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ゆきっち |
2006/02/06 11:36:24 |
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類「いいかげん、お坊ちゃまはやめてくれませんか?」 タマ「わたくしにとっては、いつまでたっても皆さんはかわいいお坊ちゃまのままですよ。花沢のお坊ちゃま、少しの間、つくしのこと、お願いできますか?買い物に行ってきますから。」 類「分かりました。」タマは静かに病室を出て行った。 類「牧野、司は一人で頑張ってるよ、おまえがビックリするくらいにね。」しばらくたって、病室の中から、バイオリンのやさしい調べが聞こえてきた・・・
西門「あきら、どうした病室に入らないのか?」 美作「しー。これを聞けよ。」美作は指を立てて、小声で言った。 病室の中から、バイオリンの音が聞こえていた。 西門「類か?」 美作「ああ、たぶんな。聞いてたら何だか入りづらくてな・・・」 その調べは、切なく胸を締め付けられるようだった。 西門「そうだな・・・」 美作「類はまだ牧野のことを・・・」 西門「だめだ。それは口にしちゃいけない・・・あきら、行こう」 美作「ああ。」二人は病室に入らず、病院をでた。
類はバイオリンを弾きながら思った。 類『牧野、覚えてる?牧野が好きだって言ったこの曲?聞こえてるか?早く、目を覚ますんだ。君がいなかったら、みんな元気が出ないんだ。早くしないと、みんな君を見失ってしまう。いや、ぼくが見失ってしまう。名前を呼んでも呼んでも返事がなかったら、僕はどこにいけばいい?どうしたらいい?なあ、牧野、声を聞かせてくれよ。君の笑顔を見せてくれよ・・・』 類は声に出しては言えない言葉をバイオリンの調べにのせ、つくしに届けと願った。 〔類のバイオリンの切ない調べをBGMにみんなの顔が映る〕 そのころ司は一生懸命、お弁当を売っていた。 西門と美作は、いつもの海の見える公園で夕日を眺めていた。 タマは病室の外で類のバイオリンを聞いていた。 エルサはキャンバスに向かっていた。 ゆうき、和也、ミミはそれぞれ夕日に向かって祈っていた。 高、虹は神社で祈りを捧げていた。 いる場所は違うが、みんなつくしのことを思っていた。
美作は西門にペプシを渡した。 西門「サンキュ。」 美作「類もつらいな・ |
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ゆきっち |
2006/02/06 11:37:02 |
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美作「類もつらいな・・・」 西門「そうだな・・・」 美作「おまえもな。」 西門「何のことだ。」 美作「ばれてないとでも思ったか?俺たちF4だぜ。隠し事はできないよ。」 西門「・・・」 美作「牧野が刺されたときの慌てようは普通じゃなかったからな。司は半狂乱だったから気づいてないけど、類がいたらばればれだ。」 西門「俺の気持ちはもうはっきりしてるから、もう何も言わないでくれ。」 美作「おまえの気持ちって?」 西門「俺は一生、司と牧野の味方でいる。牧野のことは親友として、これからも付き合っていく。」 美作「俺たちもプレイボーイは卒業だな。」 ふっと笑って、西門は そうだな と言った。 二人は缶を上げ、乾杯の合図をした。 海に夕日が沈んでいった。
つづく |
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よっしー |
2006/02/06 12:34:33 |
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ゆきっち~~~☆ 今日は朝からこっちもゆきっち・・・ゆきよ~♪ でも、すごくふっとる割りには積らんのよね。面白くない・・。
えりちんさん、いらっしゃ~~~~い♪ こっちはゆきよーーーー♪ そっちでも降ってますか???
・・・りょくさん、見てる??? りょくさんとこは・・・もちろん・・・降ってるよね。 春までもう少しだ――――☆ |
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えりちん |
2006/02/06 16:14:42 |
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ゆきっちさん、妄想だけでここまで書けるなんて凄いですよ! セリフの言い回しとか、各キャラクターの特徴を見事に捕らえていて、 全く違和感が無いですね。ゆきっちさんのスー愛を感じますよ~ (^^)
よっしーさん、こっちも雪降ってました。でも、今は雨に変わってます。そっちもかな? そろそろ子供を迎えに行かないといけないので、スタランのヴァネのように、ちょっくら雨に打たれてきます(笑)気合いだー!! |
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だまちゃん |
2006/02/06 17:50:32 |
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こんばんは☆ 謎の女性、正体はわかってもまだまだ奥が深そうですね。 今後の展開がますます楽しみ♪
お子さん、落ち着かれたようですが早くよくなるといいですね。 そんな大変な中、更新していただいて感謝、感謝です。
うちもすごい雪ですよー。 あたしの住んでるとこも高台なので明日降りて行けるのか心配。 降りれなかったら仕事休んじゃおっかなー(笑) |
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Rabbit |
2006/02/06 22:04:40 |
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(メッセージは削除されました) |
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Rabbit |
2006/02/06 22:09:10 |
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ゆきっち!! 雪大丈夫??? お仔治ってよかったね!!無理せんよ~にね!!
やはり謎の女性は、野川さんだったのね!! でも、厳しい顔の裏の笑顔の可愛いさ!!なんとギャップがあっていいかも!!野川さんの、隠された秘密、きになる~~~!! |
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teramama |
2006/02/07 08:05:26 |
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ん~ やっぱり、妄想なくしてここまでは書けれんね! |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:36:11 |
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皆さん、おはようございます。 我が家の積雪、20センチ以上、スキーできそうな勢いでした。 昨日の昼間は、吹雪だっだよ。恐ろしや、恐ろしや・・・ 雪の多い地方の方々は大変でしょうね。つくづく思いました。 今日もまだ雪景色のゆきっち邸から妄想を発進したいと思います! |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:37:14 |
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よっしー隊長 我が家は思いっきり積もったよ~。 今も積もってるけど・・・ |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:38:28 |
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~えりちんさん 私のスー愛、感じてもらえました。 スーの皆様にあえない分、いつも妄想ばかりしております。 |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:40:44 |
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~だまちゃん 本日は出勤できたのかな? だまちゃん家もお山の上みたいだね。お互い雪はつらいね~。 私は雪が降ったら家で待機だけど、仕事があると大変だ。 加油~! だまちゃん! |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:42:32 |
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~ラビさん はい、予想通りの野川さんでした。 登場人物少ないからわかちゃったかな? これから、類と泰子と野川さんが絡んじゃってくるよ~。 |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:43:03 |
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~teramamaさん 妄想命でございます。。。 |
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ゆきっち |
2006/02/07 10:52:29 |
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ここで余談でありますが、先日、広島では流星2が終了いたしました。 流星2のラストのちょい前、つくしが日本からバルセロナに行き先が変わったのになぜ司がそこにやってきたのか?つくしは添乗員としてのし仕事はどうしたの?って疑問に思ったシーンありましたよね。 あれ、流星3で織り込もうと頑張ったのですが、織り込むところを思いつかなかった。 妄想作家としての見解は、 あれは類が仕掛けたとびきりステキなプレゼントだったのではないでしょうか? 確かチケットを司に渡したの類でしたよね。 あれは最初からバルセロナ行きだったのではないかしら。 類はつくしの勤めている旅行会社に頼み、バルセロナ行きの添乗員を病気だと偽り、つくしをバルセロナに行かせ、現地添乗員を用意してたのです。2人をあのバルセロナからやり直させるために・・・ 類のこれまたにくい演出。 私の中では類は千里眼の持ち主でもう仙人のような存在ですので、こんなことは朝飯前! 類を美化しすぎでしょうか? そんな展開をもりこみたかったんですが、できなかった。 妄想作家の独り言でした。。。 |
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あい |
2006/02/07 11:02:48 |
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ゆきっちさん 晴れてきましたね~雪も今日は溶けるかな? 私も昨日は家にこもっておりました。 今まとめて読みました~ つくしはもてもてだわ~せつないわ~ |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:03:02 |
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お寒い中、本日も妄想小説をお読みくださってありがとうございます。 余談が長かったのでさっさと更新しなくては・・・ とかいいながら、ここでまた余談を・・・ 以前出てきた類の日本での秘書の阿川って覚えてます?あれは日本版花男の美作あきら役の阿部くんをイメージして書いております。 皆さんも頭の中の実写版でお楽しみください。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.13
★ 類の退院
類がテツの退院を知ったのは、テツが病院を去った次の日のことだった。 退院は来週と聞いていたので類は驚いていた。 以前の類なら他人のことなど差ほど気にならなかったのだろうが、つくしの影響だろうか、何も言わず行ってしまったテツのことが心配だった。 最後に話したときの様子もおかしかったし、大丈夫だろうか・・・ 類は他人のことを心配している自分にふと気がついた。 - 牧野の病気が移ったか? 他人のことなんて気にならなかった僕なのに・・・ - トントン 病室のドアがノックされた。 類「ドウゾ。」 阿川「部長、おはようございます。退院の日が決まったそうですね。良かったですね。」 入ってくるなり、阿川は笑顔で言った。 偶然にもテツが退院した日、類の退院が決まっていた。 類「おまえは元気だな。おまえを見てると誰かに似てるなあと思うんだけど、誰かが分からないんだよね。」 阿川「?」 類「いい、気にするな。今日は何か用か?」 阿川「退院と連絡を受けて、飛んできたんじゃないんですか~」 類「すまないな。」 阿川「来週中と伺っておりますが、いつごろがよろしいですか?」 類「僕の方はいつでも。おまえの都合にあわせるよ。」 阿川「そうですか・・・」阿川は手帳を取り出し、あれこれ考えた後、 阿川「28日はどうでしょうか?」と言った。 類「28日か・・・僕の方はかまわない。」 阿川「分かりました。では退院の手続きなどこちらでしておきます。28日の午前中にお迎えにきます。」 類「分かった。よろしく頼む。」 阿川「では、失礼します。」 出て行きかけた阿川を類が呼び |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:03:52 |
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切れちゃいました。続きです。
類「阿川、もうひとつお願いがあるんだけど・・・」 要件を聞くと、阿川は病室を後にした。
