花屋敷家で、家政婦のような生活を始めたゆり。偶然、弟葵が兄スミレに抱く気持ちに気がつき、兄弟達の複雑な関係についても気がついていく。また、ゆりは他の兄弟たちと自分の外見のあまりの違いにコンプレックスをますます強めていく。まるで薔薇の花園に咲く雑草のようだと。そんなゆりの心を慰めたのは、またも酔った兄スミレだった。
そんな時、ゆりも自分が幼い頃からずっと憧れていた映画の主人公の男の子が、なんと兄のスミレだということに気がつく。