」感心した様子で美作が言った。 西門「俺は恐ろしいよ。」小さな声で言った。 タマ「西門の坊ちゃま。何か?」 西門「いえ、何も。」どうやらタマは地獄耳らしい。 みんなは軽い食事を採りながら、司とつくしの話を始めた。 美作「しかし、あそこで女帝に宣戦布告するとは思わなかったな。」 滋「びっくりしちゃった。怖くて、おば様の顔、見れなかった。」 西門「あいつらしいってたらあいつらしいけどな。まさかあそこで言うとはな。」 タマ「奥様、あの後、何とおしゃったと思いますか?」 美作「聞くのが恐ろしいような・・・」 タマ「これからが楽しみだわって笑いながらおしゃってました。」 西門「俺、司が可哀想になってきた。」 西門の頭にはつくしと楓の嫁姑戦争勃発!の文字が浮かんだ。 みんながいる部屋のドアが開いた。 美作「成金野郎、なんでこんなとこいんだ?」 和也「タマさんに聞いてよ。明かり、いつまでたっても消えないよ。」 西門「見張りって、おまえのことか?」 和也「僕だってこんなことしたくないや。でも、無理やりタマさんが・・・」 タマ「文句を言わない。さあ、これもって早くベランダへ。」そう言って、和也にサンドイッチを渡し、せかすように部屋から追い出した。
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/13 09:44:26 |
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皆さん、おはようございます。 皆さんが読んでくれているのを祈りつつ、本日も更新いたします。 本日は試行を変えて、流星3から更新いたします。
それでは早速、勝手に妄想 『 流星花園3 』はじまりはじまり~
★★ 甘いムード ★★
司が大きなくしゃみをした。 つくし「大丈夫?風邪?」 司「なんでもない。あいつらが噂してるんだ。」 つくし「今ごろ、みんなどうしてるかな?」 司は一人笑いをこらえながら言った。 つくし「あんた、何笑ってんの?気持ち悪い。」 司「気持ち悪いってなんだよ。」 つくし「気持ち悪いから気持ち悪いっていってんのよ。あ~、今日は疲れた。」 司「それを言うなら俺の方だ。誓いの言葉は言わないし、お袋にあんなこと言うし。」 つくし「だって、言うことはちゃんと言っとかないとと思って・・・」 司「まあ、いいけど。そんなところも全部好きだから。」 つくし「いきなり、マジな顔で言わないでよ。」 司「おまえが何といようと俺はこれからおまえのことを守ってく。」 つくし「道明寺、私は・・・」 司「話しは最後まで聞け。男が女を守るのは当然だ。おまえは変わらず、気の強い牧野つくしでいてくれたらいい。俺が何か間違ったことをしたら、今までどおり、ぶん殴ってくれ。俺の側にいて見守っていてほしいんだ。」 つくし「それってなんだか私が暴力女みたいじゃない?」 司「違うのか?」 つくし「道明寺!」 司「はっきり言って、戸惑うこともいっぱいあると思う。だけどそれに染まらず、今のおまえでいてくれ。」 つくし「言われなくてもそうする。だって私は無印だもん。だれにも染まらない。あんたも今のままの道明寺でいてね。」 司「今のままの俺?」 つくし「そう、ちょっとお馬鹿で優しい道明寺でいて。」 司「おまえな・・・」 司はつくしを抱き上げた。 つくし「何するのよ。おろしてよ。道明寺!」 司「その道明寺っていうの止めろよ。おまえも道明寺だぞ。」 つくし「そうだけど、何て言えばいいのよ。」 司「そんなことは自分で考えろ。」 つくし「・・・つかさ・・・」 司「・・ |
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ゆきっち |
2006/07/13 09:45:15 |
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つくし「・・・つかさ・・・」 司「・・・」 つくし「自分が言えって言ったんでしょ。赤くならないでよ。それにあんただって、牧野って言ってるじゃない!」 司「うるさい。俺はいいんだ!」司はそう言って、つくしをベッドの上に落とした。 つくし「きゃ!急に落とさないでよ。」 司「黙れ。」司がつくしに近づいてきた。 つくし「道明寺?」 司「今日は誰にも邪魔させない。」 そのとき、ホテルの部屋のチャイムが鳴った。
美作「誰か部屋の前を通ったみたいだぞ。」 滋「ちょっと見てくる。」滋はドアの覗き窓から廊下を見た。 滋「ルームサービスみたい。」 美作「ルームサービス?司のやつ、何頼んだんだ。またムードのないもの、頼んでないだろうな。」今度は美作が覗き窓を見た。 美作「あれ、支配人だぞ。」
つくし「チャイムが鳴ってるよ。」 司「うるさい。黙ってろ。」 つくし「時間はいっぱいあるんだから。」 司「しょうがねーなー。」 司は部屋のドアを開けた。 支配人「これはこれは道明寺様。ご結婚おめでとうございます。これは私どもから、ささやかではございますがプレゼントでございます。奥様とご一緒にお飲みください。」 支配人が持ってきたのは、シャンパンとフルーツだった。 司「ありがとうございます。」 司はイライラしながらも笑顔で答えた。つもりだったが、顔は怒っているのがありありと見てとれたので、支配人は挨拶もそこそこに帰っていった。 司「まったく、邪魔しやがって。おまえ、何赤くなったんだ?」 振り返って司が言った。 つくし「だって、奥様なんて言うから・・・」 司「・・・だって奥様なんだからしかたがないだろ・・・」 そういう司の顔も真っ赤だった。 司「それじゃあつづきを・・・」 つくし「・・・はい・・・」 司は部屋の明かりを消した。 司「あ!」急に司は起き上がり、ドアまで行き、また戻ってきた。 つくし「何してんの?」 司「邪魔されるのはごめんだから、ドアに起こすなのカードかけてきた。これで安心だ。」 そのカードはというと、ドアを勢いよく閉めた拍子に見事に下に落ちていた。 またなにやら起こ |
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ゆきっち |
2006/07/13 09:46:39 |
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またなにやら起こる予感が・・・
★★ 二人を邪魔する影 ★★
美作「支配人が帰ってったぞ。シャンペンとフルーツみたいだったから、まずまずだな。」 西門「おまえは何心配してんだ。」 美作「あいつのことだから、なんか突拍子もないものたのんだんじゃないかと思って。免疫があんまりないからな。」 タマ「さようでございます。わたくしもそれが心配で。大丈夫でしょうか?」 西門「二人とも心配しすぎじゃないか?司も牧野も大人なんだから。ほっときゃいいだろ。」 美作「じゃ、おまえは帰ってもいいんだぞ。」 西門「それは・・・」 滋「大変よ。和也くんが明かりが消えたって!」 和也「今、明かりが消えたよ!」 美作「いよいよか・・・なんだかドキドキしてきたよ。」 タマ「はい。いよいよでございます。」 滋「ついにだね。」 和也「つくしちゃ~ん!」 西門「おまえらな・・・」 そのとき、部屋の前を通る大勢の足音がした。
いよいよ司とつくしが・・・という時に、ドアの前を通る大勢の足音がした。 司「うるさいな。どうしたんだ。」 つくし「団体客でも着いたんじゃない?」 司「まったくムードも何もあったもんじゃいな。」 つくし「ほんとだね。」 二人はベットに横たわって笑い出した。 つくし「ちょっと外の空気でも吸わない?」 司「そうだな。」 つくしは立ち上がって、ベランダへと続くドアを大きく開け放った。 心地よい風はつくしの長い髪を撫で、部屋のなかへと広がった。 つくしはそのままベランダへと出ると、大きく深呼吸した。 そんなつくしを司は後ろから抱きしめた。 司「気持ちいいな。」二人は星の輝く空を見上げた。 つくし「ほんと。潮の香りがして気持ちいい。」 ん?!潮の香り?
美作「何事だ?」 ドアの前を通る大勢の足音に驚いて、再び覗き窓を覗いた。 美作「どういうことだ?」 西門「どうした?」 美作「ルームサービスの行列だ。それもとなりに・・・」 滋「何、どうしたの?」 滋が見ても、行列は続いていた。 滋「あんな量、二人で食べきれるわけないよ。」 西門 |
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ゆきっち |
2006/07/13 09:47:15 |
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西門「おかしい。」 和也「きっとお腹が空いてるんじゃないかな?」 みんな和也の話は無視して、となりの部屋へと急いだ。 ルームサービスの行列に紛れて、みんなはとなりの部屋へと入った。 そこには・・・
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/13 09:51:30 |
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続きまして、流星雨で~す。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.50
★ 子守唄
その頃、コテージに残った二人はしばらく黙ったまま、ソファーに座っていた。 類「すいませんでした。こんなところまで連れてきてしまって。」 奏「もう気にしないでください。」 類「あんな強引な奴ですけど、悪気があるわけじゃないんです。」 奏「分かります。花沢さんのお友達ですもの、悪い方じゃないでしょ。それにあんなにかわいい彼女がいるし。」 類「そうですね。」 奏「花沢さん、牧野さんのことが好きだったんでしょ?」 類「・・・」類は否定も肯定もできなかった。 奏「当たりでしょ。彼女を見る花沢さんって、とってもやさしい目をしてる。」 類「昔のことです。僕たちも外に出ませんか?」 それ以上聞かれたくないのか、類は奏を外へと連れ出した。
類「こんにちは。」 類は奏を連れ立って、ヴァイオリン工房を訪ねた。 職人「お久しぶりです。花沢様。」 類「少し、弾かせてもらっていいかな?」 職人「どうぞ。私はあちらで作業していますので、どうぞごゆっくり。」 類は飾ってあるヴァイオリンをひとつひとつ手に取り眺めていたが、やがてその中のひとつを肩に当て、優雅にメロディーを奏で始めた。 その旋律はとても優しいものだった。 奏「この曲は・・・」 類「ご存知ですか?これは台湾の子守唄です。なぜだか、今ふっと思い出して。何か聞きたい曲があったらいってください。」 奏「もう少しこの曲を聴いていたい。」 奏は目を閉じ、じっと曲に耳を傾けていた。 二、三度繰り返し子守唄を弾き、類はヴァイオリンを下ろした。 奏が目を開けると、その目から一筋の涙が流れた。 類「野口さん・・・」 奏「ごめんなさい。とても懐かしくて。昔、患者さんがよく弾いていた曲だったもので。」 類「あなたがかつて愛した人。」 奏「どうしてそれを?」奏は驚いた顔で、類を見つめた。 類「総師長さんからすべて聞きました。」 奏「森本師長から・・・ そうだったんですか。」 類「森本さんはとても心配してましたよ |
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ゆきっち |
2006/07/13 09:52:16 |
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類「森本さんはとても心配してましたよ。あなたが自ら命を絶ってしまうのではないかと。」 奏「師長がそんなことを・・・ 確かにそんなことを考えたこともありました。でも出来ませんでした。そんな勇気、私にはありません。」 類「死ぬ勇気なんていりません。それにあなたが死を択ぶことが出来なかったのは勇気があるないは関係ない。君は今までたくさんの命と真剣に向き合ってきたから、だから死ぬなんてことは出来なかったんだ。」強い口調で言った。 奏「花沢さん・・・」 類「以前の僕は君への気持ちに自信が持てなくて、君の抱えている問題に踏み込むことが出来なかった。必死で自分を隠して、笑顔を見せない君のことをずっと気になっていたのに、何もしなかった。」 奏「・・・」 類「でも、やっと自分の気持ちに気づいたんだ。僕はいつのまにか君のことばかり考えてた。僕は君のことが」 奏「花沢さん、それ以上は言わないでください。」奏は類の言葉をさえぎるように言った。 奏「私はけっしてあの人のことを忘れられない。そんな気持ちのまま、あなたを好きになることはできません。ごめんなさい。」 類「君はこのまま誰にも心を開かず、笑顔を隠したまま、生きていくつもりですか?」 奏「ごめんなさい。」奏の目から再び涙が一筋流れた。 類「あなたを苦しめるつもりはありません。もう泣かないで。」類はポケットからハンカチを出すと、奏の涙をぬぐった。 奏「ごめんなさい。」奏はもう一度小声で言った。 類「戻りましょう。あの二人も戻ってるでしょうから。」 二人は再びコテージへと戻った。
つづく |
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のりこ |
2006/07/13 09:56:28 |
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きゃー ここ開いたらちょうど更新中でラッキー(^^♪
つくしと司 類と奏 どちらも前途多難ですね~。 イライラ・・・この時期にぴったり?ですねヾ(@⌒ー⌒@)ノ |
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Rabbit |
2006/07/14 22:49:35 |
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ゆきっち 花男~!!単行本と、完全版を照らし合わせながら読んでるよ!!!
