【第6話 忘れないで】



 ゆりが花屋敷家にきてから、葵の機嫌が明らかに悪くなっていた。ゆりに対して好意をもっていると芙蓉にいわれ、葵は強く否定しながらも自分の心が揺れ始めていることに気づく。

 別荘に初めて三人で向かうことになるスミレ、葵、ゆり。ケンカばかりの葵とゆりだが、「スミレのことが好き」で「スミレにセリのことを忘れないでほしい」という共通した想いを二人共もっていた。

 3人きりの別荘での夜。スミレがゆりを襲わないように、徹夜でスミレを監視する葵。ゆりに対する恋心を芙蓉に指摘された葵は、自分の気持ちを試すため、眠っているゆりを抱きしめる。その時になってやっと高熱にうなされているゆりに気づき、停電の中、ゆりを看病するために3人で一緒に寝ることに。