ギブスも完全に取れ、類は松葉杖も使うことはなくなった。 テツもいなくなり、慎吾も病室から出られないので、屋上仲間は実質的に解散となってしまった。 類は屋上に行くこともなくなり、リハビリと慎吾の病室に通うのが日課となっていた。 トントン 類は慎吾の病室のドアをノックした。 泰子「どうぞ。」中から泰子の声が聞こえた。 類「コンニチハ。」類は病室の中に入ると、慎吾と泰子に言った。 慎吾は危ない状態は脱したものの、以前のように自由に病室から出れなくなっていた。 泰子「花沢さんが来るのを首を長くして待ってたんですよ。」 慎吾「待ってたのは姉さんの方だろ。」弱々しい声で慎吾が言った。 泰子「すいません。毎日来ていただいて。」 類「イイエ。ボクモタノシミ二シテイマス。」 類が今の慎吾にしてやれることはこれぐらいだった。 泰子「花沢さん、リハビリの方は順調ですか?」 類「ハイ。」 慎吾「いいな。もう車椅子じゃないんだよね・・・ 」 類「シンゴ・・・」 慎吾は発病してから、車椅子の生活が続いていた。 泰子「しっかりしなさい。あんたも元気になったらなんだってできるわよ。」 類は慎吾達に退院のことを言えずにいた。 慎吾や泰子はもちろん喜んでくれることだろう。しかし、慎吾の気持ちを考えるとなかなか言い出すことができなかった。 慎吾「お兄ちゃんももうすぐ退院だろ?」 類の心を見透かすように慎吾が言った。 類「ウン・・・」 泰子「退院の日、決まったんですか?」不安そうな顔で泰子が聞いた。 類「28ニチニタイインシマス。」 泰子「28日って明後日じゃありませんか!」驚きをかくせないといったふうだった。 慎吾「そうか・・・お兄ちゃんもいなくなっちゃうのか・・・」泰子とはうって変わって慎吾は冷静だった。 慎吾「お姉ちゃん、寂しいんだろ。」 泰子「慎吾・・・」 類「オミマイニクルヨ。」 慎吾「うん。お土産はゲームと本がいいな。」 泰子「慎吾 |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:06:21 |
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またまた切れちゃいました。続きです。
泰子「慎吾!」 類「ワカッタ。カナラズモッテクルヨ。」 慎吾はこの小さな体で必死で寂しさを我慢しようとしていた。 いったい何人の人をこうして見送ったのだろうか。中には死んでいったものもいるだろう。 そんな慎吾のことを思うと類は不憫でならなかった。 慎吾「約束だよ。」 類「ヤクソク。」 がらにもなく類は慎吾と指切りを交わした後、病室を後にした。
泰子「花沢さ~ん。」病室に戻ろうとする類を泰子が呼び止めた。 類「ヤスコサン。」 泰子「28日は何時ごろ、退院されるんですか?」 類「ゴゼンチュウ、タイインシマス。」 泰子「そうですか・・・慎吾が寂しがります。」 類「ボクモデス。」 泰子「私も寂しいです。」消え入りそうな声で泰子が言った。 泰子の気持ちにうすうすは気付いていたが、類はそれに答えることはできなかった。 類も泰子に好意を多少持っていたが、それは恋と呼べるものではなかった。 類「シンゴクンニマタアイ二キマス。」 類は泰子の言葉に気付かないふりをして話を続けた。 泰子の顔がみるみる青ざめた。 近頃の子には珍しく奥手なのか、意を決して言った一言が類に無視されたと思って、ショックを受けたようだった。 しかし、類はそんな泰子にどうしてやることもできなかった。 優しさは時には残酷なものだと類はよく知っていたから・・・
つづく |
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あい |
2006/02/07 11:06:53 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:11:36 |
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続きまして、流星3でございます。
それでは早速、勝手に妄想『流星花園3』はじまりはじまり~
★★ 僕たちができること ★★
その日の夜、司を除いたF3が正装をして道明寺家に現れた。 楓「皆さんおそろいで、どうなさったの?」 西門「司と牧野の店は僕たちが買い取りました。」 美作「おば様にはもうどうすることもできません。」 楓「そんなことをすれば、どうなるかお分かりなの?」 類「おば様、僕たちがいつまでも子供だと思わないでください。」 西門「確かに道明寺家はすごいですよ。でも、僕たちも一応四台財閥に名を連ねてるのです。いつもでもあなたのいいなりにはなりませんよ。」 美作「昔みたいにおば様の一言に震え上がったりしませんよ。」 楓「あなたたち・・・」楓は怒りで声が震えた。 類「みんな牧野に出会って、強くなりました。司もそうです。」 楓「許しませんよ。絶対に!!」 西門「覚悟の上です。」 美作「受けて立ちますよ。」 楓「どうしてそこまで・・・」 類「おば様、言ったはずです。僕は一生牧野を守れる友達でいると。」 西門「僕も牧野を守ります。」 美作「僕も全力で守ります。」 類「おば様、言っておきます。司と牧野の邪魔をすれば、僕らも黙ってはいません。覚えて置いてください。」 静かだが、類の言葉は楓を圧倒させた。 F3は、楓にあいさつをし、帰っていった。 楓はこみ上げてくる怒りの中に、またむなしさを感じた。
★★ 目覚めるとき瞬間 ★★
司は疲れた体をひきずり、病室に帰ってきた。 朝、F3のみんなには強がってはみたものの、内心では、これからのことで悩んでいた。しかし、つくしの前では元気でいようと、つとめて元気に振舞った。 司「牧野、今日はこれ持ってきたぞ。」そう言った司の手には流星のペンダントが握られていた。 司「つけろっていってもつけないから、正直むっとしてたけど、おまえが大切にしていてくれたのが分かったよ。」ペンダントはつくしの部屋に大切にしまわれていた。 司「つけてやろうか?でも、寝てたらむずかしいな・・・やっぱり、おまえが起きるまでやめ |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:12:24 |
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司「つけてやろうか?でも、寝てたらむずかしいな・・・やっぱり、おまえが起きるまでやめとくか?早く目。覚まさねーかな~」 司は泣きそうになったのをぐっとこらえ、窓のほうをむいた。 司「・・・なあ牧野、今日は星がきれいだぞ。見に行ってみるか?」 司はつくしを車椅子に乗せ、屋上に向かった。
司「見てみろよ、すごいな~。今にも星が降ってきそうだ。」司の言うとおり、空には無数の星が輝いていた。 司は車椅子の横に腰掛け、つくしに話し始めた。 司「俺がペンダント渡したときのこと、おまえ覚えてるか?女にプレゼントするなんて初めてだったから、けっこう恥ずかしかったんだぞ。あの時からおまえの俺を好きな気持ちは増えてんのかな。まだ、俺のほうが上かなあ。いつも俺ばっかだな、告白してんの。たまには、おまえからしてみろよ。俺、おまえがいなきゃ生きてけねー。情けないけど、正直どうしていいかわかんね。おまえは目、覚まさねーし、店はなくなっちまうし・・・」 そのとき、ひとつ流れ星が空を横切った。それが合図かのようにいくつもの星が空を流れ始めた。 司「牧野、流星雨だ!!」 つくしの指が少しだが動いた、しかし空を見上げている司は気づかなかった。 司「牧野、おまえも見てみろよ。星が降ってきたみたいだ。」と司がつくしの方を見た瞬間、今度はつくしの顔が動いた。 司「牧野、おい牧野!!」 つくし「うーん・・・道明寺・・・」 司「牧野、気がついたのか、牧野!!」司はつくしを抱きしめた。 つくし「うーん、よく寝た・・・ 道明寺、痛いよ!!」 司「おまえ、今なんて言った、よく寝ただと、俺がどれだけ心配したと思ってんだ!!」司は怒って、屋上の手すりの方に歩いていった。 怒っていたこともあったが、つくしに涙を見せたくなかった。 つくし「何怒ってんの?こっち向いてよ。道明寺!!」 司「知るか!!」 つくし「こっち来てよ。私、立てないみたい。」 司「当たり前だ、一ヶ月近く、眠ってたんだ、立てるわけねーだろ。」 つくし「だったら、おんぶしてよ。」 司「おんぶだと!!おまえ何様だ。いきなり目覚まして、その態度かよ。」 つくし「お願いだから、ね!!」 司「しょうが |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:13:14 |
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司「しょうがねーな。」しぶしぶ司はつくしのところへ行き、背を向けた。 司「ほら。」つくしは背を向けた司に後ろから抱きついた。 司「牧野・・・」 つくし「振り向かないで!!さっきはふざけてごめんね。どう言ったらいいか分からなくて・・・眠ってる間、あんたの声はちゃんと聞こえてたよ。ずっといろんな話してくれてたでしょ。あんたの声がするほうに必死で行こうとするけど、体が動かなくて。ごめんね。道明寺、ほんとにごめんね。」 司「もう謝るな。」司は振り向き、つくしを見た。つくしの顔は涙でくちゃくちゃになっていた。」 司「牧野、もういいんだ。おまえが目を覚ましてくれただけで、な、だからもう泣くな。」司はつくしの涙をぬぐった、そして、つくしにペンダントをつけた。 つくし「道明寺・・・、ペンダントをもらったときから、何倍も何倍も愛してるよ。」 つくしは司がつけてくれたペンダントを握り締め言った。 司「俺もおまえの何倍も何倍も愛してる。」 二人は再び抱き合った。 司「あんまり泣くなよ。不細工になるぞ。」 つくし「ばか・・・」 司とつくしはおでこをくっつけて、笑った。 そして、お互いの存在を確かめるように長い口づけを交わした。 二人を祝福するかのようにまた無数の流れ星が流れた。
それから二人は無言のまま、しばらく流星のシャワーに見入っていた。 そして、口を開いたのは司の方だった。 司「牧野・・・ごめんな、お袋のためにこんなことになって。」 つくし「道明寺が謝ることないよ、勝手に私がやったんだから。それにこうしてまたあんたに会えたんだから。」 司の顔が赤くなった。 つくし「何、照れてんのよ。言うんじゃなかった・・・」つくしも顔を赤らめた。 司「おまえが眠ってる間、いろんな奴が見舞いに来てくれたぞ。」 つくし「そうなんだ・・・みんなにお礼言わなきゃね。」 司「ああ、ほんとにたくさんの人に助けられたよ。今度のことで人と人とのつながりって大切なことが分かった・・・」 つくし「道明寺・・・」 司「おまえはボンビー牧野だけど、金で買えないものをいっぱい持ってるよ。」 つくし「今はあんたもボンビーだけどね。」 司「そうだな。」司は |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:14:06 |
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司「そうだな。」司はふっと笑顔を見せ続けた。 司「いっしょに暮らし始めて、ずっとおまえに言いたいことがあったんだ。昔は金があれば、なんでもできるって思ってた。やりたいことも、ほしいものも何でも手に入れた。でもおまえに会ってから、俺は金じゃどうにもならないことがあるって知ったんだ。人の気持ちだ。お金があるからって幸せとは限らない。俺は今が一番幸せだ。そばにおまえがいれば、何もいらない。」 つくし「道明寺・・・」 司「いっしょにいると安心して、ついつい言えないでいた。おまえが刺されて、意識を失ってからはずっと後悔してた。どうしてちゃんと言っておかなかったんだって。なあ、牧野、俺とけ・・」 つくし「待って!!」司の言葉をさえぎるようにつくしが言った。 つくし「その先は私が元気になってから言って欲しい・・・今言われたら素直に返事できない。私はいつでもあんたと対等でいたいから、元気に働けるようになってから聞きたい。わがままだけど、それだけはゆずれない。」 司「あいかわらずだな。せっかく俺様がプロポーズしてやろうってのに。」 つくし「だめー、それ以上言ったら!!」 司はつくしの頭をぽんっとたたいた。 司「分かったよ。そのときはちゃんと返事しろよ。」 つくし「うん、ちゃんと答えるから。」 司「牧野、おまえにうそをつきたくないから、言っておく。」 つくし「何?」 司「店のことだ。あと五日で店閉めなきゃいけないんだ。」 つくし「どうして!!」 司「たぶんおふくろの仕業だ。」 つくし「お母さんの?」 司「ああ。俺はおまえがいれば、何だってできる。だから、店がなくなったとしても、お袋のいいなりにだけはならない。」 つくし「道明寺・・・よし分かった。あと五日、死にもの狂いで頑張ろう!!」 司「おまえ、ひょっとして働くつもり・・・?」 つくし「もちろん!!」 司「勘弁しろよ。おまえはもう少し病院でおとなしくしてろ!」 つくし「はい・・・」 二人は声を出して、大笑いした。久しぶりの司のまぶしい笑顔だった。 司「少し、風が出てきたな。病室に帰ろう。」 つくし「うん・・・」 つくしは病室に戻るとベッドに横になった。 司「もう遅 |
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ゆきっち |
2006/02/07 11:14:51 |
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司「もう遅い。疲れただろ、早く寝ろ。」そう言って自分もとなりのベッドにいこうとしたとき、急につくしが司のてをとった。 司「どうした?」 つくし「眠ったら、起きられないような気がして・・・」 司「大丈夫だ、俺が手を握ってるから、寝ろ。」 司のぶっきらぼうのやさしさが、つくしにはうれしかった・・・
つづく |
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あい |
2006/02/07 11:29:37 |
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ゆきっちさん ありがと~泰子せつない・・ つくし起きてよかったー 病院いたそう・・人のやさしさが身にしみる 設定ですね。 |
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Rabbit |
2006/02/07 17:02:42 |
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ゆきっち~ 流星3は、何度読んでも、泣けてきちゃうわ!!
今後の、泰子と、野川さんの3人の絡みが、気になる~! |
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momota |
2006/02/07 17:17:13 |
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★ゆきっちさん
雪けっこう積もったみたいだね。 妄想熱と、マジック熱で雪もとけだしたかな。。。
阿部君いや阿川君が頼まれたのってテツのことじゃ…。
つくしにはじまり、たくさんの人とのふれあいの中で 類がさらにWARMな男になっていく~~!!
今後の展開が楽しみだわ!! コーヒー片手に妄想の世界…贅沢な時間をありがとう!!
お仔ちゃまもう大丈夫??季節柄母は気が抜けないね。 お大事に。。。 |
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よっしー |
2006/02/07 19:10:27 |
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ゆきっちー☆
更新たくさんありがとねーーーー♪ ほんで、センターいった???