なんと花沢類編とⅢの司とつくしの展開が少し変わってきてる!! 2つの流星Ⅲが楽しめて嬉しいわ~v( ̄∇ ̄)ニヤッ |
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ちっぴー |
2006/07/14 23:10:56 |
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☆ご無沙汰してます。 ゆきっちさん暑い中での執筆ありがとう。 私、ちっぴーです。初版の流星Ⅲからのファンですが、いつもロムだけですいませんでした。もう、体の方は大丈夫?無理せずぼちぼちお願いします。 この4月から、私も、来る阿旭のファンミのために、お金を貯めるべく新しいパートを始めたのですが、なかなかこれに慣れなくていつも深夜に訪ねていました。でも、ほとんど毎日見せていただいてました。(なら、なんかメッセージのこせって(汗)) これを見たら、安心して、バタン、キューの生活をしていましたもので、ハ・ハ・ハ・・・。類の流星雨も佳境に入り(勝手に決めるなって)次が楽しみ、しかもⅢとリンクしているのでさらにうれしいですね。流星Ⅲは一度読ませていただいたにもかかわらず、前回は司とつくしの”アレ”が気になって、他が見えていなかったのですが、今回は、じっくりと味わって読めF3の描写もすばらしいことに気づきました。ほんと、妄想歴も長くなり、今ではⅢを読みながら速映像化して楽しんでいます。誰の台詞をとっても、ぴったりマッチしているのには、今更ながら感心、感激!です。 これからも、暑い日が続きますが、体に気をつけて妄想だけが頼りの我に愛の執筆を\(^O^)/ |
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ゆきっち |
2006/07/18 09:56:36 |
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のりこさん お話の方は前途多難ですが、旭迷にとってはうれしいお知らせが舞い込んできましたね。 でも、我の家では、前途多難。 思いっきりだんな様に反対されてしまいました。。。 |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:01:35 |
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ラビさん 昨日は、ハッピーニュースを教えてくれてありがとうございました。 だまちゃんやよっこちゃんではありませんが、恋わずらいで、食欲減退です。 我はちょっと無理かもしれませんが、ラビさんは必ず行ってくださいね。 もちろん、チケは申し込みますよね? 我はちょっと悩み中です。
流星雨、本とは司とつくしは登場しない予定だったんですが、その方が面白いかなと思って、あんまり流星3の流れを壊さないようにしようと思っております。 流星雨のクライマックス前に、ひょっとしたら番外編も登場するかも?! |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:11:05 |
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ちっぴーさん お久しぶりです。 読んでいただいてるだけでも、うれしいでございます。 パート大変そうですね。 新しいことを始めるって本と大変ですよね。 でも、始めた甲斐がありましたね。 ついに旭が日本に!!! 私はだんな様にお伺いを立てたら、見事に玉砕。 東京なんてもってのほか、大阪であったとしてもだめって言われました。 「行ったら口きかない。それでも行くんなら子供もつれてけ。」って言われてしまいました。 思わず「口きかないのはどれくらい?」と聞きそうになってしまいました(苦笑) 土曜日だし、内職もがんばってるので、ひょっとして許してくれるかもって思っていた私が甘かった。 県内なら何にも言わないんだけどな~。 県外脱出はそうとう難しいです。 ちっぴーさんは大丈夫ですか? |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:19:40 |
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祝★旭記念。 司もつくしも登場している『流星雨』のはじまりはじまり。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.51
★ 鍵をかけた心
司とつくしはずでにコテージに戻っていた。 つくし「おかえりなさい。」二人につくしが言った。 類「ただいま。」 奏「・・・」 つくし「そろそろ夕食の準備しなくちゃね。ここは私たちに任せて、男性陣は散歩でもしてきて。」奏の赤くなった目を見て、つくしは言った。 司「また散歩かよ。さっき買い物から戻ったばっかりだぜ。」 つくし「文句言わない。さあ、行った行った。」 つくしは二人を追い出すように言った。 つくし「晩御飯を作るの手伝ってもらえます?」つくしはにっこり笑って言った。 奏「・・・はい。」 つくしはてきぱきと奏に指示を出し、みるみるうちに料理を作っていった。 二人は料理を作ることに集中して、それ以外のことは何も話さなかった。 二十分もすると、全部の料理を作り終えた。 つくし「やっぱり二人で作ると早く出来ますね。」 奏「ええ。」幾分か元気になった奏が言った。 つくし「料理っていいでしょ。手順どおり作ってたら、ほかに何も考えなくってもいいから。余計なこと考えてたら焦がしちゃうしね。」 奏「泣いた顔、分かりましたか?」 つくし「ばっちり分かりました。」 奏「でも何も聞かなかった。」 つくし「聞いてほしかったですか?だったら何でも聞きますよ。」 奏「牧野さんっておもしろい人ですね。」 つくし「よくいわれます。牧野さんはやめてください、つくしって呼んでください。」 奏は初対面のこの女の子に今まで誰にも言わなかった自分の気持ちを話してもいいような気がしてきた。いや、彼女に聞いてほしいさえ思った。 奏「牧、つくしちゃん、私の話聞いてもらえるかしら?」 つくし「喜んで。」 二人は外のベンチに腰掛けた。辺りは夕闇に包まれようとしていた。 奏はたんたんと話し始めた。 奏「私、看護師なの。今はちょっと失業中なんだけどね。昔、私が看護師になりたての頃、一人の患者さんが入院してきたの。その人は、台湾の人で、音楽の勉強をするために |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:20:38 |
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切れちゃいました。続きです。
奏「私、看護師なの。今はちょっと失業中なんだけどね。昔、私が看護師になりたての頃、一人の患者さんが入院してきたの。その人は、台湾の人で、音楽の勉強をするために日本にいる親戚の人を頼って日本にやってきたの。ヴァイオリンがとても上手で、仕事しながら一生懸命勉強していたんですって。日本にきて三ヶ月くらいたった頃、体調が悪くて、私のいる病院に検査入院することになったの。そのとき、初めて会ったの。目が細くて、笑ったら目がなくなっちゃの。かっこよくはなかったけど、ほわんとあったかい雰囲気を持った人だった。彼の回りだけ、時間がゆっくり流れてるみたいだったわ。とっても優しくてね、体調が悪くて入院してるくせに、私のこと、片言の日本語で笑わせようとするのよ。検査の結果、心臓がかなり弱っていることが分かったの。即入院。年も近かったせいか、言葉が通じなくてもすぐに仲良くなったわ。彼に少しずつ言葉を教わったけど、なかなか上達しなくって、中国語の本買ったり、中国語を習い始めたり、もうそのときは彼のこと、好きになってたんだと思う。彼のこともっと知りたくて一生懸命だった。彼も一生懸命日本語を覚えてくれて、三ヶ月後には中国語と日本語まじりのことばで私たちはいろんな話が出来るようになってた。毎日会えるのうれしかったな。看護師のくせに不謹慎だよね。入院してくれてることがうれしいなんて。彼の病気はなかなか良くならなくて、もう移植手術するしか助かる見込みはなかったの。日に日に弱っていったわ。そんな中でも彼は明るくて、こっそり病室でヴァイオリンを弾いてくれた。とっても優しくてとってもあったかかった。それも間々ならなくなって、ベッドに寝ていることが多くなっていった。私は看護師だったけど何もしてあげることが出来なかった。」 奏はそこで涙がこみ上げてきて、言葉が続かなくなった。 つくしは奏の肩をそっと抱いた。 奏「ありがとう。もうこのままだと死を待つだけってときに、彼の友達たちが募金集めを始めてくれたの。彼の人柄もあってか、募金は結構短時間で集まったの。そして、渡米して移植手術を受けることが決まったの。いよいよ来週渡米って時に、急にそのお金がなくなってしまった。」 つくし「なくなった?」 奏「ええ。募金の全額を入れていた銀行からすべて弾きおろ |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:21:43 |
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またまた切れちゃいました。続きです。
奏「ええ。募金の全額を入れていた銀行からすべて弾きおろされていたの。その口座の通帳を預かっていたのが、彼の親戚で親友だった男だったの。お金がなくなった後、姿を消してしまったから、犯人はその男に違いなかった。でも、彼はあくまで自分が通帳を盗まれたから、親友は関係ないって言い張った。被害届も出さなかったので、警察もそれ以上何もいえなかった。私はそのいなくなった男を捜したけど、どこをどう捜しても見つからなかった。彼は結局、渡米できず、そのまま息を引き取った。最後のほうはもう意識もなかったでしょうに、笑ったような顔で死んでいった。私を残して、彼は逝ってしまった。」そこまで話し終えると、奏は一息ついた。 奏「そのときから私は自分の心に鍵をかけてしまった。ひたすら感情を押し殺し、笑うことも泣くこともしなくなった。人とも距離をおいて、必要以上かかわろうとはしなかった。そんな自分にも何も思わなくなっていた頃、花沢さんに出会ったの。彼に良く似た雰囲気の花沢さんに正直惹かれたわ。また恋が出来るかもしれないとまで思った。でもだめだった。やっぱり彼のことを忘れることはできない。私はもう二度と誰かを愛することなんて出来ないのよ。」 奏は必死で涙をこらえようとした。あふれ出た感情を押し戻そうと必死で我慢しているようだった。 つくしはそんな奏をぐっと抱きしめた。 つくし「泣きたいときは我慢せずに泣いちゃったほうがいいですよ。私は弱い自分を見せたくなくて、泣くことは恥ずかしいことだと思ってました。でも泣くのは全然恥ずかしいことじゃないって知ったんです。悲しいことがあると、そのたびに誰かが受け止めてくれた。誰かが傍にいて元気付けてくれたんです。奏さんの涙も受け止めてくれる人がきっといますよ。私だって、花沢類だって。あなたのことを心配してくれる人はいっぱいいますよ。」 奏「つくしちゃん・・・」 つくし「この際、いっぱい泣いちゃいましょ。今までの分、全部。これで泣き方、思い出したでしょ?人間ってずっと泣いてることは出来ないですから、泣いた後はきっと笑い方も思い出せますよ。」 そんな二人の姿を司と類が見ていた。お互い複雑な気持ちを抱えて・・・
