【第3話 初恋の人】



 相変わらず酔うと急に優しくなるスミレ、そして、スミレが初恋の人だと分かったゆり。そんな二人に嫉妬した葵はゆりに嫌がらせを始める。一方、休養から戻ってきたお手伝いのばあやから、しょう子がゆりのことを家政婦だと言っていたと聞き、ゆりはショックを受ける。自分が本当にこの家の子供なのか悩む。そんな苦しい思いを酔ったスミレに打ち明けるうちに、自分のスミレに対する恋心に気がつく。

 ある時、しょう子が恋人の娘とその彼氏を連れて家に帰ってくる。その彼氏は、なんとゆりの元彼・梅本だった。

 梅本に家政婦のようだと馬鹿にされるゆり。そんなゆりをスミレは妹だとかばう。ゆりはスミレのとった態度に驚くもとても嬉しく思う。それまで笑顔でゆりに接していた梅本の彼女が、陰でゆりを馬鹿にしているのを偶然聞き、笑顔の裏で人を嘲り笑うそんな彼女を恐ろしく感じる。