えりちんさん☆
>スタランのヴァネのように、ちょっくら雨に打たれてきます(笑)気合いだー!! ↑ アハハハハハハハハハハハ♪ スタランヴァネが・・・「気合いダー!」想像してしまった(笑) |
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べべ |
2006/02/07 21:43:34 |
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ゆきっちさーーん☆☆☆☆☆ たくさんの更新ありがとうデス(^u^)
やぁ~私はⅢのなかでF3がつくしと司の店を守ろうと楓のところにいくところが大好きなんです。しかも正装で☆☆仲間思いで素敵すぎる~!!!!それにつくしもやっと目覚めてくれてよかったです。何度読んでもすばらしい!!!!
類が阿川に頼んだことがなんだかきになるところです~☆ 楽しみにしてまぁ~す(*^◇^*) |
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りょく |
2006/02/08 00:17:47 |
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3人の正装。。。流星ⅠのPartyを思い出しちゃったぁ! 大好物です(*^o^*) 楓のところに行ったのを読んだ時、あんなにやんちゃだったF4が、こんなに大人になったんだなぁと思いました。 かっこえぇなぁ(ё∇ё)
つくしも目が覚めて良かったよ~~! もうそこらへんは、涙が出ちゃって。。。 明日、目ボンになりそうです(笑)
類編も、まだまだいろんなことがありそうで気になります。 慎吾もがんばれ~~!
よっしーさん♪ こちらは、雪はわんさかありますよ(^_^;) 春はもう少し先ですねぇ。。。 広島も吹雪いたりするんですね!?それがびっくりです。 こちらは常に寒いですけど(笑)、みなさんは寒暖の差に体調を崩されませんように。。。(^o^)/ |
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teramama |
2006/02/08 01:51:26 |
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朝読んだけど、また読み直してしまったよ。 何度読んでもええわ~ 少し落ち着きました。 コンサのチケでおかしくなりそうだわ・・・ 眠れません・・・ |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:11:17 |
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皆さん、おはようございます。 本日、あまり時間がないので、皆さんにお返事書けませんが、すみましぇ~ん。 流星3が思った以上に喜んでいただけてるようで、何よりでございます。
~よっしー隊長 指名手配犯、ユキ・チーは今日も山間部に隠れ、次なる爆弾を製作中・・・ 新種のさかなには驚いた・・・ |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:25:06 |
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今日も更新いたしますよ。 花沢類篇の方はあまりいっぱい更新できませんが、日々妄想を膨らませておりますので、お許しを・・・
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.14
★ 退院の日
類の退院の日がやってきた。 阿川「おはようございます。部長。表に車を待たせてあります。さあ、行きましょう。荷物はこれで全部ですか?」阿川はうれしそうに荷物を持つと類の顔を見た。 類「そうだ。犬だ。犬に似てるんだ。」類は叫んだ。 阿川「犬?」 主人の言いつけを忠実に守る犬。今も主人の号令を今か今かと待っている・・・ 類はこらえきれず、笑い出してしまった。 やはり退院することが心のどこかでうれしかったのだろうか、類の表情は明るかった。 阿川「部長、何笑ってるんですか?」 類「ごめんごめん。すまないが先に行っててくれないか。」 阿川「分かりました。」阿川は首をかしげながら病室から出て行った。 類は退院の報告をするために慎吾の病室に向かった。 慎吾の病室の前まで来ると、あわただしく人が出入りしていた。 泰子「慎吾、慎吾、しっかりしなさい。」 中から泰子の声が聞こえてきた。 医者「お姉さん、大丈夫ですから。少し外に出ていてもらえますか?」 切羽詰った泰子の声とは裏腹に落ち着いた医師の声がした。 力なく泰子が出てきた。泰子の目に類の姿がうつった。 泰子「花沢さん!」泰子は類の胸に飛び込んできた。 類は一瞬戸惑ったが、状況から突き放すこともできず、泰子のするがままに任せた。 泰子「慎吾が・・・ 慎吾がまた発作を・・・ 」 類「ドクターハダイジョウブダト・・・ 」 泰子「でも、でも・・・ 」 類「マチマショウ。」 類は阿川に連絡をして、先に帰るように言った。 どれくらい時間が経っただろう。医者がようやく病室から出てきた。 泰子「先生、慎吾は?慎吾は大丈夫なんですか?」 医者「危険な状態は脱しました。今は鎮痛剤で眠っています。今日、お母様は?」 泰子「さっき連絡しましたから、すぐ来ると思います。」 医者「そうですか・・・ 来られたら僕のところ |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:25:57 |
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切れちゃいました。続きです。
医者「そうですか・・・ 来られたら僕のところに来てくださるようお伝えください。」 泰子「はい、分かりました。」 泰子と類は慎吾の病室へと入った。 慎吾は血の気のない顔で眠っていた。 泰子「慎吾・・・ かわいそうに・・・ 本当なら友達とサッカーしたり、野球をしたり、いろんなことをしてたんだろうね。笑ったり、泣いたり・・・ 」慎吾の頭を撫でながら泰子は言った。 泰子「私たちの父は慎吾が生まれてすぐ亡くなったんです。交通事故でした。それ以来、母は私たち二人を一生懸命育ててくれました。父はいませんでしたが楽しく暮らしていました。慎吾が病気になって、母はそれまで以上に働くようになりました。寝る間も惜しんで・・・私を大学にもいかせてくれてます。母が一番、慎吾の側にいてやりたいだろうに・・・」 泰子は独り言のようにつぶやいた。 類「ソウデスカ。」 泰子「神様はどうしてこんなに意地悪なんですかね・・・」 類「ヤスコサン・・・ 」 泰子「すいません。お引止めして。退院おめでとうございます。」 類「アリガトウ。」 泰子「もう大丈夫ですから。花沢さんもお帰りください。そこまでお見送りしますね。」 わざと明るく泰子は言った。 泰子と類は並んで静かに廊下を進んだ。 ナースステーションまで来ると類は泰子に待つように言うと、看護士から紙とペンを借りてきた。 それに自分の携帯番号を書くとそれを泰子に手渡した。 泰子はうれしそうにそれを受取ると、涙をためた目で類を見た。 類はそんな泰子の目から逃げるように、泰子に背を向け歩き出した。 僕はいったい何をしているんだろう・・・ 心の中のもう一人の類が危険信号を発した。深入りしてはいけない、期待を持たすようなことはしてはいけないと・・・ しかし、類はこんな泰子を放っておくことはできなかった。 エレベーターで類は一人の女性とすれ違った。 扉が閉まりかけたとき、類の耳に泰子の「お母さん」と言う声が聞こえた。
つづく |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:39:52 |
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どんどんといきますよ。続きまして「流星3」でございます。
それでは早速、勝手に妄想『流星花園3』はじまりはじまり~
★★ 元気の源 ★★
司はつくしの手を握ったまま、朝を迎えた。 司「う~~ん。」 つくし「おはよう、道明寺。」 司「おはよう、眠れなかったのか?」 つくし「そうじゃないけど、早く目が覚めて。あんたの寝顔見てた。」 司「勝手に、見、見てんじゃねーよ。」司はおどおどした。 つくし「相変わらず、長いまつげに高い鼻で、きれいな顔してるね。」 司「おまえ、刺されたとき頭も打ったか、変だぞ。」 つくし「あんたをからかうのも久しぶりだなと思って・・・おもしろい。」 司「おまえな~」 つくし「ごめんごめん。」 司「ごめんで済めばケーサツはいらねー。」 つくしは冗談交じりに言っていたが、司の顔を見れることに幸せを感じていた。 一ヶ月ぶりのおだやかな朝だった。
タマ「坊ちゃん、こんな朝早くにもう誰か来てらっしゃるんですか?」 タマがそう言いながら、病室に入ってきた。 つくし「タマさん、おはよう!!」 タマ「つくし・・・つくし!!目が覚めたんだね!!」 タマはつくしに抱きついた。 つくし「タマさん、痛い・・・」 タマ「少し、我慢おし。よかった、よかったよ。本当によかったよ。」 タマの目はたちまち涙でいっぱいになった。 つくしもつられて泣き始めた。 つくし「タマさん、ありがとう。いろいろ心配かけてごめんなさい。」 タマ「本当だよ。この年寄りにどれだけ心配かけたか。寿命が縮まったよ。」 司「タマは大げさだな。」 タマ「坊ちゃんこそ、今にも死にそうでしたけどね。」 司「タマ!!」 タマ「つくし、どこも痛いところはないかい?大丈夫かい?」 つくし「はい。大丈夫です。」 タマ「よかったよ。本当に・・・このまま目が覚めなかったどうしようかと思ったよ。あんたと坊ちゃんの子供を抱くまでは死んでも死にきれないからね。」 司「タマ!!」 つくし「タマさん!!」 二人が同時に言った。 タマ「二人ともうぶですね。タマが若いころは・・・」 |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:40:31 |
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司「タマの思い出話はいいから。」 タマ「そうですか・・・そうだ!!皆さんにこのことをお知らせしなくては。」そういってタマは風のごとく病室を出て行った。 司「あわただしいな~。ときどきタマが何歳だかわかんなくなるよ。妖怪だな。」 つくし「道明寺!!タマさんに失礼だよ。でも言えてるかも。」 司「でもタマがいてくれて助かったよ。おまえにずっとついててくれた。」 つくし「なんどお礼言っても足りないくらいだね。」 司「ああ。」二人はタマに感謝の気持ちでいっぱいだった。
タマからの連絡を受け、一番に駆けつけたのは和也とミミだった。 和也「つくしちゃん!!」つくしに抱きつこうとし和也を司がひと睨みした。司は和也に対してはどうも昔と変わらないようだ。 ミミ「牧野先輩!!」ミミはそのまま、つくしに抱きついた。 ミミ「牧野先輩、本当にごめんなさい。牧野先輩を刺したのは私の母なんです。」 つくし「ミミ、私は刺されてなんかない、たまたま包丁を持ったお母さんとぶつかっただけよ。」 ミミ「牧野先輩・・・」 つくし「私は大丈夫、ほら、こうしてぴんぴんしてるから。」 司「こいつは雑草だからな。」 つくし「道明寺!!」 つくし「今、お母さんは?」 ミミ「病院に・・・でも少しづつよくなってるんですよ。あの時は精神が不安定だったと言うことで罪にはなりませんでした。それに道明寺先輩がお母様に頼んでくださって。」 司「お袋は俺が言わなくても何とかしてたさ、スキャンダルは嫌いだからな。だから、おまえは気にするな。」 ミミ「はい。ありがとうございました。」ミミは泣き出した。 つくし「ミミ、泣かないで。大丈夫だから。」 ミミ「はい、牧野先輩。」 和也「つくしちゃん、僕のこと忘れてない・・・」 つくし「ごめんごめん。和也君。毎日、お見舞いに来てくれてたんだって、道明寺にきいたよ。ありがとう。」 和也「よかったよ。つくしちゃん。本当によかったよ。」 今度は、和也が泣き始めた。 司「おまえまで泣くなよ。男のくせになさけねーなー。」 和也「道明寺は泣かなかったのかよ。」 司「お・俺は・・・」 和也「あ!!泣いたん |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:41:01 |
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和也「あ!!泣いたんだ。」 司「この成金野郎!!出てけ!!」 つくし「道明寺も和也くんもやめてよ。ここ病院だよ。」 ミミ「青池先輩!!やめてください!!」 和也「分かったよ~」 司「おまえも尻にしかれてるんだな。」司は和也に言った。 つくし「道明寺、おまえもって・・・!!」 司「何でもねえよ。」和也に妙な親近感を覚えた司であった。
司「お前ら、今日暇か?」 和也「な・なんだよ。」 ミミ「別に予定はありませんが!!」 司「ちょうどいい、今日、俺のかわりに店に出ろ。」 和也「そ・それが人に物を頼む態度か!」強気なことを言っていたが声はごくごく小さなものだった。 司「いいからこい!!牧野、店に顔出してすぐ戻ってくるから。一人でも大丈夫か?」司が心配そうに言った。 ミミ「愛する二人は片時も離れたくないんですね~。」 ミミが羨望のまなざしで二人を見つめた。いつものちょっとおとぼけのミミが戻ってきた。 つくし「ミミ!!」つくしは顔を真っ赤にした。 司「いいからはやくこい、じゃ、牧野行ってくるから・・・」司はそっけなく言った。 つくし「う・うん。いってらっしゃい。」 ミミが変なことを言うもので二人は照れてギクシャクしてしまった。