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:26:37 |
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続きまして、流星3でございます。
それでは早速、勝手に妄想『 流星花園3 』はじまりはじまり~
★★ 司の作戦 ★★
そこにいたのは・・・ 滋「つくしのパパとママ!」 料理を口いっぱいほおばっているつくしのパパとママがいた。 美作「こんなところで何をしてるんですか?」 ママ「何って・・・ねえ、パパ。」 タマ「お二人はどこにいらっしゃるんですか?」 パパ「お二人?」 とぼけてるのか、ほんとに分からないのか、パパはきょとんとした顔で言った。 タマ「司坊ちゃんと、つくしさんです!」 厳しい口調でタマが言ったものだから、パパとママはその場で直立不動してしまった。 パパ「失礼致しました。司坊ちゃんとつくしさんはここにはいません。」 タマ「どこにいらっしゃるんですか?」 ママ「式が終わったらすぐ、自家用ジェットでハワイに行かれました。」 パパ「予約した部屋がもったいないから泊まってくれと頼まれまして・・・」 美作「やられた!」 西門「今回は司の方が一枚うわてだったみたいだな。」 西門は美作の本当にくやしそうな表情を見て笑いながら言った。 司とつくしはみんなには内緒で、自家用ジェットで新婚旅行の行き先であるハワイに向かったのだった。 パパ「皆さんに司坊ちゃんからお手紙を預かっております。」 この二人はどうも金持ちに媚びへつらう癖が抜けないようである。 手紙には・・・ 『やっぱりのぞきにきたな。 おまえらのかんがえてることはおみとおしだ。 ざまあみろ! 道明寺司様はなんでもわかるんだ。まいったか! 手もうでも出ないだろ、くやしがれくやしがれ。 かえったらたっぷり、話をきかせてやるから、首をあらってまってろ!じゃあな。』 美作「何て大人気ない手紙だ。」 西門「おまえのやってることも相当大人気ないと思うけどな。」 美作「それにひらがなばっかりの手紙だな。手も腕もでないじゃなくて、手も足も出ないだろ。手も腕もいっしょだろうが。それにまだ首を洗って待ってろって言ってるよ。学習しない奴だな。」 西門の言葉など耳に入っていないように手紙 |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:27:15 |
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西門の言葉など耳に入っていないように手紙に一人突っ込みを入れる美作であった。 和也「おじさん、おばさん、こんなにルームサービス頼んでどうしたの?」 ママ「こんなところに泊まるのなんて初めてだからつい・・・」 パパ「道明寺様がなんでも好きにしてくださいって言うから・・・日ごろ食べられないものをと思って・・・」 西門「ほどほどにしてくださいね。お腹、壊しますよ。」 少々呆れ気味で、西門が言った。 美作「しかし悔しいな。司に見透かされてたかと思うと、今夜は眠れない。あの司にこの俺が出し抜かれるなんて。」 西門「まあいいじゃないか。司はほんとに誰にも邪魔されたくないんだよ。そっとしといてやれよ。」 美作「分かってるよ。それにここでどうあがいても司の言う通り、手も腕も出ないからな。」 そう言って美作は笑った。 西門「そんなこと言ってると、司に『おまえの意見は聞いてねー』って怒られるぞ。」 西門はそう言いながら美作の胸を軽くパンチした。 滋「こんなに料理がたくさんあるんだから、もう一度お祝いしない?」 西門「二人がいないのにか?」 滋「いいじゃない。おめでたいことなんだから。うれしいことは何度お祝いしてもいいでしょ?それに二人の幸せは私たちの幸せでもあるんだよ。あの二人が笑ってるとこっちまで楽しい気分になるから。」 美作「滋、今日は珍しくいいこと言うな。よ~し、二人はいないけど、もう一度結婚祝だ!」 かくして、二人のスイートルームになる予定だった部屋は、結婚式の二次会さながらに、みんなを呼んでパーティーが始まった。
★★ エピローグ ★★
司とつくしはしばらく潮風に身を任せて、波の音を聞いていた。 つくし「みんな私たちがいないのに気付いたかなあ?」 司「今ごろ、みんなくやしがってるよ。」そう言って司は笑った。 つくし「ほんと子どもみたいなことするんだから。」 司「いいだろ。あいつらには邪魔されたくないからな。」 そのとき、風がふき、つくしの髪を大きく揺らした。 司「少し風が出てきたな。部屋へ入るか?」 つくし「・・・うん。」 つくしは司に手を引かれ、部屋の中へと入った。 二人は無言のままベッ |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:27:45 |
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二人は無言のままベットに向かい、腰掛けると、吸い寄せられるように唇を重ねた。 打ち寄せる波の音と二人の鼓動が重なり合い、心地よい音楽のように聞こえてきそうだった。 そんな二人の部屋に忍び寄る一人の男がいた。 その男はドアの前まで来ると、部屋のチャイムを押そうとした。 今度もまた邪魔されるのか! と思いきや、その男はチャイムを押すのをやめ、ドアの前に何かを置くとその場から立ち去ろうとした。 ふと何かが目に入った。それはさっき落ちてしまったカードだった。 その男はそれをドアノブに掛けると今度こそその場を立ち去った。 今回は神様も味方してくれたのか、誰にも邪魔されることはないようだ。 その男の正体はホテルの従業員で置いていった物は、真っ赤なバラの花束だった。 花束といっしょに渡されたメモには『お客様には分からないようにそっとドアの前において置くように』と書かれてあった。 差出人はというと・・・ 司とつくしが見る前に花束についているメッセージカードを失礼して・・・ 『司、牧野、結婚おめでとう。 流星の指輪が二人に幸せを運んでくれますように・・・ 花沢類』 花沢類からのプレゼントだった。 司よりも美作よりも類が一枚も二枚もうわてだったようである。 類が一番すべてをお見通しだったようだ。 ときどきこの人は千里眼の持ち主ではないかと思うことがある。 おいしいところをまた持っていかれてしまった。
★★ 流れ星の群れ ★★
滋「ねえ、みんなきてきて!星がとっても綺麗だよ。」 滋の言葉でみんながベランダへと出てきた。 西門「ほんとだ。手を伸ばしたら届きそうだな。」 美作「ほんとだな。」美作はシノの肩を抱き、言った。 美作の横にはシノが寄り添い、西門の側には滋が、その後ろには和也とミミ、そしてタマがいた。 滋「あ!ながれ星!」 西門「あっちにも!」 美作「すごいな。ながれ星の群れだ。」 みんなに幸せを運ぶように、星たちが降り注いだ。 そのころ、ぶどう園で同じ光景をエルサとサクも見つめていた。 エルサ「サク、すごい流れ星だよ。」 サク「ほんとだ。」 エルサ「二人 |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:29:52 |
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エルサ「二人の結婚、喜んでるのかなあ。勇敢なエルサもいつもより輝いてる。」 サク「ほんとだ!その横で、ステキなサクも光ってるよ。」 エルサ「ステキなサク?何それ、新しい星?」 サク「今、俺が決めた!いつもエルサの横で光ってるあの星は俺の星だ。」 エルサ「サクったら。」二人はワイングラスを片手にいつまでも笑っていた。 星の群れたちは、すべての人に幸せと笑顔を運んできた。
★★ 二人を包む星の光 ★★
ハワイの空にも無数の星が輝いていた。 ひとつ、またひとつ、流れては消えていった。 やがてそれは無数の流星雨となり、司とつくしをやさしく包み込んだ。 出会ってから今日までの日々が、走馬灯のように流れては消えていった。 たくさんの困難を乗り越え、たくさんの人に出会い、そして別れ、今、こうして幸せを手に入れた。 二人を邪魔するものはもう何もなかった。 司とつくしは幸せを確かめるようにお互いを強く抱きしめた。 つくしの目から一粒の涙が流れた。 またひとつ流星が流れていった・・・
Fin 『 あとがき 』 これで流星花園3は終わりを迎えました。 この後、第2の第3の妄想作家が生まれることを期待しております。 あなたの自身の流星物語を作ってみてくださいね。 これを読んでくださった皆さん、すべてに、幸せな流星雨がふりそそぎますように・・・ |
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ゆきっち |
2006/07/18 10:36:08 |
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つ・つ・ついに、『流星花園3』終わってしまいました。 初めて読んでくださった皆様、もう一度読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。 『流星雨 花沢類篇』もたぶん?!あともう少しで終わってしまいます。 流星3では司とつくしの気持ちを中心に書いているところも流星雨では類の立場から書いていたりするので、そちらもどうぞ楽しんでやってください。 流星3で描かれなかった部分を流星雨で書いちゃったりもするので、流星3ファンの皆様、引き続き、流星雨もよろしくお願いします。 |
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のりこ |
2006/07/18 21:47:47 |
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終わっちゃったのね(>_<)
はー なんか気が抜けた!
