【第10話 愛は奇跡?】



 初めてセリの顔を見た傷心のゆりは、相思相愛の関係は奇跡に近いことなのだと思い始める。そんなゆりを慰める葵は、スミレに本心を問い詰める。

 一方、出不精だった芙蓉の過去が明らかになっていく・・・。

 いつも沈着冷静な芙蓉もかつて恋に落ちたことがあったと知るゆり。美しい容姿の持ち主でありながら、男性に傷つけられてきた芙蓉。そんな彼女には素敵な男性と巡り合うチャンスがあった。そんな芙蓉に、親戚のおばさんがお見合い話を持ちかける。その相手は、芙蓉の知っている男だった。二人で会う予定の場所に現れたのは彼の代わりにやってきた変人として有名な天才漫画家−猫吉だった。芙蓉に一目惚れした猫吉は、猛烈にアタックし始める。

 ある日、アルバイトのため帰りが遅くなるゆりを迎えに行ったスミレは、猫吉を殴り倒してしまうことに・・・。