みんなが出て行って、しばらくたって、病室のドアが開いた。 つくし「花沢 類、美作!!」 類「牧野、おはよう。」 美作「類、おはようはないだろ・・・」 類「寝てて、起きたんだから、おはようだろ?」 美作「そりゃそうだけど・・・まあおまえらしいって言えばおまえらしいけどな。牧野、よかったな。タマさんから連絡もらって飛んできたんだぜ。」 類「おかげで眠いよ・・・」類は大きなあくびをした。 美作「緊張感ないな。」 類「牧野、司は?」 つくし「ちょっと店に行ってくるって。すぐ戻ると思うよ。」 美作「じゃあ、あれはまだ後でいいな。」 類「うん。」 つくし「あれって何?」 類「司が戻ってきてからのお楽しみ。牧野、一ヶ月寝てるってどんな感じ?」 美作「さっきから、どぼけたことばっか言ってんじゃねーよ。まだ、頭寝てんじゃないのか?」 |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:41:49 |
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類「そうかもな、まだ眠いや・・・牧野、ベット貸してくれる?」 美作「類!!」 つくし「花沢 類!!」 二人が同時に言った。 類「ごめんごめん。冗談だよ。でも、本当に良かったね、牧野。」 つくし「うん、みんなにもずいぶん心配かけてごめんね。」 美作「そうだよ。なあ、類。」 類「ああ。牧野、君はみんなの元気の源だ、君がいないとみんな元気をなくしてしまう。」 つくし「類・・・」 美作「そうさ、特に一名、一時は死んじまうんじゃないかと思ったときがあったぞ。」 類「でも、司はずいぶん強くなったよ。」 美作「ああ、おまえがびっくりするくらいな。」 類「店のことは聞いた?」 つくし「うん、道明寺から聞いた。」 美作「司は、おば様の脅しにも負けなかった。おまえのために頑張ったんだ。」 つくし「店のことはもういいんだ。お金のことはどうしようもないもの。道明寺がいれば、私も頑張れる。」 道明寺以外の前では、素直になれるつくしであった。 美作「二人でおんなじこと、言ってるよ。」 類「これからどんなことがあっても、二人で頑張れ。」 つくし「うん、雑草牧野、転んでもたたじゃおきません!!」 美作「そんだけ元気があれば心配ないな。」 三人の笑い声が病室に響いた。 そのとき、病室のドアが勢いよく開いた 西門「牧野!!」スーツ姿の西門が飛び込んできた。 つくし「西門、来てくれたんだ。仕事は?」 西門「仕事なんかしてられるか!!タマさんから連絡もらって、飛び出してきた。」 つくし「ごめんね。この通り、無事目が覚めました。」 西門「良かった~」西門はふっと我に帰った。つくしが目を覚ましたと聞いて、うれしさと半信半疑とでここまで走ってきたが、いざ、つくしの顔を見ると我に帰ってしまった。 つくし「どうしたの、西門?顔色が悪いよ?また、調子が悪いの?そこに座ったら?ほら、美作、どいて!!」 西門「だ・大丈夫だ。走ってきたからかな。人のことより、自分の心配しろ。」 つくし「運動不足じゃないの?仕事ばっかりで、運動してないんでしょ?」 西門「ほっとけ!!」西門はどうにか平静を装うとした。 つくしへの思いに気づいたのは、つくしが眠 |
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ゆきっち |
2006/02/08 10:42:42 |
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つくしへの思いに気づいたのは、つくしが眠っている間だった。つくしへの気持ちは封印したつもりだったが、いざ、目覚めたつくしを目の前にしたら、どう接すればいいのか分からなくなったしまった。 そんな西門の胸のうちを知らず、つくしは笑顔で話し続けていた。 つくし「西門、西門、」 西門「え、どうした?」 つくし「どうしたの、ぼーとして、本当に大丈夫?」 西門「ああ、大丈夫だって言ってるだろ!!」心のうちを隠すかのように強い口調で言った。 類「そうじろう、どうした?変だぞ。」 西門「ごめん、牧野。ちょっと疲れてるのかもしれない・・・」 西門の気持ちを知っている美作は何も言わなかった、いや言えなかった。 そんな微妙な空気を打ち破るように元気に入ってくる者がいた。 つくし!! そういってつくしに抱きついたのは滋だった 滋「つくし!!良かったね。」滋はつくしを強く抱きしめた。 つくし「滋さん、ありがとう。でも、ちょっと痛い・・・」 滋「ごめん。つくし。あんまりうれしくて!! 滋はつくしからやっと離れた。」 明るい滋の出現に西門は救われた気分だった。
つづく |
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うーぽ |
2006/02/08 12:00:38 |
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ゆきっちさぁ~ん
今日もさぶさぶぢゃねぇ~ お外はさぶさぶでも・・・・お家の中でゆきっちさんの妄想小説読んでると心がほっこりになるよ~~ん。 ほほほほ~~~~~しんふぅ~なりぃ~~(*^。^*) 類編こりからどぉ~なるんぢゃろぉ。。。。。 野川さんと泰子ちゃんの2人の女性の間で類の心はぁ。。。。。ってかぁ~ んんん~~~~~ん 楽しみぃ~~ |
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Rabbit |
2006/02/08 12:05:04 |
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あら?? うーぽんが!!!!
ゆきっち 慎吾の様態が気になりますね~~~!類も、つくしのお節介が、移ったみたいだし(^^” 女性2人に、類はどう接して行くんだろ~~~???? |
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ゆきっち |
2006/02/09 09:31:37 |
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うーぽんぽん、ラビさん、読んでくれてありがとさんです。 昨日もまた雪が降ってびっくりでした。 都会の皆さんのところはどうでした?
ところで、本日、妄想作家野暮用につき、勝手ながらお休みさせていただきます。すみませ~ん・・・ 明日、また読んでやってくださいね。 それでは、野暮用に行ってまいります。 |
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あい |
2006/02/09 18:22:38 |
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またまとめて読みました。類の恋ははじまるのかな~? 3の美作みたいに、いえない黙ってるという場面を想像中(私の頭の中では、ちょっと吹き出物ができた長髪ヴァネ・・ってそれじゃ流星1だわ・・)失礼しました・・いっぱい更新ありがとう! |
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ゆきっち |
2006/02/10 09:39:56 |
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本日も時間の関係上、更新だけして書き逃げしてしまいます。 申し訳ありません・・・
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.15
★ 意外な一面
重い足取りで類が病院を出たとき、外は夕日に染まっていた。 類の前に見覚えのある横顔が見えた。 私服姿の野川を見たのは、これで二度目だった。 類は野川に声をかけず、そのまま野川の後をついて行った。 歩いて十五分くらいたっただろうか、類の目の前に見覚えのある風景が広がった。 類「ここは・・・ 」 野川が来たのは類が怪我をしたあの土手だった。 類「こんなに近くだったんだ。」類は病院から近いのに驚いた。 類が野川に目を戻すと、野川は土手に座り、夕日に照らされた河の水面を見つめていた。 なぜだか気付かれないように類はそっと野川に近づいた。 そのとき、野川の目から涙が一滴こぼれ落ちた。 類は驚き、足元にあった石を思わずけってしまった。 物音に気がついた野川がハッとした表情で類の方を見た。 野川「花沢さん、どうしてここに?」 類「あなたこそ、どうしてここに?それにどうして泣いてるんですか?」 野川「泣いてなんかいません。」慌てて目をこすると野川は言った。 類「そうですか。じゃあそういうことにしておきましょう。」 野川「変な人ですね。私の質問の答えは?」 類「たまたま通りかかっって、あなたを見かけたんです。野川さんはここで何を?」 野川「私の散歩コースなんです。仕事が終わって、ここにくるとホッとするんです。今日も一日終わったなあって・・・ 私、なんでこんな話し、あなたにしてるんだろ。」 類は気づいていないだろうが、彼には人の心をほぐす力があるようだ。 野川の意外な一面を見た類は、今までの思い気分が少し救われたような気がした。 類「野川さん、お腹すいてないですか?」 野川「唐突になんですか?」 類「急にお腹が空いちゃって。お昼から何も食べてないの今気付いた。何か食べに行きませんか?」 野川「おかしな人ね。私より宮川さんを誘ってあげてください。かなり落ち込んでいたみたいだから、元気付けてあげてください。」そう言 |
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ゆきっち |
2006/02/10 09:41:00 |
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切れちゃいました。続きです。
野川「おかしな人ね。私より宮川さんを誘ってあげてください。かなり落ち込んでいたみたいだから、元気付けてあげてください。」そう言って野川は立ち上がり、お尻の汚れをはらい、その場をはなれようとした。 類「僕はあなたを誘ってるんです。」類には珍しく、強い口調で言った。 野川「わ・分かりました。」野川は類の迫力に負けて、食事に付き合うことになった。 類「この近くでいいお店しりませんか?」 野川「誘ったのはあなたでしょ?まあいいわ。この近くにおいしい洋食屋さんがあるからそこでいいですか?」 類「はい。なんでも。」 野川はすっかり類のペースにはまってしまった。
見た目は小汚い店だったが、味は野川が言ったようにおいしく、類の舌を満足させるものだった。 二人はワインを飲み、しばし食事を楽しんだ。 類「ほんとおいしいですね。」 野川「お口にあってよかったですわ。あなた、相当口が肥えてそうだから。」 野川がおどけた口調で言った。 類「野川さんも普通にしゃべるんですね。」 野川「私をなんだと思ってるんですか。ロボットか何かに見えます?」 類「見える。」 野川「!」 類は野川の顔を見て笑った。 野川「失礼な人ですね。」野川もつられて笑った。 類「今日は怖い顔してないですね。」 野川「いつもあんな顔してるわけじゃありません。」 類「そうなんですか。」類は笑いながら、話を続けた。 類「野川さん、下の名前は?」 野川「のがわ かな。日本語で演奏の奏・・・分かんないかな?音を奏でるって意味の言葉です。」 お酒の力もあってか、今日の野川は饒舌だった。 類「音を奏でるか・・・ ステキな響きですね。野川さんも何か音楽を?」 野川はびっくりしたような顔で類を見た。 類「どうかしましたか?」 野川「い、いいえ。何でもありません。前に同じことを言った人がいたから驚いてしまって・・・」 類「恋人ですか?」 野川「まあ、そんなところです。花沢さん、恋人は?」話題を変えるように野川は言った。 類「野川さん、ケーキ食べにいきませんか?」類は野川の質問には答えず、唐突に言った。 野川「 |
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ゆきっち |
2006/02/10 09:42:21 |
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ちょこっと切れちゃいました。続きです。
野川「ケーキ?今からですか?」 類「はい。今日は大事な友達の誕生日なんです。だけど、お祝いしてあげられないから・・・ 付き合ってもらえますか?」 野川「いいですよ。」 今日の野川はいつもの雰囲気とは違い、類は野川、いや奏に強く心ひかれた。
つづく |
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ゆきっち |
2006/02/10 09:43:48 |
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う~ん、時間切れっす。 流星3は、今日時間ができたら、更新しますね。 重ね重ね、すみません・・・ |
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Rabbit |
2006/02/10 11:24:12 |
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ゆきっち~~~ いつもありがと~~~!!無理しない様にね!! 類と野川さんの良い関係が、できそうだね!! 続きがたのしみ~~!! |
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Rabbit |
2006/02/10 11:24:27 |
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(メッセージは削除されました) |
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あい |
2006/02/10 11:47:05 |