読んでて楽しかったです。あ、悲しい時もありましたね。 長い間ありがとうございます。
次は類偏ですね 無理せず頑張ってね! |
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ちっぴー |
2006/07/19 00:52:15 |
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☆「流星Ⅲ」完結おめでとう!そしてお疲れ様でした。 とうとう、終わってしまいましたね。体調悪い中での執筆活動ありがとうございました。引き続き、類の「流星雨」楽しみにしています。つくしいい味出してます。また、司が惚れ直すか? とうとう旭がやってきますね、ゆきっちさん残念ですね。きっとご主人ゆきっちさんの体のこと心配しておられるのでは・・・。でも、ここにも可哀想な子羊ちゃん(もとい、子豚です)がおりました。私も昨日はおおはしゃぎでした。新幹線の時間調べたり、夜行バス調べたり、そして、やはりうちも難関の旦那のOKをとるべく、休日出勤から帰るのをビールを冷やし、待っておりました。と、ここまでは、作戦通りだったのですが、とりあえず落ち着いてから話そうと思い切りだしたところ、おもむろに電子手帳なんぞを取り出し、一言「ムリ!」(え~!)「な、なんでよー。」と思わず叫んでしまいました。「おまえ、その日子どもの学校の運動会だぞ!」(がび~~~ん!わすれてたー。)「しかも、おまえ役員だろ。」(はい、そうでした。)「あ・り・え・な・い・つ~・の~!」。ということで、昨日は天国から地獄へ、まさにジェットコースターのような一日でした。つ、疲れました。でも、あきらめきれないー!バネの時のように、FCさん、大阪でファンミやって~!(ToT)すみません、この場をかりてやるせない思いをぶちまけてしまいました。(反省) |
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ゆきっち |
2006/07/19 10:05:59 |
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のりこさん
いえいえ、こちらこそ長い間読んでくださってありがとうございました。
流星雨もよろしくお願いします。
それも終わってしまったらどうしましょう? |
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ゆきっち |
2006/07/19 10:13:47 |
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ちっぴーさん かわいそうな子羊ちゃんになってしまったのですね~。 作戦はばっちりだったのに、お仔ちゃまがいるとなかなか自由にいきませんね。 私はあきらめもついてきたんですが、子供から責めてみようかと、昨日「お母さん、夏休みもらってもいい?」と聞いてみたところ、「いいよ。」と二人のお仔が言ってくれました。 なんていい子と思っていたら、よくよく聞いたら、泊りはだめ、夜は帰ってきてとのこと。 お仔ちゃまといつもいっしょに寝てるので、私がいないとだめみたいです。 ここは広島、阿旭は東京、私がいくらがんばっても夜には帰れない。 ドラえもんでもいてくれない限り、それは不可能。 あ~、子供から責めるのも無理でした。
ヴァネちゃんみたいにほんと大阪でファンミやってくれないですかね? でも平日ですよね、きっと。あ~、そっちも無理かしら。。。 |
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ゆきっち |
2006/07/19 10:20:29 |
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皆さん、おはようございます。 流星3も終わってしまいましたので、今日からは、「流星雨」をちょこっとずつ更新していきたいと思います。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.52
★ 涙の後には・・・
つくし「大丈夫ですか?」 奏「ええ、何年ぶりかしらこんなに泣いたのは。なんだかすっきりしちゃった。」 つくし「私もそうですけど、自分の中にあんまり抱え込むのは良くないみたいですよ。あいつにもよく言われます。俺はそんなに頼りないかって。自分でなんでも解決しようとしてどうしようもなくなっちゃうんですよね。」 奏「私たちって似てるのかもしれないわね。」 つくし「頑固ですか?」 奏「かなりね。」 つくし「じゃあ似てるかも。」その言葉を聞いて、奏は笑った。 つくし「素敵な笑顔ですよ。」 奏「あなたのおかげかしら。ありがとう。」 つくし「いいえ。お礼なんてとんでもない。・・・こんなこと聞いちゃいけないかもしれないんですけど、花沢類とはどういう・・・」 奏「告白されそうになったけどそのまえに断ってしまった。」 つくし「どうして?」 奏「花沢さんはとても素敵な人よ。でも、どうしても花沢さんの中に彼を見てしまう。彼のことを忘れることができないの。そんな気持ちのまま、花沢さんのことを受け入れることは・・・ 花沢さんを利用しているようでいやなの。」 つくし「そうですか・・・ 昔、私、花沢類のことが好きでした。でも、いつのまにかあいつのことを愛してた。わがままで、私のことをバカバカっていうし、常識もないし、花沢類と比べたら全然優しくないけど、あいつがいないと私が私じゃなくなっちゃうくらい好きになってた。だから、人を愛するって理屈じゃないと思うんです。利用するとかしないとか、あまり考えないほうがいいと思います。語れるような恋愛経験があるわけじゃありませんけど、人を好きになることって自然なものだから。」 奏「つくしちゃん・・・」 つくし「それと誤解しないでくださいね。今は花沢類はとっても大事な友達ですから。類にもあなたにも幸せになってほしいと思ってます。」 奏「ありがとう。つくしちゃん。」 司「死んだやつ |
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ゆきっち |
2006/07/19 10:21:33 |
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切れちゃいました。続きです。
司「死んだやつは戻ってこない。泣いたって何したって、そばに来てくれない。」 話を聞いていた司が急に二人の前にあらわれた。 つくし「道明寺!どうしたの!花沢類も!話聞いてたの?」 類「ああ、少し前から。」 司「俺はうじうじ考えるのは嫌いだ。好きなら、利用するとかしないとか関係ない。そばにいてそいつのことを守ってやりたいと思うのが普通だろ。牧野が泣いてたら抱きしめてやりたいし、幸せにしてやりたい。あんたには残酷かもしれないけど、死んだやつはもう戻ってこないんだ。」 つくし「道明寺・・・」 司「類のことが好きか嫌いかだけじゃないか。」 つくし「あんたみたいにみんながみんな単純にはいかないの。」 類「いいや、牧野。司の言うとおりだ。僕は利用されたって何されたってかまわない。君のそばにいて、君のことを支えてあげたい。」 つくし「二人とも勝手なこと言わないの。それを決めるのは奏さんなんだから。」 奏「みんなありがとう。ちゃんと考えてみるわ。いろんなことを。」 つくし「最後にこれだけいわせてください。彼の死を言い訳に使わないでくださいね。人を愛するのが怖いのを彼のせいにするのは良くないと思います。彼にも失礼だと思います。きっと奏さんの幸せを願ってると思うから。生意気言ってすいません。」 奏「いいえ。ありがとう。逃げずにちゃんと自分の気持ちと向き合ってみるわ。」 『 グ~ 』 どこからか場にそぐわない音がしてきた。 つくし「道明寺?」 司「俺じゃねーよ。おまえだろ。」 つくし「お腹がすいたんなら素直にそう言いなさいよ。」 類「ぷっ。」 司「類、笑うな。」 つくし「ご飯にしましょうか。準備は出来てるから。」 そのことで、場の雰囲気がぐっと和やかなものになった。
つづく |
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ゆきっち |
2006/07/20 10:27:06 |
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皆さん、おはようございます。 旭祭りで皆さんお忙しいのかしら? 我も忙しくなりたかった。。。 ウジウジ言ってってもしかたがないので、元気を出して更新だ~。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.53
★ 類の幸せ
真夜中、眠れないつくしはそっとコテージから外へ出た。 涼しい風がつくしの頬をなでた。 そこには先客がいた。 つくし「珍しいこともあるんだ。類がこんな真夜中に起きてるなんて。」 類「僕だって、眠れない夜だってあるよ。」 つくし「そっか。」 類「牧野はどうしたの?」 つくし「うん。急に道明寺が帰ってきたり、和也君があんなことになったり、いろんなことがど~っと押し寄せてきたみたいで、眠れなくって。類は?」 類「なれないことしてるからかな。」 つくし「奏さんのこと?」 類「ああ。あんなに自分の気持ちをはっきり伝えることはあんまりなかったからね。」 つくし「そうだね。私もびっくりしちゃった。あんなにはっきり言う類見て。道明寺も驚いてるんじゃないかな。」 類「だろうな。静や牧野のときみたいに後悔はしたくないから。今まで僕はちょっとの勇気がなくって、大事なものを手放してきた。今度はそんなことをしたくない。」 つくし「花沢類・・・」 類「牧野のことを責めてるんじゃないから。心配しないで。」 つくし「うん。分かってる。でも、ちょっと寂しいな。」 類「寂しい?」 つくし「さっきの類見てたら、なんだか私の知らない類みたいで。私たちのところから遠くに行っちゃいそうで。」 類「僕はいつまでも司と牧野を見守ってるよ。司が牧野を泣かせるようなことをしたら許さないし、逆に君が司を悲しませるようなことをしても許さない。ずっと二人の善き友人として応援してるよ。」 つくし「ありがと。花沢類。私も類の応援ずっとしてるよ。どんなことがあっても類の味方だから。加油!」 類「ありがとう。少し眠くなってきた。僕は戻るよ。」 つくし「うん。」 類「それにやきもち焼きの誰かさんに見つかったらまた何言われるかわかんないからね。」 つくし「言えてる。」 |
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ゆきっち |
2006/07/20 10:28:14 |
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切れちゃいました。続きです。
つくし「言えてる。」二人はそう言って笑った。 類「牧野は?」 つくし「気持ちいいから、もう少しここにいる。」 類「そうか、じゃあおやすみ。風邪ひかないように気をつけて。」 つくし「ありがとう。おやすみ、花沢類。」 類はコテージへと戻っていった。 つくしは遠くに波の音を聞きながら、星空を見上げていた。 司「こんなとこで何してる?」 つくし「あんたこそどうしたの?」 司「のどが渇いて目が覚めた。そしたら話声が聞こえたから。」 つくし「そう。」 司「類と何はなしてたんだ。」 つくし「別に。」 司「別にって。」 つくし「あんたの悪口。」つくしはからかうように言った。 司「おまえなあ。」 つくし「うそうそ。がんばってって話してたの。」 司「がんばるって?野口って女のことか。」 つくし「呼び捨てにしない!類があんなに気持ちをストレートに出すことって滅多にないでしょ。だからがんばってほしいんだ。」 司「そうだな。あんな類はあんまり見たことないな。総二郎とあきらにも見せてやりたかったな。」 つくし「花沢類には幸せになってほしいだ。いっぱい迷惑かけたから、花沢類にはうーんと幸せになってほしいの。」 司「そうだな。俺は、牧野、お前に出会えて、こんなに幸せになれた。類にも大切な人を見つけて、幸せになってほしい。」 つくし「道明寺・・・」 司「風邪ひくから、戻るぞ。」 そう言って背を向けた司の広い背中につくしは抱きついた。 つくし「私もあんたに出会えて幸せだよ。戻ってきてくれてありがとう。」 まわした手に司はそっと手を重ねた。
つづく |
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ちっぴー |
2006/07/21 08:31:35 |
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☆おはようございます。 今日から夏休み!やっと慣れたパートもしばらくお休みということで、朝からやってきました。実は、今日はこちらでは、中体連の大会なるものがあり、4時起きで、お弁当作ったり、仔を送ったりと大忙しでした。私の中では、もう、半日終わった気分です。 連日のupありがとう。奏との会話でのつくしの台詞、感動してしまいました。それと最後の、つくしが司に抱きつくシーンスペインの逆バージョン!?、いいですね。素直なつくしによくやった~!と、思わずつぶやく我です。そしてその後の二人を、あれこれと妄想してしまい・・・朝から、にやけ顔です。(爆) 東京での旭イベ、あきらめつかないのですが、一応家族とは、大阪でファンミ、またはコンサートがあった場合は、日帰りならOK取り付けました。というより、落ち込む私を見かねて、仔が、旦那に約束を取り付けてくれたのですが、(うちも、なかなか手強いです。)なかば、慰められた感じですよねー。て、まだそんなの何も決まってないんだから、喜んでいいのか・・・m(*_*)m |
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ゆきっち |
2006/07/21 11:59:25 |
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ちっぴーさん おはようございます。 それはそれは、ご苦労様でした。 我が家でも朝から子供たちがけんかを始めて、血管が5,6本すでに切れてるような気がします。 お互い苦労しますね。 でも、夢の大阪のファンミ(実現するといいな)に行ってもいいなんて泣かせるお仔さまですね。 私は大阪でも日帰りはかなり難しいかな。 日帰りできたとしても、追っかけにお金をかけるのは許されないかも~。 だって、昨日だめもとで、お願いメール(面と向かって言うのは恐ろしくて)を送ったら、完全無視、家に帰っても何も言ってくれませんでした。 私も聞くのが恐ろしく、何事もなかったように振舞っております。 あ~あ、だんな様の壁はエベレストより高いです。 |
