【第4話 薔薇のトゲ】



 薔薇の花園で、ばあやと話をしている時に、ゆりは、花屋敷家の人々は考えていることをはっきり口に出して言う、棘が目ではっきり見える薔薇のようだと、そしてそんな彼らが大好きなんだと気付く。勇気を奮い立たせ、しょう子に父のことを聞いたゆりは、裏切り者と罵られ追い出されてしまう。ばあやはしょう子と枕野一郎の話をしてくれたが、どうやら他に話せない秘密があるようだった。