第1話「悪魔の出現」
  やさしくてハンサムなバスケットボール部の部長・上条優一。
大学生の斉藤茅乃はそんな彼にひそかな恋心を抱き続けていた。
親友の春川恭子と渡辺菜都香の後押しもあり、ついに告白を決意するのだが、緊張のあまりラブレターを一年生の江戸川猛に渡してしまう。

それが覚めない悪夢の始まりだった……。

  間違いに気づいた茅乃はあわてて逃げ出すが、その場に大事なラブレターを落としてしまう。
猛はこれをネタに「下僕」となるよう茅乃を脅迫。その日から茅乃は二年生であるにもかかわらず猛たちのクラスへ囚われの身となってしまう。
授業中は猛のためにノートをとるだけでなく、ご主人様である猛の命令に従って使い走りをさせられるのだ。それでも優一に励まされ、「これ以上あなたの言いなりにはならない」と宣言する茅乃。
だがその日、茅乃のラブレターは掲示板に公開されてしまう。
 恥ずかしさと怒りでいっぱいの茅乃はすぐさま猛のもとに行き、平手打ちをくらわす。
猛の悪友たちは、猛がどんな仕返しに出るかと息をのむ。
だが猛は冷ややかにこう告げるのだ――「俺は欲しいものを絶対に手に入れる」。
 何もかもついていない茅乃だが、嬉しいニュースが飛び込んでくる。
母親の時子が再婚するというのだ。ついに意中の相手を見つけたらしいのだが……。