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ゆきっち |
2006/07/21 12:09:32 |
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書き溜めてた妄想原稿が少なくなってきた。 お仔ちゃまがいる中でどうやって執筆しようかしら? まあ、とりあえず、今日の分を更新しときましょう。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.54
★ 類の素顔
つくし「おはようございます。」 奏「おはよう、いいお天気ね。」外を見ながら大きく伸びをした。 つくし「ほんと。」 奏「昨日はごめんなさいね。あんなに泣いちゃって。」 つくし「ぜんぜん。」 奏「なんだか久しぶりにぐっすり眠れたような気がするわ。」 つくし「それは良かった。睡眠はとっても大切ですから。」 奏「ほんとね。とっても気持ちがいいわ。だからついついこんな時間まで眠ってしまったわ。」 つくし「大丈夫ですよ。みんなまだ寝てますから。」 奏「起こしてきましょうか?」 つくし「いいえ。まだ寝かせておきましょう。それに類は何しても起きないと思います。へたすると一日でも寝ちゃう人ですから。」 奏「そうなの?」 つくし「はい。睡眠を邪魔されるのが一番だめなんですよ。」 奏「いままでのイメージとなんだか違うわ。」 つくし「ちょっと待ってください。それ以外はとてもいい人ですから。」 奏「そんなに焦らなくても大丈夫よ。そんなことは気にしないから。」 つくし「ああ良かった。」つくしは胸をなでおろした。 奏「私の知らない花沢さんがいるのね。」 つくし「類といるとほっとするんです。彼が持っている独特の雰囲気というか、時間の進み方が違うというか。」 奏「それは私も少し思ったことがあるわ。」 つくし「それにずいぶん助けられました。」 奏「つくしちゃんもいろいろあったんだ。」 つくし「いろいろといえばいろいろだけど、今思うと、いい思い出かな。うれしいことも悲しいことも全部。時間がかかったけど、今はこうして道明寺のそばにいられるし。」 奏「ごちそうさま。」 つくし「そんなつもりじゃ・・・」 奏「つくしちゃん、顔が赤いわよ。」 つくし「奏さん!」 奏「つくしちゃんてかわいい。花沢さんが好きになったの分かるような気がする。きっと何でも一生懸命なんでし |
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ゆきっち |
2006/07/21 12:10:17 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/07/21 12:11:24 |
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切れちゃいました。続きです。
奏「つくしちゃんてかわいい。花沢さんが好きになったの分かるような気がする。きっと何でも一生懸命なんでしょうね。初めて会った私のことをこんなに心配してくれるんだもの。」 つくし「道明寺に言わせると私の中にはおせっかい虫がいるらしいです。」 奏「それって大事なことだと思うわ。あなたには何があってもかわらずにそのままのあなたでいてほしい。」 つくし「がんばります。」 真剣なつくしの顔を見て、奏は笑った。 つくし「奏さん、花沢類って自分以外のことに無関心なところがあってちょっと冷たく思うこともあるかもしれませんけど、本当はとっても優しくてとってもあったかい人なんです。だから、どうぞよろしくお願いします。」 奏「つくしちゃん、なんだかお母さんみたいよ。」 つくし「ほんと母親のような心境です。不器用なところがあるから心配で。」 奏「私の前ではちょっと強引で、不器用そうなところはないけど。」 つくし「きっと猫かぶってるんですよ。」 類「誰が猫かぶってるって?」後ろで類の声がした。 つくし「お・おはよう。類。今日は早いお目覚めで。」 類「牧野、変なこと、言ってないだろうね。」 つくし「ぜんぜん、何にも言ってませんよ。さ~って、朝ごはんの準備でもしようかな。」 つくしはそう言って席をたった。 そのとき、奏の耳元でそっとささやいた。 つくし「時々、分かりづらい意思表示をすることがあるから、気をつけてくださいね。」 類「牧野?」 つくし「何でもない。そうだ、あのバカも起こさないと。」 そう言ってつくしは司の寝室へと消えて行った。 類「牧野はなんて?」 奏「別に。」奏にはつくしの言葉がぴんとこなかった。 目の前にいる類はいつも紳士で、いつもきちんとしていて、つくしの言うようなところは少しもなかった。 類「野口さん?」 奏「何でもありません。私もつくしちゃんのお手伝いしなくっちゃ。」 類「?」 類は昨日とは表情の違う奏を見て、少し驚いていた。 つくしの力だろうか?やっぱりつくしには周りを元気にさせるパワーがあるようだ。 もって生まれた性格だろうか、それとも貧乏生活から生ま |
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ゆきっち |
2006/07/21 12:13:02 |
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切れちゃいました。続きです。
もって生まれた性格だろうか、それとも貧乏生活から生まれたものだろうか、どちらにせよ、雑草パワーはすごいやと類は妙に感心してしまった。 眠気眼の司を食卓に座らせると、つくしは奏とともに手早く朝食を作った。 四人は食事を済ませると、帰り支度を始めた。 司「結局、俺、何しにきたんだろう。」 つくし「今更、何言ってんの。みんなあんたのわがままでここに連れてこられたんでしょ。」 司「俺が悪いってのか!」 つくし「いつもそうでしょ。あんたのわがままで・・・」 類「二人とも野口さんがびっくりしてるぞ。」 二人はハッとして奏の方を振り向いた。 けんかを始めた司とつくしを見て、奏はどうしようと焦っていた。 類「心配しないでください。この二人、いつもこうですから。」 奏「けんかするほど仲がいいってことですね。」 類「そうです。牧野、僕は司に感謝してる。ここにきて野口さん、ずいぶん元気になったから。」 司「類。」 類「さあ、帰ろう。司、悪いけど、僕と野口さんは空港で降ろしてくれ。」 司「う・うん。分かった。」 つくし「ねえ、道明寺。類、なんだかキャラ変わってきてない。」 つくしが小声で言った。 司「俺もそう思う。」司も小声で答えた。 つくし「恋の力はすごいね。」 司「総二郎とあきらに見せてやりたい。」今回、二度目の司の言葉だった。 類「小声でしゃべってるつもりだろうけど、全部聞こえてるよ。」 類が涼しい顔で言った。 今まで見たことのない類の一面に奏は少し戸惑っていた。
つづく |
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teramama |
2006/07/21 18:32:02 |
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ゆきっちさ~ん、ありがと~ Ⅲ、2度目だけどどっぷりはまって読みました。 幸せになってくれて嬉しい~ 私も幸せです~
類編もますますおもしろくなってきた~ 楽しみにしてます。
子供が小さいと大変だね。 でも、大きくなってから「ああしとけばよかった、こうしとけばよかった」と後悔するのもつらいものです。 今の時期を大切にしてくださいね。 あとは旦那をどう躾けていくかだな。 頑張れ~ |
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Rabbit |
2006/07/23 00:49:40 |
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あれれ~!! ちょっと見ない間にいっぱ~~~い更新してる湾!!ありがとう!!
ゆきっち~ あきらめずに頑張って!!!自分がどうしても行きたいと思ったら、何とかなるもんよ!!
花沢類編!! いいね~~!!今後が、楽しみだわ~{*≧∀≦} |
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moto |
2006/07/24 01:13:58 |
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お久しぶりで~す。大阪のmotoです。 ここのところホケ~として、しばらくご無沙汰をしておりましたら、めっちゃ更新されてて(@@)嬉しかったです。
長い道のりでしたが、とうとう、つくしと司が結婚!!!なんですね~!!!めっちゃ充実感いっぱいです。楽しませてくれて、ありがとうございました!!! 「流星3」が終わって、ちょっと寂しくなるけど、でも、まだ「流星雨 花沢類編」がつづきますものね。 奏と類・・・どーなるの???このままハッピーエンド?orもうひと波乱あり?キャー、楽しみです≠(●^0^●)≠ ゆきっちさん、これからもがんばってくださいね。楽しみに覗かせてもらいますね。 |
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ゆきっち |
2006/07/27 09:30:31 |
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teramamaさん おはようございます。 お返事が遅くなってしまって、ごめんなさい。 だんな様を躾けるか・・・私のほうが躾けられてるような気がします。 子供が大きくなったら思いっきり遊んじゃいます。 |
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ゆきっち |
2006/07/27 09:32:11 |
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ラビさん ラビさん家はどうなった? だんな様のOKはでたのかな? 私は悲しいけど諦めました。 あんまり言ってるとだんな様が爆発しちゃいけないので。 私の分も楽しんできて~。 |
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ゆきっち |
2006/07/27 09:34:14 |
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motoさん おはようございます。 流星3もとうとう終わってしまいました。 流星雨の中で、流星3で書かなかったあんなことやこんなことを書いちゃいますので、そちらもお楽しみに。。。 |
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ゆきっち |
2006/07/27 09:38:22 |
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皆さん、おはようございます。 朝からお仔たちと『ラジオ体操』なんぞに行きました。 朝だというのにすでに暑く、ノーメイクで行った自分を後悔しました。 お肌の曲がり角を何度も曲がっちゃってるのになんて不注意でしょう。 皆さんも紫外線にはお気をつけくださいませ~。 今日も野暮用につき、更新できません。すいません。 明日から、1泊2日で家族旅行に出かけるので、ここにこれるのは来週になるかな。 何かメッセージを残しておいてくれたらうれしいです。 それではまた来週~。 |
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ちっぴー |
2006/07/27 18:34:29 |
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☆ゆきっちさん、みなさんこんにちは 今日も暑かったですね~、もうばてばてです。 「ラジオ体操」懐かしい響きです。うちはもう卒業しましたが、ご苦労様でした。 うちは、今日は仔がまたまた、大会で、朝4時おきでしたー。で、いつの間にか寝てしまっていて、なぜか今日は早いお帰りの旦那に、先ほどけり起こされました。なんでも野暮用が入ったかららしく、着替えに帰ったとかで、「おまえ、何度呼んでも目覚ます気はいないし死んでるかと思ったぞ。」そうです、そこら中開けっ放しで、汗だくで、倒れるように寝ていました。(汗)「物騒だから、昼寝するなら、締めてクーラーつけろ!」といわれ「そんなもったいないことできん。」「なにそれ、知事のまね?」(滋賀でーす)「ちがうよ、旭にあうために節約してんの!」「アホか」と言われてしまいましたが、日夜要所々々で、”旭にあいたいんだ攻撃”を仕掛けております。どーでしょ、この作戦?(爆) ゆきっちさん、家族旅行気をつけて楽しんできてくださいね~! うちは、お姉ちゃんが受験なのでお泊まり旅行はなしですが、明後日「情熱大陸ライブ」行ってきマース! |
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ゆきっち |
2006/08/01 10:53:26 |
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ちっぴーさん おはようございます。 ここ広島は今日も朝からとっても熱いです。 そちらはいかがですか? ”旭にあいたいんだ攻撃”、ナイスです。 私も見習って、がんばりたいと思いま~す。 お互い、加油! 加油! |
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ゆきっち |
2006/08/01 11:00:16 |
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皆さん、おはようございます。 今日はお久しぶりの更新です。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.55
★ 未来への一歩
司は類と奏の二人を空港で降ろした。 つくし「奏さん、お元気で。」 奏「つくしちゃんも道明寺さんもお元気で。それとお幸せに。」 つくし「ありがとうございます。奏さんもきっと幸せになってくださいね。」 奏「ありがとう。ちゃんと自分で乗り越えてみせるわ。」 つくし「がんばってくださいね。でもあんまり無理しないように。そうだ、これ私の携帯番号。何でもいいから電話ください。」 奏「分かった。愚痴聞いてもらうわ。」 つくし「何でもOKですよ。それじゃ、また。」 奏「それじゃ。」 司は車を発進させた。