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ゆきっちさ~ん 忙しいのに、ありがとうーーー! 類、野川さんとくっついちゃうのかな~?なぜか またちょっとジェラシーでも類に幸せになってほしいわ。 |
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moto |
2006/02/11 15:05:19 |
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ゆきっちさん、みなさん、はじめましてー! 大阪在住jerry迷のmotoといいます(*^0^*)// カンドーを伝えたくて、カキコしました。 こちらを昨日知り、類編、流星3最初から読ませていただきました。すごい!スゴイ!凄い!!!!!!!!!!!!!!!! めっちゃ、面白いですう~。 つくしが目覚めたところはトリハダ立っちゃいましたー|||o^^o||| 今後の読ませていただきます。毎日が楽しみ。がんばってくださいね!! 以前に別のところで書かれてたのも読ませてもらいたいのですが、どこを見たらいいのでしょう?? |
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misa |
2006/02/11 21:29:50 |
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ゆきっちさん こんばんみーー
いいな野川さん 我も類と食事行きたいな!!! ケーキも一緒に食べたれたら 最高だね ますますケーキもあまーーーくなりそうね! |
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Rabbit |
2006/02/12 16:01:16 |
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(メッセージは削除されました) |
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えりちん |
2006/02/12 16:26:02 |
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(メッセージは削除されました) |
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えりちん |
2006/02/12 16:33:45 |
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ゆきっちさん、なかなか読む時間が作れなくて 久々にこちらを覗いてみたら、 わーい、いっぱい更新されてるぅー。 妄想しながら読んでますよぉ。 野川さんて、きっと美人なんだろなー。 実写化するなら、清楚で、かつ、凛とした女優さんがいいですね。 ヴァネ迷のえりちんとしましては、あきらの登場が一番嬉しかったりして(笑)
よっしーさん、本日、香港行き確定しました。 コンサまで、あと1ヶ月ちょっと。 ジム通いしてダイエットしなければぁーーー!! ヴァネがインストラクターだったらなー。 そしたら、もぉ、もぉ、もぉーー・・・(ただいま、妄想中。) |
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Rabbit |
2006/02/12 22:30:22 |
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えりちんさん こんばんわ~!! よっし~と仲良しのRabbitです。よろしく!! 香港確定おめでとう!!!!気をつけて、行ってくださいね!! |
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よっしー |
2006/02/13 12:05:17 |
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うひゃ~!!えりちんさん、おめでと~~~!!! え??ダイエット??必要ナイナイ☆ そのままで、モー娘に入れるくらいごっさかわいいけん♪
TOMさんとこでみたよ~♪サミに参加表明してる人で、札幌に居た人もいるから、盛り上がってチョウ!!!! アドとか、知りたい場合はおしえてね~。橋渡しするけん♪ |
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えりちん |
2006/02/13 12:36:30 |
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Rabbitさん、はじめまして。 関西迷のえりちんといいます。 よっしーさんには札幌で、それはそれは、 とてもお世話になりまして・・。
よっしーさん、ありゃ、ニアミス? 今日、やっとパスポート申請してきましたよ。(遅すぎ?) 生スーに会える喜びで、鼻の穴が広がりっぱなしです。 サミ参加も楽しみ。すんませんが、橋渡しよろしくお願いしMARS。 |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:11:56 |
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皆さん、おはようございます。 お久しぶりですいません。 最近、月曜日に1週間分の花沢類篇を妄想執筆して、毎日小出しにしてるんですが、月曜日に執筆できず、PCを覗こうと思ったら、腹痛にみまわれ、今日になってしまいました。 書き子していただいた皆様、すみません。 今日からまたがんばります! |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:12:51 |
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~ラビさん・あいさん 無理しないようにぼちぼち執筆しま~す。 ありがとう! |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:14:04 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:17:05 |
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~motoさん 初めまして、広島在住の妄想作家ことゆきっちでございます。 同じくジェリー迷でございます。 読んでくださってありがとうございます。 以前他スレで書いてたのが、今、更新している妄想3です。 半年くらい書き子していたものを毎日少しずつ書き込んでおります。 これからもよろしくお願いしま~す。 |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:18:33 |
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~misaさん おはようございます。 私も類といっしょにケーキ食べたいな・・・ でも、バルセロナで司とイチゴショートが食べたい・・・ |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:22:00 |
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~えりちんさん おはようございます。 あきら出演、ちょこっとでごめんなさい。 以後また機会があれば、出演いただこうとおもっております。 出演交渉は、えりちんさんとよっしーさん?
香港コンサ、チケット確定おめでとうございます。 旗振りお留守番組の私の分も生Fスー堪能してきてくださいね~。 また香港コンサの模様をコメってください。 |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:33:57 |
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お待たせいたしました。 今週は初の更新でございます。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.16
★ 眠れぬ夜
断る奏を家まで送り届け、類はタクシーで日本での仮の住まいであるメープルホテルに向かった。 その車中、類は阿川に電話をかけた。 阿川「部長、今まで何してたんですか! 退院早々心配かけないでください。」 類「すまない。ちょっと用があって・・・ 頼んでおいた件はどうなった?」 阿川「はい。病院と話を進めておりますが、年末なので、渡米は年明けになるかと・・・」 日本での手術が難しいと知った類は阿川に頼んで、慎吾の渡米の話を進めさせた。 類「そうか・・・ なるべく急いでくれ。」病状があまりよくない慎吾のことを思い、類は言った。 阿川「はい、分かりました。」 類「僕の名前は出していないな。」 阿川「はい。病院のドクター、支援団体の方にも固く口止めしておきました。」 類「ありがとう。今日はすまなかった。ゆっくり休んでくれ。」 阿川「部長も退院したばかりなんですから、あまり無茶しないでくださいね。」 類のことを心配して、阿川は言った。 類「ああ、明日、社の方に顔出すよ。」 阿川「部長、日本ではもう正月休に入ってますので会社には社員はいませんよ。」 類「そうかもうすぐ今年も終わりか・・・ 阿川、おまえは?」 阿川「十時からアポが入ってますので、出社します。」 類「分かった。僕も一応出社するよ。父さんもどうせ出社してるだろうから。」 阿川「分かりました。くれぐれもお気をつけて。寄り道しないでくださいね。」 阿川は念を押すように言った。 類「分かった。気をつけるよ。」阿川の言い方がおかしくて類は笑いながら言った。 電話を切るとタクシーは静かにホテルについた。 類が部屋にもどったのは九時を少し回ったところだった。 ソファーに深く腰掛けると、ひとつため息をつき、天井を見上げ類は目を閉じた。 - 今ごろ、牧野とつくしは何をしているだろう? 類は遠い台湾に思いを馳せた。 - 牧野のやつ、きっと自分の誕生日忘れてるだろうな・・ |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:34:58 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:36:32 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:37:14 |
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切れちゃいました。続きです。
- 牧野のやつ、きっと自分の誕生日忘れてるだろうな・・・ そのとおり!類はどんなに遠くにいてもつくしのことはお見通しだった。 - 電話でもしてみるか。退院のことも報告しなくちゃな。 類は目を開け、ポケットから携帯電話を出した。 それと同時に電話が鳴り出し、類を驚かせた。 携帯電話には非通知の文字が出ていた。 類は一瞬出るのを迷ったが、何か予感のようなものがしたのだろうか、電話に出た。 類「もしもし?」 泰子「花沢さんですか?」 類「ヤスコサン?」 泰子「すいません・・・こんな時間に・・・」 類「シンゴクン二ナニカアッタノデスカ?」 泰子「今は安定しています。ただお医者様が・・・」 類「ドクターガ?」 泰子「お医者様の話だと、今度大きな発作があると危ないって・・・」 類「ダイジョウブ、キットシンゴクンハヨクナリマスヨ。」 泰子「花沢さん・・・ありがとうございます。」 類「キットダイジョウブデスヨ。」 渡米のことはまだ決まったことではなかったので、類はただ大丈夫としか言えなかった。 泰子「すいません。花沢さんの声を聞いてると落ちついてきました。本当にありがとうございました。」 泰子は類に礼を言うと電話を切った。 再び類は大きなため息をついた。 類は思い足取りでシャワールームに行くと、頭から熱いシャワーを浴びた。 それからベッドに潜り込むと、目を閉じた。 類は疲れていた。つくしとは違ってあまり人におせっかいをやくのは慣れていなかった。今は何も考えずただ眠ってしまいたかったが、今日はなかなか寝付くことはできなかった。 類は目を閉じたまま、奏のことを考えた。 慎吾のことを思うと気が重かったが、奏と過ごした時間は楽しいものだった。 病院での奏とはまるで別人のようだった。どちらの奏が本当の奏なのだろう? そしてあの涙・・・ 謎だらけだった。 - どうしてあそこまで固い鎧で身を固め、自分を隠しているのだろうか・・・ そして僕はどうしてこんなにも彼女のことが気になるのだろうか・・・ あれこれ考えているうちにいつしか類は深い眠りへと落ちていった。 |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:42:44 |
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続きまして、流星3でございます。 どこまで更新してたか忘れてしまったので、遡って続きを更新更新っと・・・
それでは早速、勝手に妄想『流星花園3』はじまりはじまり~
★★ 仲間 ★★
