2年前、ある映画館で起きた無差別殺人事件。そのとき息子を失った報道局の副局長・宋喬安(ソン・チャオアン)は、 一層仕事に打ち込む日々を送っていた。ある日、宋喬安は新人アルバイトの李大芝(リー・ダージー)の適性を見抜き、 編成業務を任せる。しかし彼女は、息子を殺した殺人犯・李暁明(リー・シャオミン)の妹だった。一方、李暁明の弁護士・ 王赦(ワン・シャー)は、稀代の悪人の味方だと世間から批判を浴びながらも、揺るぎない信念で職務に奔走する。 王赦の粘り強い働きかけにより、これまで黙して語らなかった李暁明が心を開きかけたとき事態は急変し…。

第1話 被害者

台湾で起きた大量殺戮事件から2年が経過し、犯人に死刑が求刑された。死刑執行の前に真相を明かすべきと犯人を擁護する弁護士・王赦(ワン・シャー)は世間から非難され、この事件で息子を失った母・宋喬安(ソン・チャオアン)は酒に溺れる毎日だった。

第2話 母の日

幼稚園に精神異常者が侵入する事件が起き、愛娘を幼稚園に預けていた弁護士・王赦の妻・美媚(メイメイ)は震え上がる。一方、李大芝(リー・ダージー)はSBCニュースの上司・宋喬安の9歳の息子が、母の日の前日に兄に殺された被害者だと知る。

第3話 亀裂

幼稚園へ侵入した容疑者は、将来を嘱望された若手映画監督・應思聡(イン・スーツォン)だった。初監督作が失敗に終わったストレスで、彼は精神に異常を来し始めていた。一方、思聡の姉・思悦(スーユエ)は一方的な報道に怒り、李大芝を責め立てる。

第4話 病識

統合失調症と診断された應思聡。投薬治療が始まり、その変わり果てた姿に家族は涙する。一方、美媚は、殺人犯の弁護だけを担当する弁護士の妻として世間から嫌がらせを受け、夫・王赦に家庭か仕事かの選択を迫る。

第5話 罪人

実家に戻った美媚に、なぜ弱者の人権を擁護するか語る王赦。彼は李大芝を説得し、家族と兄が面会する段取りまで済ませていた。そんな中、突然、李大芝の兄の死刑が執行されるとSBCニュースが報じる。その報道に大芝は激しく動揺する。

第6話 銃声のあと

死刑が執行され、事件の真相を暴けなくなった王赦は絶望する。一方、遺体を引き取りに向かった李大芝の家族は突然SBCニュースから取材攻勢を受け、大芝と家族は被害者の遺族だけでなく世間から一斉に非難を浴びる。

第7話 いじめ

息子を失った心の闇が癒え始めた宋喬安だが、メディアにあおられた模倣事件に直面し、当事者家族は集中砲火を浴びて行方不明となる。一方、結婚を控えた思悦は苦しむ弟・思聡や迫害を受ける大芝を守ろうとする。

第8話 人は皆 病んでいる

ネットで脅迫を受けていた妻が早産をしてしまい、王赦は自分の行いを悔いて今までの弁護方針を一変させる。一方、病から社会復帰しようとする思聡の前には多くの苦難が立ちはだかっていた。そんな弟を姉・思悦は支え続ける。

第9話 夜明け前

雑誌記事の掲載を機に、大芝も両親もメディアに囲まれ集中取材を受ける。思聡は、遺族から弾劾され謝罪を要求される大芝を励ます。一方、この家族の窮地に対し、思悦のフィアンセは何も助けようとしなかった。

第10話 未来に向かって

新たなSBCニュースの幹部との編成方針の違いにより、喬安は左遷されてしまう。一方、症状が悪化して幻覚を見るようになった思聡は自宅から姿を消す。そんななか、本来の志を取り戻した王赦が行動を起こす。


全10話




DVD | DVD

SNS LINE SNS Instagram








ドラマ『悪との距離』