司「また、おまえのおせっかい虫がでてきたな。」 つくし「悪い?」 司「いいや。そんなお前も好きだから。」 つくし「道明寺、そんな恥ずかしいこと言わないでよ。」 司「恥ずかしいだって!人が素直に言ってるのに、かわいくないな。」 つくし「かわいくなくたって結構です。」 相変わらずの二人であった。
奏「素敵な二人ね。」 類「最高の友達です。でも、今頃、車の中でけんかしてますよ。」 類はなんでもお見通しである。 奏「仲がいいからね、きっと。それに生きてるからけんかもできるのよ。」 類「野口さん・・・」 奏「ごめんなさい。変な意味で言ったんじゃないのよ。今までは彼の話はぜったいしてはいけないって、気持ちにふたをしてきた。でもそれじゃいけないのね。ちゃんと向き合って、自分で乗り越えなきゃ、前には進めない。」 類「僕はあなたの味方ですから。」 奏「ありがとう。日本に帰る前に花沢さんたちに会えて良かった。元気をもらったみたい。」 類「牧野にはみんなを元気にする力があるんです。どんなことがあっても諦めない、踏まれても踏まれても必ず芽を出す雑草パワーが。」 奏「雑草パワーか、私も見習わなくっちゃね。けど、つくしちゃんだけじゃないわよ。あなたもみんなを元気にしてる。」 類「僕が?」 奏「つくしちゃんも私もあな |
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ゆきっち |
2006/08/01 11:01:13 |
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切れちゃいました。続きです。
奏「つくしちゃんも私もあなたにずいぶん元気付けられてるわ。」 類「僕にも雑草パワーがあるのかな。」 奏「そうかもしれませんよ。日本に帰ってちゃんと考えます。彼のこと、あなたにこと、今からのこと。少し時間はかかるかもしれないけど、必ず答えを出します。」 類「焦らないでゆっくりでいいですから。僕はいつまででも待っています。」 奏「それじゃ、また。」 類「それじゃ、また。」 しばらく二人は見つめあった。 そして、奏は出国ゲートに向かった。 類「帰ったら、必ず、森本さんに連絡してあげてください。」 奏「はい。」 類「何かあったら、すぐ連絡ください。」 奏はにっこり笑って、消えていった。 その笑顔は類の心をまた捉えてはなさなかった。
つづく |
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Rabbit |
2006/08/03 18:22:42 |
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ゆきっち 更新ありがとう~!! 今日は1つ結果が出るから落ち着かないや!!でも 類編読んで、少し、和んだよ☆⌒(*^-゜)v Thanks!! |
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ゆきっち |
2006/08/22 09:31:41 |
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皆さん、お久しぶりでございます。 忙しさにかまけて執筆活動をお休みしていたら、ここにきてびっくり! 8月1日から書き込みしておりませんでした。 ここもすでにみんなから忘れ去られてるかも。。。 すいません。 今日を書き込みしたものの、執筆活動が出来てないため更新できず、重ね重ねすいません。 恐るべし夏休みです。子供の相手をしてたら1日が終わっていく~。 夏休みが終わったらゆ~っくり執筆活動をいたしますので、それまでお待ちくださいね~。 まだまだ暑い日が続きますが、皆様、お体には十分お気をつけくださいませ。 |
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ゆきっち |
2006/08/22 09:31:52 |
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(メッセージは削除されました) |
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moto |
2006/08/27 00:38:48 |
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残暑お見舞い申し上げます。 ゆきっちさん、みなさん、まだまだ暑い日が続いてますね。大阪(堺)では今日は最高気温37.1度だったそうです。体温超えてるよねー。しばらくはこの暑さが続くそうなので、お身体お気をつけくださいね。
ゆきっちさん、いつも楽しみに妄想小説を読ませてもらってます。お元気そうでなにより。 お子がずっと家に居てる夏休みはホント忙しいですよね。でも、それもあと1週間ですね(^_^)/ 9月になれば~♪・・・おリコウさんにして待ってまスー!!! |
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ゆきっち |
2006/09/04 11:52:10 |
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皆さん、ついに夏休み終了いたしました。 やっと、ゆっくりPCがつつけるわ~。
motoさん ながら~くお待たせいたしました。 本日からまた執筆活動を再開しますので、また読んでやってくださいね。 よろしくおねがいしま~す。 |
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ゆきっち |
2006/09/04 11:57:43 |
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すっか~り間が開いてしまった『流星雨』ですが、本日からまた更新を開始したいと思います。 書いてる自分もどこまで更新したかなあと忘れてしまうほど間が開いてしまってどうもスイマセンでした。 類のことも気になりますが、クライマックスにいく前に、『流星3』では書ききれなかったあんなことやこんなことをちょこっと書いてみようかなと思います。 番外編ってところかな? 『流星3』を思い出しながら、読んでくだされば幸いです。
それでは、早速(懐かしい。。。) 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.56
★ 離れていても・・・
類は日本に帰ってから、今まで以上に仕事に打ち込んだ。 奏とのことを忘れるのではなく、とても心が満たされ、充実していたからだった。 小さい頃から、心の中にいつも何かを抱え、むなしさを覚えていた類の心は、つくしの出現によって変わりはじめ、今ようやく穏やかな気持ちになった。 これが満たされているということなのだろうか。 奏にちゃんとした返事をもらったわけではないが、類は達成感に似た気持ちを抱いていた。 数日が過ぎたころ、つくしから電話がかかってきた。 つくし「花沢類?」 類「牧野、元気?」 つくし「うん。類はとっても元気そうね。何かいいことあった?」 類「別に。」 つくし「ほんと?」 類「僕のことはいいから。何か話しがあるんじゃないの?」 つくし「・・・うん。か・和也くんのお父さんとお母さんね、見つかったの。借金は全部返せたらしいんだけど、全部なくなっちゃったって。」 類「そう。」 つくし「でね。和也くん、自分でお父さんとお母さんと住むアパート探して、仕事まで見つけてきたのよ。あのどこか頼りなかった和也くんがよ。」 類「そう、和也も大人になったんだ。」 つくし「そうだね。大人になったんだね。」 類「牧野。」 つくし「うん?」 類「何かあったの?」 つくし「何にもないわよ。ただ、類が和也くんの心配してたらいけないと思って。」 類「それだけ?他に何か話したいことがあるいんじゃないか?」 つくし「ないない。あるとしたら、あのわがまま坊ち |
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ゆきっち |
2006/09/04 11:58:55 |
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切れちゃいました。続きです。
つくし「ないない。あるとしたら、あのわがまま坊ちゃまの愚痴くらいかな。あ、その坊ちゃまが呼んでるから、切るね。じゃあ。」 類「じゃあ。」 そう言って、つくしは電話を切った。 類「また、何かあったのか・・・」類は独り言を言った。
つくしは電話を切った後、大きくため息をついた。 別に司が呼んでいたわけではない、類にはうそをついて、電話を切ったのだった。 そうしないと、類に何もかも見透かされそうで咄嗟にうそをついていた。 つくしは今のこの不安な気持ちを聞いてほしくて電話をかけたのだったが、類の明るい声を聞いて、何も言えなくなってしまった。 もう類に助けを求めてはいけない。自分で何とかしなくてはいけない。 司が台北に帰って様子がおかしいことに気がついていたが、和也のこともあってそのままにしてきた。 和也がいなくなり、司の様子がおかしいのがますます気になり、つくしは、思わず類に電話をかけてしまったのだった。 どうしようかと悩んでいるときに、女帝『楓』から電話がかかってきたのだった。
美作「類?どうした?元気か?」類はあきらに電話をかけた。 類「あきら、牧野と司に何かあったのか?」 美作「どうしたんだ、突然?」 類「何も聞いてないのか?」 美作「のろけ話なら司から聞かされてるけど、それ以外は何も聞いてないぞ。」 類「そうか・・・」 美作「何か連絡があったのか?」 類「いいや、特に何か聞いたわけじゃないんだけど、牧野の様子がちょっとおかしかったから気になって。」 美作「おまえ、離れてても、あの二人のことが気になるんだな。」 類「あの二人にはどうしても幸せになってもらわなきゃいけないからな。」 美作「分かった。ちょっと探りを入れてみるよ。何か分かったら、すぐ連絡する。」 類「すまないな。」 美作「俺もあの二人には幸せになってもらいたいからな。それにもう猛獣のお守りはこりごりだ。」 類「そうだな。」二人は笑って電話を切った。
その二日後、類の元に司が仕事に復帰し、つくしが道明寺家に入るという、とんでもない知らせが舞い込んできた。
つづく |
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ゆきっち |
2006/09/04 11:59:58 |
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(メッセージは削除されました) |
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momota |
2006/09/04 20:09:10 |
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ゆきっち!!久しぶり(*^_^*)
更新開始☆わ~~~~~い わ~~~~~い!!!!
夏休みお疲れさん☆彡
子どもたちとの時間ももちろん楽しいけどドタバタじゃったわ~~~~~!!!! 毎年、今年は終わり頃になってあわてんようにと思うんだけど 今年も汗汗汗(笑)
まだまだ暑いけど身体に気を付けて執筆活動がんばってね☆彡
楽しみにしてるからね(*^_^*) |
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Rabbit |
2006/09/04 21:44:40 |
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ゆきっち 更新ありがとう~!!長かった夏休みも終わりやっと時間ができるようになったね!!仕事も忙しいだろうけど頑張って!!
でも無理はダメよ!! |
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moto |
2006/09/04 23:28:35 |
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ゆきっちさん 早速、更新ありがとうございま~す!!! オリコウさんにしてたのが良かったの~?! 間が空いても、何しても、読めば膨らむ妄想世界~♪楽しいですねぇ~♪♪♪ 続き・・・楽しみにしてますね~(*^0^*)// |
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ゆきっち |
2006/09/05 10:55:47 |
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★ももたん おはようございます。 夏休み、バタバタでしたわ。 小1からでも結構宿題があるのにびっくりしてしまいました。 私も自分がいつも最後にバタバタするタイプだったので、お仔だけはと思っていましたが、やっぱりバタバタしてしまいました。
ももたんは、ダーリンに会えるんだすよね? 私の分も堪能してきてくだされ~。 |
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ゆきっち |
2006/09/05 10:56:55 |
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★ラビさん ラビさんの方がもっと忙しいでしょ(笑) あともうちょっとだ、がんばって~!! |
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ゆきっち |
2006/09/05 10:59:22 |
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★motoさん 妄想世界は、永遠に不滅です!! ちょこっとずつではありますが、更新してまいりますので、いい仔にして待ってってくださいね~。 |
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ゆきっち |
2006/09/05 11:04:43 |
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今日も、内職がお休みなので、更新更新!