滋「つくし、本当に良かったね。」そういって再びつくしを抱きしめた。 つくし「ありがとう。滋さん。」 滋「いろいろ大変なときにそばにいてあげられなくてごめんね。」 つくし「ううん、みんながいてくれたから。」そういってつくしはF3のみんなを見た。 滋「私がいたら、司の頭に石でもぶん投げて、意地でもつくしのこと思い出させたのに!!」 つくし滋さんが言ったら、なんだか冗談に聞こえないんだけど・・・ 司「誰の頭に石、ぶん投げるって。」 滋「あ、司、聞いてた?」 司「しっかり聞こえた。」 滋「ごめんごめん、でも司、つくしの目が覚めて、ほんと良かったね。」 ははは 滋はごまかすように言った。 司「お、みんな来てくれたのか」 美作「司のこのうれしそうな顔、俺たち見たことないぜ。」 西門「そうだな・・・」 類「よかったな、司。」 司「みんな、ありがとう。」 美作「そうだ、おまえらにプレゼントがあるんだ。」 司「なんだ?」 類「これ。」類は司に封筒を手渡した。 西門「開けてみろ。」 封筒の中には、店の権利書が入っていた。 司「これは!!」 つくし「どうしたの、これ?!」 美作「店はもうおまえたちのものだ。」 類「おば様にはもう手出しできないよ。」 司「これをおまえたちが・・・お袋から・・・」 西門「何も言うな。おまえらは俺たちの希望なんだ。金や権力に負けてほしくない。だから何も言わずに受け取ってほしいんだ。」 司「すまない・・・」 美作「謝るな。俺たちは仲間だろ。困ってたら助けるのは当然だ。」 類「そうだよ、司。」 西門「俺たちはF4だ。何があっても仲間だ。」西門は自分に言い聞かせるように言った。 司「ありがとう・・・みんな・・・」 つくし「ほんとありがとう。道明寺、がんばろうね。」 司「ああ。」 滋「私だけなんだか取り残されてる |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:44:32 |
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滋「私だけなんだか取り残されてる?私も二人の見方だよ。困ったことがあったらなんでも言って!!」 つくし「ありがとう。十分助けてもらってるよ!!」 二人は、みんなのやさしさに心から感謝した。 滋「ほんと!!」 つくし「ほんと!!」 滋「ほんと何でも言ってよ。司に言えないことでもなんでも話してね。」 司「俺たちに隠し事なんてない!!」 美作「おのろけはいいよ。」 司「のろけてなんか・・・」 滋「そういえば、西門、この前はありがとうね。送ってもらって。」 つくし「おくってもらった?」 滋「そう、デートしたの。」 つくし「西門と?!」 滋「そう。」滋は涼しい顔で言った。 西門「デートじゃないだろ、酒飲みに行っただけだろ。」 滋「二人で行ったんだから、立派なデートだよね~」 司「妙な組み合わせだな。」 滋「失恋した者同士、仲良く・・・」 西門「あー!!俺、そろそろ仕事に戻らなきゃ、滋、送ってってやるよ。」 滋の言葉をさえぎるように西門が言った。 滋「えー、まだつくしと話したい。」 西門「牧野もいっぺんに大勢の相手すると疲れるだろ。な、牧野。今度またゆっくり来るから、じゃあな。」 つくし「う・うん。またね・・・」 西門は、強引に滋を連れ出した。 司「そうじろうの奴、どうしたんだ。」 美作「さあ?俺もそろそろ行かなきゃ。いろいろ準備があるから。」 つくし「準備?」 類「あきらもジュニアとして、デビューさ。」 司「そうか、おまえもいよいよか・・・」 つくし「美作、加油!!」 美作「サンキュ!!じゃ司、また来るよ。」 司「ちょっとそこまで送ってくる。」 つくし「うん。あ、花沢類、今度バイオリン聞かせてくれないかなあ?眠ってる間、類のバイオリンの音が聞こえたような気がして、妙に懐かしくなって。」 類「うん。いいよ。じゃ牧野、お大事に。」 つくし「ありがと。」類はそっとつくしに微笑みかけ、出て行った。
病室の外では・・・ 西門「滋、変なこと言うな!!」 滋「ごめん。ついぽろっと・・・」 西門「もうぜった |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:45:49 |
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西門「もうぜったい言うなよ。」 滋「分かった。約束する!!」 そのとき、病室のドアが開いた。 西門「じゃあ、滋、行こうか。」 滋「う・うん。」 西門「じゃあな、司。」 滋「バイバイ、司。」二人は足早に歩いていった。 司「あいつら、いつの間にあんなに仲良くなったんだ?」 美作「さあ?」 類「司、このままおば様がすんなり引き下がるとは思えない。」 司「ああ。」 美作「何かあったらすぐ連絡しろよ。」 司「ありがと。」 類「牧野をよろしく。」類は真剣な顔で言った。 司「ああ、分かった。」 車に乗り込んだ西門にメールが届いた 『そうじろう、鈍感牧野でよかったな あきら』 西門「あきらの奴め!」 滋「なになに、美作何だって?」 西門「なんでもないよ。」 西門は何だか妙におかしくなって笑い出してしまった。
★★ 別れのとき ★★
その日の午後、病室には高と虹がやってきていた。 つくし「おじいちゃん、おばあちゃん、ご心配をかけました。」 高「元気そうで安心したよ。」 虹「ほんとにむちゃする子だよ。心臓が止まるかと思ったよ。」 司「もっと言ってやってくれ。」 つくし「道明寺!!」 高「まあまあ、こうして元気になったんだ。終わったことはもういいよ。」 虹「あんたたちにことは孫だと思ってるんだから、あんまり心配かけないでおくれよ。」 つくし「はい、あんなむちゃはもうしません。」 虹「よろしい!!」みんなは虹の言葉を聞いて、同時に笑った。 高「つくしのそばにもう少しいてやりたいんだが、明日、帰らなければいけないんだ。」 虹「つくしの元気そうな顔が見れて本当に良かったよ。」 司「そうなんだ、残念だな。」 高「カナダで移民者のケアをする団体を立ち上げたんだ、それがもうすぐ始動することになってな。」 つくし「そうなんですか、すごーい。頑張ってくださいね。」 高「ありがとう、頑張るよ。」 虹「あんたたちも頑張るんだよ。いつでもカナダに遊びにおいで、待ってるから。」 司「ありがとう、じーちゃん、ばーちゃん。 |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:46:47 |
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司「ありがとう、じーちゃん、ばーちゃん。」 そうして、病室から出て行こうとする高をつくしが呼び止めた。 つくし「おじーちゃん、ちょっとお願いが・・・」 高「なんだい?」 つくし「道明寺、おばーちゃんと先に行っててくれる?」 司「なんだよいったい。」 つくし「ひみつ。」 二人が病室から出て行くと、つくしは高に言った。 つくし「ホテルの買収のこと、ありがとうございました。お礼が遅くなってしまって・・・」 高「いいんだよ。こんな私でも頼ってくれてうれしかった。」 つくし「ありがとう、おじいちゃん。それとこのことは道明寺には内緒にしておいてほしいんです。私が頼んだってわかったら、怒るだろうから。」 高「分かったよ。つくしと私の秘密にしておこう。」 そう言って、高は帰っていった。
司がゆうきといっしょにもどってきた。 司「そこでばったり出会ったんだ。」 ゆうき「つくし、よかったね。」ゆうきは目にいっぱい涙をためていた。 つくし「ゆうき・・・」 ゆうき「ごめんね。つくしの顔見たら、ほっとして、涙が出ちゃった。」 つくし「ゆうきにもずいぶん心配かけてごめんね。」 ゆうき「ケーキ百個くらいおごってもらっても、おつりがくるよ。」 つくし「ゆうき!!せめて、ケーキ十個にして!!」 ゆうき「安心した、元気なつくしだ。私の大好きなつくしだ。」 つくし「ゆうき・・・」 ゆうき「これで安心してカナダに帰れるよ」。 つくし「もう帰るの?」 ゆうき「学校も休んでるから、早く帰らないと・・・」 つくし「そうか、それならしかたがないね。」 ゆうき「今度また絶対会いにくるから!!」 つくし「私も会いに行く!!」 完全に司は蚊帳の外である。 つくし「ゆうき、西門とは会った?」 ゆうき「うん。西門さんと食事に行った。」 つくし「何にもされなかった?!」 司「牧野!!」 ゆうき「誤解しないで、ただ食事をしただけ。それと完全に振られた。」 つくし「完全に振られた?」 ゆうき「私のことは妹にしかみれないって・・・」 つくし「西門がそんなことを。西門め、ゆうきを振るなんて |
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ゆきっち |
2006/02/15 10:47:51 |
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つくし「西門がそんなことを。西門め、ゆうきを振るなんて!!」 ゆうき「つくし、西門さんのことは前にも言ったでしょ、吹っ切れたって、でもいざ顔を見るとやっぱり未練が残ってて、それを西門さんがちゃんと振ってくれたから、次に進めそう。」 つくし「ゆうき・・・」 ゆうき「つくし、そんな顔しないでよ。大丈夫だから。西門さんには感謝してる。」 つくし「ゆうき、あんな男のことなんて忘れちゃえ。きっとゆうきには運命の人があらわれるって!!」 司「人の友達つかまえて、あんな男呼ばわりか?」 司の言葉など無視して、つくしがつづけた。 つくし「ゆうき、加油!!」こうして、ゆうきも帰っていった。
つづく |
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よっしー |
2006/02/16 09:07:22 |
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ゆきっち~~~更新ありがとう!!!!! 4月から入園で、 パセーラランチくらいなら、バスで来れるん????? ってか、・・・車・・・運転するのよ~~~☆ |
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あい |
2006/02/16 12:40:30 |
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ゆきっちさん 更新ありがとう!みんな勢ぞろいだね~ 幼稚園いよいよかーまた楽しいこと一緒にできると いいですね~ |
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うーぽ |
2006/02/16 15:59:04 |
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ゆきっちさぁ~ん
そうぢゃんそうぢゃん 春にはお仔の入園が控えとるんぢゃねぇ~~~ ちょっとは自由な時間が増えるかな???? そんでぇ~おランチ一緒にできるとええよねぇ~(*^。^*) ♪はぁ~るよこい はぁ~やくこい♪ |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:09:13 |
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皆さん、おはようございます。 よっしー隊長、痛いとこついてきましたね。 このお山の中は走ったことがありますが、広島中心部はちょっと・・・ 過去2回くらい走ったことはありますが、周りに大迷惑でした。 パセーラは、近くのバス停からバスセンターに行くバスが出てるのでOKで~す。 あいさ~ん、引越し準備、入学準備、頑張ってね~。 うーぽんぽん、4月から遊んでくださいね~。 |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:13:39 |
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昨日はサボってごめんなさ~い。 今日は金曜日なので、張り切って更新しちゃいましょう。 明日からお休みに入るので・・・
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.17
★ 重圧
次の日、珍しく早く目を覚まし、会社へと向かった。 病院での規則正しい生活がこんなところで役に立ったようである。 阿川「おはようございます。部長。」 類「たまった書類に目を通しておくよ。」 阿川「早急に目を通していただきたいものはこちらに分けておきましたのでお願いします。」阿川は優しい風貌でどこか抜けているように見えるが、仕事に関してはいたって抜け目がなかった。 阿川「それと社長が後で顔を出すようにとのことです。それでは私はこれで。」 阿川が部長室から出て行くと、類は社長室へと向かった。 類「お父様、お呼びですか?」 「退院おめでとう。」類の父、弘は言った。 類「ありがとうございます。入院中はいろいろご迷惑をかけました。」 弘「そのことはいい。おまえ、阿川に頼んで、病院でいろいろやってるようだが・・・」 類「はい・・・」 弘「他人のことでおまえが一生懸命になるなんて珍しいな。」 類「・・・」 弘「おまえのすることだ何も心配することはないだろうが、花沢の名を汚すようなことだけはするなよ。」 類「・・・はい。」 弘「ずいぶん休んだんだから仕事頑張ってくれよ。」 類「分かってます。それでは失礼します。」 弘「類、あきらくんは元気か?」ドアを出ようとした類に弘が唐突に言った。 類「あきらが何か?」 弘「おまえもそろそろ身を固めたらどうだ?」 類「僕は誰とも結婚するつもりはありませんから・・・」 弘「類・・・ まあいい。そのことはまた今度ゆっくり話そう。」 弘が最近、類の結婚相手を探していることは類もうすうす気付いていた。 父が何も言わないでいたので、類は見てみぬふりをしていたが、結婚の話を出してきたということはそろそろ覚悟をしろということか・・・ - 父のことだから花沢の名に恥じない立派な女性を連れてくるのだろう・・・ 結婚しないと言ってもそれで済むはずがないことぐらい |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:17:18 |
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切れちゃいました。続きです。
結婚しないと言ってもそれで済むはずがないことぐらい類にも分かっていた。 家の格式、名の重さ・・・ またひとつ、類の悩みが増えてしまった。 司のように自分の思いのまま生きていけたらと今更ながら類は思った。
