第17話「極限」
 急に天気が崩れて豪雨となり、列車が止まってしまった。茅乃と猛は帰れなくなってしまう。全身ずぶ濡れになった茅乃は寒さで震え、風邪を引くことを心配した猛は彼女を連れて旅館に飛び込む。
 ちょうどこのとき、茅乃は家からの電話を受ける。二人が家にいないことを時子に知られてしまったと焦った茅乃は猛が止めるのも聞かず旅館を飛び出す。猛はもう隠しきれないとすべてを話す決心をする。

 姉弟がお互いに愛し合っているという事実に時子は驚くが、娘の幸せを思い、自分の結婚をあきらめることにする。ところが彼女が妊娠していることが発覚する。全てを知った守は、それでもみんなが幸せになるべきだと主張して、時子との結婚式を予定通り行うことにする。しかも猛と茅乃の関係も大切にするよう諭す。みんなが力を合わせることで、幸せはきっと訪れるに違いないと。

 一方猛は、二人の愛を阻む最後の難関――祖母を説得するため、一人で祖母の元に向かう。