それでは、早速 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.57
★ とんでもない知らせ
とんでもない知らせをもたらしたのは、劇的な場面に遭遇した椿からだった。 興奮した声で椿は、 椿「どうも司の様子がおかしくて、つくしちゃん、悩んでたみたいなの。そんなときにお母様が呼び出して『牧野さん、つくしというのは図太くてしぶとい雑草でしょ?どこにだって根を張って、春になれば芽を出す。強い雑草ならどこでだって生きていける・・・』こういったのよ。」楓のセリフは楓そっくりに言ってみせた。 椿の興奮した声にも驚いたが、楓がそんなことを言ったことに驚いた類は何もいえなかった。 椿「類!聞いてる?」 類「聞いてます。聞いてます。」 椿「あのお母様の口からそんな言葉が出るなんて思ってもなかったから、始めは司と別れろって言ってるのかと思ったの。でもね、どうもいつもと言い方が違ったからまさかと思ってたら、つくしちゃんと司のことを認めるってことらしくって。私、ちゃんと話せてる?」 類「ちょっと早口で分かりづらいけど、言いたいことは分かります。」 椿「まさかお母様の方が折れるとは思わなかったわ。今まで散々つくしちゃんにひどいことしてきたあのお母様がよ。類、信じられる?」 類「・・・」 椿「類の気持ちは分かるわ。目の前で聞いてた私もいまだに信じられないんですもの。それでつくしちゃんもよく決心したわよね。」 類「それだけ二人が愛し合ってるってことですよ。」 椿「そうね。そうよね。良かったわ。」椿は電話の向こうで泣き始めた。 椿「つくしちゃんには幸せになってもらいたいわ・・・司のバカにはもったいないわ。」 類「お姉さん・・・」 椿「ごめんね。おめでたいことなのに泣いちゃって。次はあきらのところにかけなきゃ。じゃね、類。」なんとも忙しい人である。 類「あ、お姉さん、司は?」 椿「司?道明寺の仕事が気になってたみたいで様子がおかしかったのね。また仕事に戻るって言ってるわ。」 類「そうですか・・・」 椿「じゃあ、類。あなたもがんばって。」 類「ありがとう。それじゃ。」 司にとっては晴 |
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ゆきっち |
2006/09/05 11:05:25 |
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切れちゃいました。続きです。
司にとっては晴天の霹靂であろう、だれもあの女帝が折れるとは思っていないだろうから。 類は楓のことも驚きだが、つくしがよく決心したものだと思った。 今までの楓からの仕打ちを考えれば、いくら向こうが折れたとはいえ、嫌っていた『上流社会』に飛び込む勇気をよくもてたと・・・ 今更ながら、二人の愛の深さを見せ付けられたような気がした。 類はふと奏のことを思い出した。今、彼女はどうしているのだろうか・・・
それからまた数日後、あきらから、司がニューヨーク旅立ったと連絡があった。
つづく |
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ゆきっち |
2006/09/08 10:26:12 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/09/08 10:26:52 |
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皆さん、おはようございます。 旭来日で、皆さんお忙しいのかしら? 留守番組の皆様のために今日は更新いたします。
その前に、私が好きな旭のためにここで愛を叫んでおこう!! 『日本にいらっしゃいませ~。当初の予定より、イベント回数が増えてますが、がんばってくださ~い。加油!加油!会えないけど、心はいつもあなたのお傍に折りま~す。愛してま~す。』 ほんとだったら、会って直接叫びたかったな~~~。 イベ参加の皆様、私のために叫んでおいてくだされ~。
それでは早速 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.58 ★ またまたとんでもない知らせ
類は奏のことが気になっていたが、あえて連絡はしなかった。 奏からの連絡を待とうと心に決めていたからだ。 そんなとき、類の元に再びつくしから電話がかかってきた。 類「牧野?元気?」 つくし「うん。花沢類は?」 類「僕も元気だ。この前、電話もらったときは元気なさそうだったけど今日はいつもの牧野の声だ。」 つくし「類にはうそつけないね。」 類「付き合い長いからね。司は?元気してる?」 つくし「がんばってるみたい。昨日もこっちに帰ってきたけど疲れてるのかまだ寝てる。」 類「幸せそうだね。」 つくし「うん。今は落ち着いてる。」 類「牧野、本当にいいのか?」 つくし「これからのことを考えるといろいろ不安だけど、道明寺がそばにいるから大丈夫。」 類「そっか。」 つくし「類は?奏さんとは?」 類「返事待ちってとこかな。でも、僕も落ち着いてる。」 つくし「自分の気持ちがはっきりしてるからだね。」 類「そうかもな。」 つくし「そうだった!美作から何か連絡なかった?」 類「あきらから?何にもないけど。あきらがどうかした?」 つくし「昨日から連絡が取れないんだって。シノさんが心配してる。」 類「何かあったのかな?」 つくし「それがね・・・」 この後のつくしの言葉は、また類を驚かせるものだった。
阿川「部長、美作様からお電話です。」 類「つないで。」 美作「類、元気してるか?」
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ゆきっち |
2006/09/08 10:27:46 |
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切れちゃいました。続きです。
類「あきらか?どうしたんだ?」 美作「今、日本についたんだけど、時間取れるか?」 類「そうだな。午後からひとつ商談が入ってるから、七時からなら時間取れるけど。」 美作「じゃあ、お前と同じホテルに部屋とってあるから、そこのバーで。」 類「分かった。また後で。」 美作「後で。」いつもの元気のあるあきらの声ではなく、どことなく元気がなかった。 あきらは、空港の喧騒の中にいるのにもかかわらず、何も聞こえていないかのように、しばらくそこに立ちすくんでいた。 どうやら、今度のとんでもない知らせは、あきらに関係があるようである。
つづく |
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のりこ |
2006/09/08 11:43:15 |
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ゆきっちさん
更新ありがとう
今日から旭イベ!
今回はほんとに東京に住んでて良かったって思ってます。 成田も行っちゃったし。
みんなの分も愛を叫んできますね\(゜ロ\)(/ロ゜)/ |
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ゆきっち |
2006/09/26 11:31:47 |
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のりこさん
すっかりお返事遅くなってすいません。
生旭はいかがでした?
自分の住んでいるところは嫌いじゃないんですが、こういうときはやっぱり都会に住みたいと思ってしまいます。
また、感想聞かせてくださいね。 |
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ゆきっち |
2006/09/26 11:35:19 |
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皆さん、こんにちは~。 旭イベも終わり、皆さん抜け殻状態でしょうか? またまた、すっかりご無沙汰してしまいました。 時たましか更新できなくてすいません。 今日はちゃんと更新しますね。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』 No.59
★友情
あきらは、七時少し前にバーへと向かった。 席に着き、ビールを注文すると、軽く目を閉じ、目頭を押さえた。 誰かが、あきらの肩に手を置いた。 あきら「類、忙しいのにすまないな。」 あきらは目を開け振り向くと、そこに立っていたのは類ではなかった。 西門「ほんとうだ。」 美作「総二郎! どうしてここに!」 西門「おまえが悩んでるのにほっとけるか。」 類「僕が連絡したんだ。」 美作「類・・・」 司「誰か忘れてないか?」 美作「司! ニューヨークじゃなかったのか!」 司「たまたま台北に帰ってたんだ。おまえがいなくなったって、牧野が騒いでたら、類から電話がかかってきて、すぐ日本に来たんだ。俺は類に任せとけっていったんだけど、牧野がうるさくて。」 西門「今から尻にしかれてるのか?」 司「総二郎!」 類「あきら、何かもう頼んだ?」司と西門が言い合っていってもお構いなし、相変わらずマイペースな類であった。 美作「ああ、ビール頼んだ。」 類「二人とも同じものでいいか?」 司・西門「ああ。」 四人がテーブルにつくと、周りの客がちらちらこちらを見ていた。 フラワー4の異名をとるこの四人、日本にきてもやはり目だってしまう。 西門「司、睨むな。目が怖い。」 司「こっちを見てるからだ。」司はそう言って、また周りの客をにらみつけた。 類「あきら、いったい何があったんだ?」類は唐突に聞いた。 美作「どうせ牧野から連絡いってるんだろ。」 司「おまえの口で、ちゃんと説明しろ。」 美作「子供ができた。」 司「どこに?」 西門「司は黙ってろ!おめでとう、あきら。」 美作「・・・」 西門「うれしくないのか?」 美作「うれしのはうれしいんだけど・・・」 類「怖い?違うか?」 |
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ゆきっち |
2006/09/26 11:36:45 |
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切れちゃいました。続きです。
美作「怖い?確かにそうかもしれないな。シノから子供が出来たって言われて、正直驚いた。俺に子供なんて。」 司「結婚したんだから、当たり前だろ。」 美作「当たり前かもしれないけど、俺、どうしたらいいか分からなくなって、気がついたら、日本行きの飛行機に乗ってた。」 西門「そうか・・・ 確かに、今子供が出来たって言われたら、俺も驚くかもしれないな。」 司「どうしてだ? 自分の子供だ。うれしくないのか?」 類「普通の家ならそうかもしれない、でも僕たちの家はちょっと複雑だからな。」 美作「自分が親になる。どうやって育てていけばいいんだ。家柄だ何だってって言われ続けて、正直、両親を毛嫌いしてた。それなのに今度は俺が父親なんて、自分の子供にどう接していいか・・・分からないんだ。」 類「そんなに焦らなくていいんじゃないかな。」 西門「そうだ。生まれてくるのは十ヵ月後だ。それまでゆっくり考えればいい。」 司「生まれてから、ちょっとずつ親になればいい。身構えず、自然に親になっていく。子供が教えてくれるさ。どうやって親になろうって考えてなれるものじゃない、自分も子供と一緒に少しずつ親になっていけばいいんだ。」 美作「司・・・」 西門「司、どうしたんだ。後光がさしてるぞ。」 司は今にも倒れるくらいに、ふんぞり返った。 類「司の言葉とは思えないな。」 司「ばれたか。これ、姉貴の押し売り。」 美作「押し売り?」 類「もしかして、受け売りじゃ。」 司「そうとも言うな・・・」司はバツが悪そうにビールを一気に飲み干した。 西門「お前のそんなところを見てるとなんだかほっとするよ。」 そのとき、司の携帯電話がなった。 司「もしもし? ああ牧野。 あきら?ここにいるぞ。 代われ? 」 司「あきら、牧野が話があるって。」そう言って、司は美作に電話を渡した。 美作「牧野?何?」 「いなくなるなんて、何考えてるの!もう帰ってこなくてもいいです。」 美作「シノ!!」 シノ「どれほど心配したか。分かってるんですか!」 シノの今までにない剣幕に美作は驚いた。 美作「すまな |
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ゆきっち |
2006/09/26 11:37:25 |
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またまた切れちゃいました。続きです。
美作「すまない。シノ。」 電話の向こうで小さな声が聞こえてきた。 シノ「牧野さん、こんな感じでいいでしょうか?」 つくし「いい感じです。」 美作「牧野に何か言われたのか?」 シノ「ちょっと相談にのってもらいました。でも、心配していたのは本当です。」 美作「ごめん。すぐそっちに帰るよ。」 シノ「はい。待ってます。気をつけて帰ってきてくださいね。」 いつものシノに戻っていた。 シノ「牧野さんに代わりますね。」 つくし「もしもし、美作?」 美作「いろいろ心配かけてみたいで、悪かったな。」 つくし「美作、美作も不安かもしれないけど、一番不安なのはシノさんだよ。シノさん、美作がいなくなってしまったから、子供を生んでもいいのか悩んでる。ちゃんと美作が受け止めてあげないと。」 美作「ああ、分かってる。」 つくし「子供が出来てどんな気分?」 美作「聞いたときは戸惑ったけど、今はうれしい。」 つくし「そう、その気持ちをちゃんとシノさんに伝えてあげてね。早く帰ってきてあげて。」 美作「飛んでかえるって伝えておいてくれ。」 つくし「了解!」 美作は電話を切った。 西門「女は子供生んだら強くなるって言うからな。あきらも尻に叱れないようにな。」 司「あきらもってどういう意味だ。」 西門「牧野が子供生んだら、今以上に強くなるのか、考えるだけで恐ろしいな。」 司「子供か・・・」 美作「司、おまえは子供が出来る出来ない以前の問題だろ。」 西門「どうやって子供が出来るか知ってるか?」 司「お前ら、俺をバカにするとどうなるか分かってるだろうな。」 類「司、真っ赤な顔して言っても迫力ないよ。」 司「類まで、何言ってるんだ!」 美作「まあまあ、そんなに怒らないで飲もうぜ。」 司「もとはといえばお前のせいだろ。」 美作「気にしない気にしない。」 口ではそういったものの、美作はみんなの友情に心の中で感謝していた。
つづく |
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ゆきっち |
2006/09/26 17:22:16 |
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(メッセージは削除されました) |
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のりこ |
2006/09/26 18:48:06 |
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ゆきっちさ~ん 元気だった?