★ 再び病院へ
午後になって類は阿川とともに病院に向かった。 慎吾のことで病院側と話をするためだ。 類が院長室に入ると、そこには院長と慎吾の担当医が待っていた。 院長「この度は多額の寄付をしていただき、ありがとうございました。」 類「イイエ。」 担当医「担当医の玉田と申します。宮川慎吾くんのこともお礼をいいます。」 類「イイエ。」 類は慎吾の渡米費用、治療費、手術費用など、病院の善意として出すよう頼むのに、いくらかの寄付金を病院に渡した。 院長「しかし、どうして宮川さんには花沢さんのことを黙っておく必要が・・・」 類「・・・」類は不機嫌な顔をして院長の言葉に返事をしなかった。 阿川「その辺のことは不問ということで寄付をさせていただきました。どうぞご内密に。」 阿川が慌てて言った。 院長「もちろん分かっております。」院長は寄付を取りやめては困ると思ったのかそれ以上は何も聞かなかった。 阿川「先生もよろしくお願いします。」 玉田「私の方は何もいいません。慎吾くんが助かるのなら・・・ 僕の力ではもうどうしようのないところまで来ていますから。」担当医はなかなか誠実そうな青年だった。 類「ヨロシクオネガイシマス。」類はこの医師に好感をもった。 玉田「こちらこそよろしくお願いします。宮川さんにはお名前を伏せておきますが、いろいろ手続きなどもありますので一部の病院関係者には話さなければなりません。そこのところはご了承ください。」 類「ワカリマシタ。」 玉田「いろいろな検査、慎吾君の体力の回復を待って、渡米は来年の半ば以降になるかと思います。」 類「デキルダケハヤクオネガイシマス。」 玉田「全力をつくします。」 類と阿川は院長室を後にした。
類は阿川と別れ、久しぶりに病院の屋上へと上がってみた。 そこには先客がいた。 類 |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:18:04 |
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またまた切れちゃいました。続きです。
そこには先客がいた。 類「昨日はどうも。」 奏「こちらこそごちそうさまでした。」 類「今からお仕事ですか?」 奏「はい、ときどき仕事の前に屋上に来て、元気をもらってるんです。」 そこには類に少し打ち解けた奏がいた。 類「僕の友達に、屋上で思いっきり悪口を叫んで、ストレス発散する子がいましたよ。」 奏「悪口?」 類「そう悪口。僕も思いっきり悪口を言われました。」 奏「悪口言われたのに友達なんですか?」 類「はい。今はいい友人です。」 奏「そうですか・・・ 花沢さんのお友達ならきっといい方なんでしょうね。」 類「花沢さんはやめてもらえませんか?類って呼んでください。友達はみんなそう呼びます。」 奏「類・・・ 考えておきます。それでは仕事がありますから、失礼します。」 奏はきびきびとした足取りで屋上から降りていった。
つづく |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:22:23 |
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続きまして、流星3でございます。
それでは早速、勝手に妄想『流星花園3』はじまりはじまり~
★★ 新たな友情 ★★
夕方近くになって、エルサとサクがやってきた。 つくし「エルサ、ほんとにエルサ?」 エルサ「そうよ。つくし。会いたかった!!」 つくし「私もよ。元気になったんだね。良かった~」 エルサ「つくしこそ、目が覚めて良かった~」 サク「つくし~。俺もいるんだけど・・・」 つくし「サク!!サクも元気だった?」 サク「やっぱり見えてなかったか・・・」 つくし「ごめんなさい。あんまりびっくりしたんで、エルサしか見えなかった。」 司「サクはずっと店を手伝ってくれてるんだ。」 つくし「ありがとう。」 サク「司じゃ、店まかせるの不安だろ?」 司「サク!!」 つくし「うん。」つくしは大きくうなずいた。 司「牧野まで!!おまえな~」 エルサ「司の頑張りはみんなよく分かってるよ。ね、つくし。」 つくし「うん。すごく感謝してる。」 司「急に素直になるなよ・・・」 サク「司、照れるな照れるな。この部屋、ちょっと暑いな、なんか飲み物買ってくるよ。司、行くぞ。」 司「え、俺も?」 サク「そうだ。つべこべ言わずにはやくこい。」サクは病室から出るとき、エルサとつくしに軽くウィンクをした。 エルサ「サクったら、二人にしようと気を使って。」 つくし「ほんと。」二人は顔を見合わせて笑った。 エルサ「何度そのつくしの笑顔に救われたか。」 つくし「エルサ・・・」 エルサ「国に帰って、治療を受けてる間、何度ももうだめかもって思った、でもそのたびにつくしが笑いながら、頑張ってっていう顔が浮かんだの。何度も何度も。つくしに助けられたの。」エルサはそう言いながら、涙を流した。 エルサ「治療が終わって、元気になったら、一番につくしに会いに行こうって決めてたの。会って、謝ろうって。」 つくし「謝るって?」 エルサ「つくしにちゃんと謝らずに別れてしまったから、ずっと謝りたかったの。」 つくし「エルサ・・・。謝る必要なんてないのに・・・」 エルサ「司とつくしの気持ちが分かってたのに私は司に救い |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:23:47 |
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つくし「エルサ・・・。謝る必要なんてないのに・・・」 エルサ「司とつくしの気持ちが分かってたのに私は司に救いを求めてしまった。つくしがつらい思いをするのが分かってたのに一人になるのが怖かったの。本当にごめんなさい。」 つくし「エルサ、頭をあげて。私も同じ立場だったら、エルサと同じことをしてたと思う。誰だって一人になるのは怖いよ。だから謝らないで。」 エルサ「つくし・・・」 つくし「それに道明寺を暗闇から救ってくれたのはエルサだよ。こっちこそお礼を言わなくっちゃ。ありがとう。」 エルサ「つくし・・・これからも友達でいてくれる?」 つくし「もちろん。こっちからお願いしたいくらい!!」 エルサ「じゃあ、ここからまたスタートしよう。」 つくし「うん!!」 エルサ「はじめまして。エルサです。」 つくし:「はじめまして。牧野つくしです。」二人は、固い握手を交わした。 その顔は何かが吹っ切れたようにすがすがしいものだった。
次の日朝、司が仕事に出かけた後、入れ替わるようにエルサがやってきた。 エルサ「おはよう、つくし。」 つくし「おはよう、ずいぶん早いんだね。」 エルサ「どうしてもつくしとこれが食べたくて。」といって差し出したのはマンゴーアイスだった。 つくし「わあーマンゴーアイス!」 エルサ「前にもいしょに食べたでしょ。急に思い出して、つくしと食べたくなっちゃった。朝からアイス、だめかな?」 つくし「ぜんぜん、食べよ。」 エルサ:「うん!!」 つくし「おいしいね。」 エルサ「うん。」 つくし「マンゴーもそろそろ終わりだね。そういえば、今度はイチゴのアイス食べようって約束したよね。」エルサ「うん、退院したら食べに行こ。」 つくし「そうだね。」 二人がアイスを食べていると、滋がやってきた。 滋「おはよう、つくし・・・ この方は?」エルサを見て、いぶかしげに滋が言った。 エルサ「はじめまして。エルサです。」エルサが立ち上がって、滋に挨拶をした。 滋「エルサ!!何しに来たの!!もうつくしと司の邪魔をしないで!」 つくし「滋さん、エルサと道明寺はもうなんでもないの。今は私の友達。」 滋「そうなの、 |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:24:33 |
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滋「そうなの、つくしの友達・・・今度、つくしをいじめたら、この大河原滋が許さないわ!」 つくし「滋さん!!」 エルサ「いいのよ、つくし。そういわれてもしかたがないことしたんだもん。でも、これだけはいっておくわ。滋さん?つくしは一番の友達よ。つくしを悲しませるようなことは私も許さない。」 二人の間に火花が・・・立つと思いきや、二人は笑い出して 滋「じゃあ、二人でつくしを守りましょ!」 エルサ「ええ。」 滋「改めまして、大河原滋です。よろしく!!」 エルサ「こちらこそよろしく!!」 滋「あ!!アイスだ、私も食べたい!!」 エルサ「まだあるから、どうぞ。」 滋「ありがとう!!」 病室からは、三人の笑い声がいつまでも聞こえてきた。
★★ 司の笑顔 ★★
その日の午後、司の店の前に車が止まった。 司「牧野!!どうしたんだ?!」 つくし「先生に頼んで、外出許可をもらったの。で、和也くんに頼んで連れて来てもらった。」 司「大丈夫か?」 つくし「うん。みんなにお礼も言いたかったし、あんたがちゃんと働いてるか見たかったし。」 司「働いてるよ~」 シン「つくしちゃん、元気になってよかったな。」みんながやってきた。 つくし「いろいろ皆さんにはご迷惑をかけて、すいません。」 サク「なんだよ改まって。困ったときはお互い様だ。」 店長「そうだよ、気にするな。」 つくし「本当にありがとうございます。」 イーリン「ほんと目が覚めてよかったね。」 そのとき、お客さんが入ってきた。 つくし「道明寺、お客さんだよ。」 司「分かってるよ。ほんと人使い荒いんだから。 いらっしゃいませ。」司は笑顔で出迎えた。 つくし「道明寺、あんた接客上手くなったね~」つくしは感心して言った。 司「そうか~。」司は満面の笑顔をうかべた。 シン「よっぽど、つくしちゃんのことが好きなんだな。星は・・・」 サク「俺たちには見せたことないな、そんな笑顔。」 司とつくしの顔は真っ赤になった。
そんな様子をそっと見つめている人影があった。 タマ「奥様、楓奥様?」 楓「どうして、ここに |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:25:14 |
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タマ「つくしが来てると聞いたもので、奥様こそ、どうして?」 楓「わたくしはたまたま前を通りかかっただけです。」 タマ「そうですか、坊ちゃんのご様子、ごらんなりましたか?とっても頑張っていらっしゃいますよ。」 楓「そうね・・・タマさん、司はあんなふうに笑う子だったかしら?」 楓は独り言のように話し始めた。 楓「司のあんな笑顔を見たのはいつだったかしら?ずいぶん前のような気がするわ。」 タマ「奥様。坊ちゃんが心から笑うようになったのはあの子に会ってからですよ。それまでは笑っていてもいつも寂しそうでした。」 楓「牧野つくし・・・ 司が小さいころは私にもあんな風に笑いかけてくれたのに・・・いつから、私に笑いかけてくれなくなっのかしら?あの子が生まれたとき、どんなにうれしかったことか。初めてたった日、初めてしゃべった日、昨日のことのように覚えているのに。いつからこんな風になってしまったのかしら・・・」 タマ「奥様・・・」 楓「あの子のためにやってきたのに・・・」 タマ「奥様・・・」 楓「タマさん、今聞いたことは全部忘れてちょうだい。司には絶対言わないで!!」 タマ「はい、奥様・・・」タマははいとしか言えなかった。 楓「タマさん、明日、家のほうに来てくれるかしら?椿の体調がすぐれないの、私には口も聞かないから、ついててやってほしいの。」 タマ「分かりました。お伺いします。」 楓「よろしく。」そう言って楓はその場を立ち去った。 タマの耳にはいつまでも寂しそうな楓の声が残っていた。
★★ 母親の条件 ★★
トントン 椿「はい。」 タマ「タマです。」 椿「どうぞ。」 タマ「椿お嬢様、ご気分はいかがですか?」 椿「タマ、ごめんなさい。わざわざ来てもらって。」 タマ「とんでもございません。大丈夫でございますか?」 椿「ええ。ちょっと気分が悪いだけ・・・」 タマ「お嬢様、まさか?」
執事「只今、タマ様がいらしゃっいましたので、椿お嬢様の部屋へお通ししました。」 楓「そう、分かったわ。」楓は椿の部屋へむかった。
タマ「もしかして、おめでたですか?」 椿「 |
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ゆきっち |
2006/02/17 10:26:01 |
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椿「ええ、たぶん・・・病院にはまだいってないけれど。」 タマ「おめでとうございます。すぐ病院に参りましょう。」 椿「そうね・・・」 タマ「お嬢様、どうなさったんですか?」 椿「こわいのよ。」 タマ「こわい?」 椿「ええ、子供を産むことじゃないのよ。育てていくことが・・・お母さまを見ていると、自分もああなってしまったらどうしようかと・・・」 タマ「お嬢様・・・」 椿「このまま子供を産んで、ちゃんと育てられるか不安でしかたがないの。」 タマ「お嬢様、大丈夫です。子供ができたと分かって、どんな気持ちでございましたか?」 椿「もちろん、うれしいわ。」 タマ「その気持ちがあれば大丈夫です。やさしいお嬢様のことですからきっといいお母さまになられますよ。」 椿「タマ・・・ありがとう。」 椿の部屋の前で、楓は二人の会話をじっと聞いていた。
つづく |
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Rabbit |
2006/02/17 12:51:39 |
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ゆきっち 元気??? 花沢編!!お父さんが出てきたね!!結婚話!!??? 類が結婚なんて(@@)考えれな~~~い!!!手ごわい相手を、敵に廻しそうな予感!!???