「司、どうしたんだ。後光がさしてるぞ。」 思いっきり吹いてしまった~! 大うけ!!!
男の友情いいですね~。
旭イベ終わってなんか抜け殻状態の間なるべく飛ばさず流星Ⅰ見ました。 男の友情あちこちに出てきます。 そこにほんとのF4の姿がダブって会いたさがつのる今日この頃です。 |
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ゆきっち |
2006/10/16 10:01:34 |
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のりこさ~ん、ずいぶんお久しぶりで申し訳ございません。 なかなか執筆活動ができず、ここからも遠のいておりました。 忙しいというか、執筆意欲がわかないというか、五月病?ならぬ、十月病?でしょうか。。。 つくしの雑草パワーを分けていただきたいです。 むりせず、ぼちぼちがんばります。 |
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ゆきっち |
2006/10/16 10:46:36 |
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皆さん、お久しぶりです。 今日は、ちょこっと更新しておきます。 よかったら、読んでやってくださいね~。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.60
★ 類と司の会話
その夜、F4のみんなは類の部屋に泊ることになった。 美作と西門は妙に盛り上がり、そのまま夜の街に消えていったが、司は少し疲れたと言って、類とともに部屋に戻った。 司はソファーに腰掛け、類はベッドに横になった。 司「もう少し飲むか?」 類「もうやめとく。」 司「そうか。」司はそう言うと、自分だけビールを取り出し、缶を開けた。 そして一口飲んで、大きく背伸びをした。 類「そういえば、あの女とはどうなったんだ。え~と、何だったかな、のぐちじゃなくて、のぎじゃなくて・・・」 類「相変わらず、人の名前覚えるの不得意だな。でも、牧野の名前はすぐ覚えてたよね。」 司「あいつは強烈だったからな。それに・・・」 類「かわいかったから?」 司「類!俺のことはいいから!あの後、どうなったんだ!その女と!」 類「別に。」 司「別にって?ものにしてないのか?」 類「司の口からものにするって言葉がでてくるとはね。」 司「真剣に答えろよ。」 類「真剣に答えてるよ。別に何もないよ。」 司「それでいいのか。好きなんだろ?」 類「好きだよ。」 司「好きなら自分のものにしろよ。」 類「今は時間が必要なんだ。彼女には。」 司「時間って。好きならずっといっしょにいたいのが普通だろ。」 類「司と牧野も会えないのを選んだじゃないか。」 司「俺たちはそれしか方法がなかったから、しかたがなかったけど、お前たちは違うだろ。」 類「僕がいくらがんばっても彼女がそれを望んでなければ無意味だ。」 司「おまえの考えてることがときどき分からないよ。俺なら好きなら何があってもはなさないけどな。」 類「僕は司にはなれないから。そういえば、司はどうなってるんだ?結婚は?プロポーズはしたのか?」 司「プロポーズはしてないけどな・・・」そう言って司は不適な笑みを浮かべた。 類「また何か企んでるのか?」
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ゆきっち |
2006/10/16 10:47:23 |
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ちょこっと切れちゃいました。続きです。
司「聞きたいか?俺のパーフェクトな計画を!」 類「やめとく。長くなりそうだから。」 司「類~!」どうやら司は類に『パーフェクトな計画』を聞いてほしかったようである。 類「まあ、牧野に怒られないように気をつけろよ。あ~、眠くなってきたもう寝てもいい?司はあっちの部屋、使って。」そう言って、類はベッドに顔をつけたまま、部屋を指差した。 司「相変わらず自分勝手な奴だな、ちゃんと布団かけて寝ろよ。風邪ひくから。」案外、優しい司であった。 次の朝、F3は嵐のように現れて嵐のように去っていった。 司の『パーフェクトな計画』が気になるところだが、それは次回にお話しするとしましょう。
つづく |
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ゆきっち |
2006/10/16 10:48:04 |
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(メッセージは削除されました) |
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Rabbit |
2006/10/16 22:25:09 |
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(メッセージは削除されました) |
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Rabbit |
2006/10/16 22:50:21 |
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ゆきっち 久しぶりの更新じゃね~~!!ありがと~~(^^) 司の「パーフェクトな計画」が楽しみだわ~!!
また日本版の花男の第2弾が始まるね~~~!!! こっちもきになるわ~~!! |
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moto |
2006/10/17 00:50:20 |
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ゆきっちさん、みなさん お久しぶりです。 更新、更新、うれしいなぁ~!!! 気になる、気になる「パーフェクトな計画」!いったいどんな計画なんでしょう??? 次回、更新を楽しみにしてますね。
さて、ご存知の方もおられると思いますが、asimaniaって投票サイト知ってますか? これまで1位を独占だったレスリー様と2位の阿旭が追い上げ一時は阿旭が1位をGETしたものの、またレスリー様に奪われ・・・そこに新たな参戦者ぺ様も加わり、熾烈なデッドヒートを繰り広げています。 阿旭に会えない寂しさをポチッ!で癒しています。こちらにお越しのみなさんも旭を1位にするために、一緒にポチッとしませんか? asimaniaまたはA○-GRAND PRIXで検索してもらえれば、見つかりますよ。○には1をいれてくださいね。 |
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ゆきっち |
2006/10/17 10:12:02 |
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★ラビさん
ちょー久しぶりの更新でした。 司の計画は、司の計画ですのでそこのところを分かってくださいね。
★motoさん
早速、投票してきましたよ。 阿旭が1位に帰りざる日を楽しみにしてましょうね。 |
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ゆきっち |
2006/10/17 11:09:17 |
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本日もちょこっとだけ更新しま~す。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.61
★ 母の愛
類は夕焼けを見ては、奏のことを想っていた。 奏から連絡がくるまで、自分からは連絡をしないと心に決めていたが、心の中ではいつも心配していた。 ― 今頃、頑張りすぎてはいないだろうか・・・
その頃、奏は実家に戻り、地元の個人病院で働いていた。 過去の自分、今の自分、類のこと、いろいろなことを見つめなおすため、実家に戻った奏は仕事もせず、ゆっくり考えようと思っていたのだが、こんなところもつくしに似ているのか、じっと家にこもっていることが出来ず、働き始めた。 体を動かしていたほうが自分にはあっているようだった。 一日の仕事を終え、奏は家に戻り、自分の部屋で着替えていると、階下から母親の声が聞こえてきた。 奏・母「かな~、電話よ~。」 奏「は~い。今行く。」ここに戻っていることはあまり知られていないので奏は誰だろうと思った。 奏「お待たせしました。もしもし?」 森本「元気にしてる?」 奏「師長!!どうしてここにいることを?」実家に戻ったことは師長に伝えてなかった。 森本「お母様から連絡いただいたの。ずいぶん心配してらっしゃったわ。」 奏「母が・・・そうですか・・・」 森本「元気にしてるの?何の連絡もくれないから心配してたのよ。」 奏「すいません。ちゃんと整理がついてから師長には連絡しようと思って。」 森本「声を聞く限りでは大丈夫そうね。安心したわ。」 奏「ほんとすいません。師長にはご心配ばかりかけて。」 森本「いいのよ。そんなことは気にしないで。仕事は?」 奏「家の近くで、看護師として働いてます。」 森本「そう、良かったわ。」受話器の向こうで、すすり泣く声が聞こえてきた。 奏「師長?」 森本「・・・ごめんなさい。本当に良かったと思って。一時はあなたが死んでしまうんじゃないかと思ってたから。」 奏「師長・・・」奏の目からも涙が流れた。 森本「ちゃんと整理がついたらいつでも戻ってきなさい。待ってるから。」 奏「ありがとうございます。 |
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ゆきっち |
2006/10/17 11:10:13 |
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切れちゃいました。続きです。
奏「ありがとうございます。」奏は電話を切った。 真っ赤な目をして振り向いた奏の目に前に心配そうな顔をした母が立っていた。
奏「母さん・・・」 奏・母「あんたが何も言わんけん何にも聞かんかったけど、しんどうなったらいつでも頼ってええんじゃけんね。」 奏「母さん・・・」 奏・母「お姉ちゃんのことがあって、あんたは小ちゃいころから自分のことは何でもやってきた。お母さんたち、それに甘えて、あんたにはずいぶん我慢ばっかりさせてきた。」 奏の七つ上の姉は、長い間入退院を繰り返し、奏が中学生の時になくなった。 奏が看護師をめざしたのはそんな姉をみていたせいかもしれない。 奏・母「つらいときは何でもいいんさいよ。これでもあんたのお母さんじゃけんね。」 奏は正直驚いていた。 母は明るくて、どちらかといえば大雑把な性格で、自分のことをこんなに気にしていてくれてるとは思っていなかった。 奏「母さん・・・」 奏・母「うち(私)にまで気つかわんでええんよ。親子なんじゃけん。ね。」 奏は母の胸に飛び込み、子供のように泣いた。 母は黙って奏の頭をいつまでも撫でてくれた。
つづく |
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moto |
2006/10/17 12:10:28 |
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ゆきっちさん きゃーお!今日も更新~♪うれしな~♪ 類は1歩進めそうですかね~?!つづきが、またまた楽しみです。
投票ありがとうございます。 1時間に2回(0~29分で1回、30分~59分で1回)投票することが出来ます。投票履歴を見ると、ぺ様、レスリー様がワンサカで・・・。 コメも残せますので、兄ちゃんへの愛を存分に叫んでみるのもいいですよ~!!! |
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のりこ |
2006/10/17 18:06:36 |
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ゆきっちさ~~~~ん
続けての更新ありがとうございます
無理しないでね
で、ココも800ですね 99なんて数字見ると触手が勝手に動いて・・・・ |
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