慎吾の先も、3人の、三角関係もきになる~~~!!! |
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Rabbit |
2006/02/19 08:13:50 |
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ゆきっちさん おはよう!! 今朝、なぜか、花沢類編の類が、慎吾の移植の代金を出してる夢を見ちゃったよ!!それに、なぜか、移植の代金を、F4がいくらか、手助けしてる~~!! 起きたら、何なんだ~~~この夢!!って感じ!!! |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:41:37 |
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皆さん、こんにちわ~。 今朝から友達が遊びにきてたのでこんな時間になってしまいました。 写真集や会報を見せて、布教活動をしましたがなびかずでした。
~ラビさん 妄想の世界に入り込んでますよ。 でも、夢の中にみんなが出てきてうらやましい。。。 |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:45:28 |
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(メッセージは削除されました) |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:47:47 |
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今週も頑張って執筆活動で~す。
それでは早速、 勝手に妄想小説 『 流星雨 花沢類篇 』No.18
三十分くらい類は屋上で空を眺めていただろうか、ふと我に返り、慎吾の病室へと向かった。 慎吾「お兄ちゃん!」 類「サッソクオミマイニキタヨ。ヤクソクノモノ。」類は手に持っていたゲームと本を渡した。 慎吾「ありがとう。」 そこに泰子が入ってきた。 泰子「花沢さん!来てくださったんですね。ありがとうございます。慎吾、良かったわね。」 慎吾「うん!」 泰子「もうひとつ慎吾にいい報告があるのよ。」 慎吾「お姉ちゃん、なんだよ。早く言ってよ。」 泰子「アメリカに行って移植手術を受けることになったのよ。」 慎吾「移植手術って?お金がすごくかかるんだろ・・・」 泰子「子どもがお金の心配なんかしないの。あんたは元気になることだけ考えてなさい。」 慎吾「うん。分かった。」子どもらしい元気な声だった。 類は慎吾のこんな声を聞いたのは初めてだった。 類「ヨカッタナ、シンゴクン。」 慎吾「うん。元気になったらお兄ちゃんいっしょにサッカーしようよ。」 泰子「気が早いんだから。まずは飛行機に乗れるように体力つけないとね。」 久しぶりの明るい笑い声が病室の中に響いた。
泰子「今日はありがとうございました。」 泰子は病室から出た類にもう一度お礼を言った。 類「イイエ。シンゴクン、ホントウニヨカッタデスネ。」 泰子「はい。このまま何も出来ず、苦しむ慎吾を見ているだけかと思っていたのに・・・急に病院側が費用を持つとおっしゃってくれて・・・」 類「ソウデスカ。ヨカッタデスネ。」 泰子「はい。花沢さんに出会ってからいいことばかりで・・・すいません。それじゃ。」顔を赤らめ、泰子は慎吾の病室へと戻っていった。 類はそんな泰子の姿を見て、初めてかわいいと思った。 |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:49:21 |
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切れちゃいました。続きです。
★ 偽善者
類が病院を出ようとロビーを歩いていると、前から奏がやってきた。 類「奏さん。」類は笑顔で言った。 奏「野川です。」打ち解けたと思っていたのは類だけだったのだろうか、先ほどとはうって変わって怖い顔で奏は言った。 類「すいません。」 奏「足長おじさんになった気分はいかがですか?」 類「足長おじさん?何のことですか?」 奏「どうして宮川さんにおっしゃらないんですか?お金持ちの道楽ですか?」 類「道楽なんて!ただ、僕は慎吾君を助けたいだけで・・・」 奏「ちゃんとおっしゃればいいのに。悪いことをしているわけではないんですから。偽善者は嫌いです。」奏はいつになく感情的だった。 類「偽善者だなんて!どうしてそんなことを言うんですか!」ついつい類も感情的になってしまった。 奏「仕事がありますから失礼します。」 類「君はいつもそうやって逃げる!本当の自分を見せたらどうです!」 奏は何も言い返さず、行ってしまった。
つづく |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:52:09 |
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続きまして、流星3で~す。
それでは早速、勝手に妄想『流星花園3』はじまりはじまり~
書斎では、執事の報告書を誠が読み終えたところだった。 誠「私はいったいどうすれば・・・」誠は立ち上がり、書斎をでた。 とそこに、タマが通りかかった。 タマ「誠様!!」 誠「タマ、ひさしぶりだな。元気にしていたか?」 タマ「はい。誠様もおげんきでいらっしゃいましたか?少し顔色がおわるいようですが。」 誠「ここのところよく眠れないせいかな。」 タマまあ、それはようございませんね・・・分かりました。タマが特製ジュースを作って差し上げます。」 誠「ありがとう。その気持ちだけでも少し元気になったよ。ところで、タマは牧野つくしというお嬢さんは知ってるかね?」 タマ「・・・はい。知っております。牧野つくし様がなにか?」 誠「話を聞かせてくれないか? タマ「はい・・・」 再び、書斎へと戻り、タマは今までのいきさつを誠に話して聞かせた。 誠「そんなことが・・・」 タマ「つくしはとてもいい子です。司坊ちゃんもあの子のおかげでずいぶんと変わられました。」 誠「だから司が家にいなかったのか・・・家のことは全部楓にまかせっきりだったからな・・・よく話してくれた、ありがとう。」 タマ「誠様、司坊ちゃんをどうか許してあげてください。つくしと引き離すようなことをすれば、タマも生きてはいません。」 誠「タマ・・・」 タマ「司坊ちゃんもきっと同じ気持ちでございます。」 誠「分かった。よく考えてみるよ。」 タマは誠にふかぶかとお辞儀をして、書斎から出て行った。
そのこと楓は会社にむかう車の中にいた。 目を閉じ、じっとさっきの椿とタマの会話を思い起こしていた。 楓『いったい私は何のために生きてきたんだろう。夫からは裏切られ、子供たちには嫌われ、いったい何をしてきたんだろうか・・・』 会社に着くまで、楓の自問自答は続いた。
つくしが目を覚ました十日後、つくしの退院が決まった。 リハビリが続けられ、普通の生活に支障がない体力に回復した。 いよいよ明日退院という日、椿がタマに付き添われ、つくしに会いにやってきた。 |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:52:45 |
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椿「つくしちゃん、元気になってよかったわね。すぐにでも飛んできたかったんだけど、ちょっと体調が悪くてね。ごめんなさい。」 つくし「いえ、いいんです。こっちこそ、お姉さんにいろいろ心配かけてごめんなさい。顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」 椿「ええ、大丈夫よ。病気じゃないんだから。」 つくし「病気じゃない?」 タマ「鈍い子だね。赤ちゃんだよ。」 つくし「赤ちゃん?!おめでとうございます!!」 椿「ありがとう。つわりがひどくてね。ちょっとこれなかったの。」 つくし「わあ、赤ちゃんか~ お姉さんの赤ちゃんだったら、すごくかわいくてやさしい子供になるんだろうな。」 椿「そうかしら・・・私、いい母親になれるかしら。」 つくし「おねえさん、どうしたんですか?」 椿「お母さまのようになったらどうしようかと不安で・・・」 つくし「お姉さん・・・大丈夫ですよ。おば様は、怖くて、ずいぶんひどいこともされましたけど、あ、ごめんなさい。」 椿「いいのよ。ほんとのことだから。」 つくし「でも、ちゃんとお姉さんのことも道明寺のことも愛してるんだと思います。ただ、愛し方が違うというか、度を過ぎてるというか・・・なんて言ったらいいか分からないけど、お姉さんが不安になることはないと思います。」 椿「つくしちゃんはやさしいのね。お母さまにあんなにひどいことをされてきたのに。」 つくし「春には芽を出す雑草ですから!!いやなことは忘れちゃいました。それにお姉さんはお姉さん、きっといいお母さんになりますよ。」 椿「ありがとう、つくしちゃん。」 タマ「椿お嬢様、私たちは奥様のことを少し誤解しているのかもしれませんね。」タマはポツリと言った。
★★ 父と息子 ★★
司が店のドアにかぎを閉めるとそこに車が止まった。 司「お父様?!どうしてここに。」 誠「司、久しぶりだな。ちょっと話がしたくてな、乗らないか?」 司「う・うん。」司は車に乗り込んだ。 誠は運転手に病院に向かうように指示した。 誠「話は、タマからきいたよ。」 司「お父様、おれは家に戻るつもりはありませんから。」 誠「そんなに怖い顔をするな、父さんはおまえを連れ戻しに来た |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:53:17 |
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誠「そんなに怖い顔をするな、父さんはおまえを連れ戻しに来たわけじゃない、話がしたくてな 司「はなし?今更、何の話ですか?子供のころからずっと仕事ばかりで話なんかしたことないだろ。」 誠「確かにおまえにそう言われても返す言葉がないよ。でも、これだけは言っておく、父さんはおまえたちのことをいつも思ってるよ。母さんも同じだと思う。」 司「お母さまは俺より道明寺家の名の方が大切さ。」 誠「母さんがあんな風になってしまったのには、私のせいもあるかもしれない。」 司「お父様のせい?」 誠「そうだ。母さんが道明寺家に入ったときはとてもよく笑う人だった。」 司「あのお母さまが?!」 誠「ミミの母親のことはおまえも知っているだろ?あの人と知り合ったのはおまえが生まれてすぐのころだった。私の会社で秘書として働いていた。そのころ私は大きなプロジェクトを任され、忙しい日を送っていた。少し精神的に疲れていたのかな。言い訳に聞こえるかもしれないが疲れていたんだ。ミミの母親はとてもやさしい人でね。そんな私にやさしく接してくれた。私が道明寺の跡取とかそんなの関係なく、他のものと分け隔てない彼女にどんどん引かれていった。今思えば、初めての恋だったかもしれない。母さんは親同士が決めた相手だったからな。好きだったが愛とは少し違っていた。幸せだったがどこか物足りなさを感じてたのも事実だ。息子のおまえにこんな話するのも変だな。」誠はフッと笑って話をつづけた。 誠「しばらくして、彼女から子供ができたことを聞かされた。うれしい気持ちもあったが正直どうしていいか分からなかった。そのうち、父さん、おまえのおじいちゃんに分かってしまった。ずいぶん怒られたよ。そのうち母さんにもばれて、母さんは彼女に会いにいったらしい。そこでどんな話がされたかは私には分からない。母さんは子供をおろすように彼女に言ったらしい。母さんは私に彼女はあなたの子供よりお金を選んだと聞かされ、ショックをうけた私は彼女に会うことはなかった。おまえのように愛する人を信じることができなかった。そのころから、母さんは仕事をするようになって、笑わない人になってしまった。全部、私のせいだ・・・そんな母さんを見ているのがつらくて、私も仕事にかこつけて、家に帰らないようになった。母さんはますます仕事にのめりこん |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:54:46 |
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誠「しばらくして、彼女から子供ができたことを聞かされた。うれしい気持ちもあったが正直どうしていいか分からなかった。そのうち、父さん、おまえのおじいちゃんに分かってしまった。ずいぶん怒られたよ。そのうち母さんにもばれて、母さんは彼女に会いにいったらしい。そこでどんな話がされたかは私には分からない。母さんは子供をおろすように彼女に言ったらしい。母さんは私に彼女はあなたの子供よりお金を選んだと聞かされ、ショックをうけた私は彼女に会うことはなかった。おまえのように愛する人を信じることができなかった。そのころから、母さんは仕事をするようになって、笑わない人になってしまった。全部、私のせいだ・・・そんな母さんを見ているのがつらくて、私も仕事にかこつけて、家に帰らないようになった。母さんはますます仕事にのめりこんでいった。道明寺家を大きくすることで私に復讐したかったのかもしれない。私もおまえと同じように家を嫌っていたからな。飛び出すゆ勇気はなかったが・・・」 司「お父様・・・」 誠「そのせいで、おまえや椿にはつらい思いをさせてしまった。」 司「もういいよ。俺には愛する人ができた。他には何にもいらないから。」 誠「牧野つくしさんだね。」 司「ああ。お父様が反対しても俺は牧野と別れない。」 誠「私には別れろとは言えない。しかし、母さんのことを思うとなんとも言えない。ずるい言い方かもしれないが、おまえが決めるしかないんだ。」 司「お父様・・・」 誠「道明寺家のことは考えるな。自分を大事にしろよ。」 司「ああ、ありがとう。」 車が病院に着き、降りる司に誠が言った。 誠「司、母さんを許してやってくれ。」 司はすぐに返事をすることができなかった。
司が病室に入ると、そこにつくしの姿はなかった。 病室から廊下にでて、つくしの姿を探したが見当たらない。焦る司。 司はふと思い立ち、屋上へと続く階段を駆け上がった そのころ、屋上には夜空を見上げるつくしがいた。 司はつくしを後ろから抱きしめた。 つくし「びっくりした!!」 司「びっくりしたのはこっちのほうだ。」司は怒っていった。 つくし「ごめん・・・ あんまり星がきれいだったから。」 司も空を見上げ、 |
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ゆきっち |
2006/02/20 15:55:15 |
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空を見上げたまま、しばらく二人はそこを離れようとはしなかった。
つづく |
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teramama |
2006/02/20 21:17:00 |
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ゆきっちさん、サンキューでス~ もう、何回も覗いちゃったよ。
友達なびかずですか~ 我も職場でばかにされてます。 でも、懲りずにジェリーの話ばかりしてます。 仕事場の物品にジェリーシールを張り「いい加減にしとけよ!」と怒られてます。 でも、貼ります。だって、楽しいいんだもん。 こんなあほな4○才ですー。 |
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Rabbit |
2006/02/20 23:21:56 |
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ゆきっち!! とうとうゆきっちワールドに、はまり込んでますよ!!夢にまで出てくるんだもん!!!
野川さん苦い思い出があるみたいね!!気になるな~!! |
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Rabbit |
2006/02/21 11:23:49 |
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ゆきっち~~!!
土曜の夜は、兄さんの恋のめまい~だよ!!!!! |
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